@ 笑わす努力をしないで笑わせたい説
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コント/訪問
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外須:おまたせしましたピザバットです! 美味しかったです! 暴子:1時間待って半分以上食われたピザが配達された。 外須:すみませんあまりお腹は空いてなかったんですがつい……シーフドピザMサイズ延滞料金込みで4100円になりまーす! 暴子:夢でも見てんのか私は。 外須:ちょっとお客さんめっちゃタメ口! 初対面でタメ口許される顔のレベルではないですよ〜! 暴子:この人今日で仕事辞めるのかな。怖いもの知らずの無双状態なのかな。 もういいや本店に電話し 外須:お客さん!! 暴子:は? 外須:テッテレ〜! ドッキリでした〜! こんなピザ屋が存在するわけないでしょ! 暴子:ドッキリ……? えっ何コレ? 外須:いや実は今日人数足りてなくてこのピザ作るのに時間かかったんですよー。 なのでイライラして待っているお客さんに少しでも和んで頂けるよう今回ドッキリを仕掛けました! いえ〜い! 暴子:何その怒り増幅サービス。 外須:ちょっとリアクション薄いですよ! このドッキリ考えるのに30分以上かけたのに! 暴子:はよ持ってこいや。 外須:あっもちろん顔のレベルは冗談です! お客さん可愛い人中してますよ。 暴子:何処褒めてるんだよ。フォローきしょ過ぎるだろ。 外須:てなわけでドッキリは成功ということで! 通常の値段で2600円になります! 暴子:ったく……爆サイで晒してやるからな。 外須:丁度お預かりします! 毎度ありがとうございました〜! 暴子:ちょっと、私の頼んだやつは? 外須:えっ? だからドッキリですよ〜! 1時間も待たされたあげく配達されたピザが食いかけだったという! 暴子:うんそれは分かったから食いかけじゃない奴持ってきて。 外須:いやだからですね…… テッテレ〜! ドッキリでした〜! ピザを楽しみに待っていたら途中でつまみ食いしたピザがやってきました〜! 暴子:おっサイコパスかこいつ。ただ大胆な悪徳業者かおい。 外須:これはドッキリです! 現実から目を背ける女性は嫌われますよ〜! ほら相田みつをの有名な奴思い出して! 「あらがってもむだじゃない 女だし」! 暴子:メチャクチャ嘘付くな。相田みつをそんな女軽視した詩書かねーよ。 あー、もういいや。今から警察の方に電 外須:テッテレ〜! ドッキリでした〜! 悪徳商法じゃありませーん! 暴子:もう十分悪徳だわ。 外須:いやいや何度騙されてるんですか〜! こんなピザ屋あるわけないでしょ! 暴子:このスヌーズ機能くそうぜえ。 外須:お客さんは嫌われませんって! 素敵な女性ですもん! あまりにも素敵な女性過ぎて、相田みつをですら「あまりにも素敵な女性過ぎて……」みたいな事言いますよ! 暴子:何も出ないなら例えんなよ。 外須:……ニキビ跡お綺麗ですね。 暴子:もう褒めてねーだろ。何処の個所いやそれよりきっしょ。えっ何この一台詞きしょ過ぎるだろ。 外須:はい! 2度目のドッキリは大成功ってことで! 暴子:何でさっきより手応え感じてるんだよ。 外須:僕はピザ屋でも何でもありませんでした! ではお疲れ様でした〜! 暴子:待て待て待て。 外須:? 暴子:こっちの方が怖いわ。呼んでない男が急に自宅に来てドッキリ仕掛けてくる状況が。 目的なんだ。何で私がピザ出前取ったこと知ってるの。その食いかけのピザは何。考えれば考えれば怖過ぎ状況じゃん。誰誰誰この人怖い。 外須:???????? 暴子:純粋な疑問を持っている反応怖い怖い。 外須:……これ以上ふざけるのはやめます。 暴子:怖……え……っ? 外須:怖がらせてごめんなさい。今までのはもちろん嘘です。でもこんな風にふざけてないと貴方と話すことができなかった。 暴子:どういうこと……? 外須:まさかバイトの勤務先に貴方から注文が入るとは思わなかった…… 本当の目的を言います。落ち着いて聞いてもらいますか? 暴子:……うん。 外須:最後までちゃんと聞いてくださいね。 暴子:…… 外須:あの、思春期でして。 暴子:え? 外須:だから女の人と絡みたくて、変な事しました。 暴子:おっと 外須:お願いします。太もも触らしてください。 暴子:……………あーーー、何してんだ私、マジで何してんだ私。 ただ徹底した不審者じゃねーか。さっさと通報して終わりだったよこの話。 外須:(暴子の太ももを触る) 暴子:おいおいおいおい。 外須:テッテレ〜! 暴子:何がだ。何がだてめぇ。 外須:ドッキリでした〜! 実は触ってませんでしたー! 暴子:魔法の言葉じゃねーんだぞ。 外須:……あの、ご相談なんですが。 暴子:帰れ。色んなとこに電話するから帰れ。 外須:何と言うか……僕がこの部屋に来て色んなことあったじゃないですか? 暴子:あ? 外須:……全てなかったことにできませんかねぇ……? 暴子:お前マジの奴かよ。 外須:あとからちゃんとしたピザは持ってきますので…… そうだ! 今日のこと笑い話のネタにしたらいいじゃないですか! 暴子:話したくねーよ。お前とここまで会話しちゃったことが本当に恥ずかしいんだよ。 外須:でもピザさえ届けば問題ないですよね!? それ以外何かやらかしたこともないですし! 暴子:おい太もも太もも太もも。 外須:え? ああ気付いてましたよ。ちゃんとムダ毛処理してるって。 暴子:乙女心に気付いてほしいじゃねーんだよ。きしょさ極めていくなよ。 外須:…… 暴子:何だよ? 次は何のドッキリだよ? もう怖くなからな。ただ変な奴は全然怖くないからな。 外須:ごめんなさい。もう諦めます。通報してください。 暴子:おう。 外須:あの、太ももとかマジですみません。どうかしてま 暴子:オラッ。(外須の右頬をぶん殴る) 外須:グハッ!!!!!!!!!!!!!!! 暴子:テッテレ〜。ドッキリでした〜。実は殴ってませんでしたー。 外須:……自分の愚かさを実感しました。 暴子:はぁ……じゃあ通報するからそこで待ってくれる。 外須:人生上手くいってなかったんです。 暴子:あーそう。 外須:生まれて36年間良い事なんてなかった。 暴子:何が思春期だてめぇ。ただ中年が調子乗った話じゃねーか。 外須:お客さんは人生楽しんでますか? 暴子:まぁそれなりに。 外須:へー、過去にどれぐらい男と付き合ってきたんですか? 暴子:別に心開いてないからな? もう一度自分の立場省みろ。 こんなことして恥ずかしくないの? 24歳の小娘相手にさぁ。 外須:えっ……24歳……? お客さんそんなにお若いんですか!? 暴子:うん。 外須:てことは僕は終始10歳以上離れていた女の人にずっとタメ口きかれていた…… こんな年下に頬をぶん殴られて……今も蔑んだような目で見られている…… この人は人生をそれなりに楽しんでいる……僕は今から捕まる末路…… くそぉ……何だこれぇ……人生の後輩なのに圧倒的な格差が……ああっ……! 悔しいはずなのにぃ……何でこんなにも快感がぁ……敗北感が気持ち良さ変わああっすぅ……! 暴子:やめろやめろ新たな変態性を芽生えさすな。 その種類の葛藤は女騎士だから映えるんだよ。中年男が現状振り返って悶える姿はただきついだけだわ。 外須:くっ……触れ……! 暴子:くっ殺せだろ。ただのお前の願望だろ。 外須:ふうぅ……ちなみにこの部屋の家賃は……? 暴子:急に何。6万5000円だけど。 外須:僕の部屋の家賃は4万1000円……ああああっすぅ……! 暴子:だからやめろよ。可能性広げていくなよ。 外須:あのぉ……傘何本持ってますか……!? 暴子:それ格差出るのかよ。てかふざけた質問やめろよ顔きしょいんだよ。 外須:えっ顔……いやまぁ……今日はあんまり髪型が定まってないのもあるか……うん……まぁ普段の顔よりは変かな……? へへっ…… 暴子:ちゃんと傷つくなよ。その許容範囲の狭さなら変態も向いてねーよ。 もういい今度こそ通報するから。これ以上変質者と掛け合いしたくねーわ。 外須:あっ……ちょっと待ってください!! 最後に伝えてなかったネタバラシあります! 聞いてください! 暴子:まだ何かあるのかよ。さっと言えよ。 外須:それでは……テッテレ〜! 暴子:…… 外須:……ここまで色々絡んできて、お客さんを女の人として本当に好きになりました。 暴子:…………きっっっっっっっっしよっ。 |
A ゴトウまるまる
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コント/君に伝えたいこの喜び
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(プルルルルルルル プルルルルルル プルルルルルル) まる:はい! ゴトウ:あっゴトウだけど。今ちょっといいかな? まる:いやあんまりよくはないんだけどな! ゴト:じゃあ早くするから!どうしても親友であるお前に報告したくて! まる:報告? ゴト:オレ、今から、女の人のおっぱいに触ります! まる: ............はい? ゴト:あっもちろん変なのじゃないよ?彼女。彼女と、そういうことになっております! まる: ............はあ。 ゴト:今日という日が来るなんて夢にも思わなかったよ。 絶対このままおっぱいってやわらかいのかも知らずに死んでくんだと思ったよ。 そんなオレがさ...オレ幸せだよ。これから、おっぱいに触ります! まる:なにこれ!!?なにこの報告!!どういう状況!? ゴト:今彼女ハダカ。 まる:そういうことじゃなくて!なにハダカの彼女置いて電話してんだって言ってんだよ! ゴト:Eカップです! まる:知らねぇんだよお前の彼女のカップ! ゴト:狙ってる訳じゃないのに気がつくとオレが見るエロ動画全部DからFカップです! まる:だから知らねぇんだよお前の好みのカップ!ちょうどいい巨乳が好き知らねぇんだよ! なあ言っただろ俺忙しいんだよ!この電話なんなんだよ! ゴト:オレさ、いつも言ってただろ?死ぬまでにおっぱいに触るのが夢だって。 まる:ああ言ってたよ会うたびに言ってたよ!口を開けば死ぬまでに死ぬまでに!言う前の呼吸が分かってきたよ! ゴト:そして、お前もオレの夢を応援してくれてた。 まる:ああプロ野球選手になりたいとかと違って叶わない夢じゃないからな! ゴト:そんな夢が叶うんだよ?報告せずにいられるかよ! まる:いろ!!!絶対にいろ!欲望に負けんじゃねぇ!そういうのは事後報告でいいんだよ! ゴト:幸せだよー!幸せ。さっき初めてのキスした時も幸せだったー。あっさっきキスもしたんだ報告しなくてごめんね? まる:それでいいんだよ!!事後報告くれ!って事後報告もいらねぇけどな!!無報告プリーズ! ゴト:今「ねぇなにやってんのー?」って言ってきた彼女がスゲェカワイイ。 まる:だったらそのカワイイ彼女のさっさと触れ!!夢叶えろ! ゴト:今夢を追いかけている若者たちにオレは言いたい! どんな夢でもいい!キミが叶えたいその夢を全力で追いかけろ!諦めなければ夢は叶う!オレがおっぱいに触れたように!! まる:まだ触ってねぇけどな!!夢が叶う寸前に謎の演説始めたけどな! ゴト:わー今彼女ツンツンしてきたー!超カワイイー! まる:だからそれを触れって言ってんだよ!!報告してねぇで!夢にツンツンしろ! えっていうかさ、彼女横にいるの!?お前ちょっと待ってって部屋出て電話してんじゃねぇの!? ゴト:オレ今ベッドに座ってる。 まる:尚更なにやってんの!?どういう状況!? ゴト:オレはまだ服着てるよ? まる:どうでもいいんだよお前の着衣状況! マジでお前なんなの!?カワイイハダカの彼女の横で友達に電話かけるなんてぶっとんだ理性初めてだよ! ゴト:オレだって必死だよ?でもやっぱりお前とこの喜びを分かち合いたいんだよ! まる:なんだよそのいろんな人に迷惑かける願望!いいよ喜び独占しろよ! ゴト:じゃあいよいよ触るね。触る前のオレから最後の一言。今まで、遊んでくれてありがとな... まる:お前マジでなんなんだ!!死ぬの!?おっぱい触ったら幸せでふくらんで爆発でもすんのか!? ゴト:しない保証はない。 まる:あるよ!!どこの世界におっぱい爆死なんてあるんだよ! ゴト:いくよ?カウントダウンしようか? まる:いらねぇよ!!マジで切るぞ!じゃあな!お幸せに! はあマジでなんなんだよあいつ腹立つな。 ゴト:............ (プルルルルルル プルルルルルル) まる:えー...なんで...?なんでこんなすぐに改めて電話してきたの...?怖い。はいもしもし。 ゴト:彼女「もういい帰る。そして別れる」って言って行っちゃった。 まる:えーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! えーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! ゴト:まあこういう時もあるよね。 まる:冷静ー!!!どんだけーみたいになっちゃった冷静ー!!! ゴト:やっぱ夢ってそう簡単に叶うもんじゃないよね。 まる:お前どういう精神状態なの!?なにがお前をそんなに冷静にさせてんの!?追いかけろよ! ゴト:人間てさ、真の絶望感じたとき顔も体も動かなくなって涙も枯れ果て1滴もほほをつたわないんだね。 まる:なんだその詩的な言葉は!歌詞か!なんのサビだ!タイトル真の絶望か! ゴト:ごめんな。こんなクソみたいな報告に付き合わせて。 まる:うん本当にクソだったよ。キングオブクソだよ。 今度そういうことになった時は2度と誰かと喜び分かち合うなよ。若者に語りかけんなよ。 ゴト:えー次こそ絶対リベンジしてやろうと思ってのに! まる:お前なんでそんなにめげてねぇんだよ!さっきまで真の絶望感じてたのに!不屈の魂過ぎるだろ! ゴト:分かったよ。ところでお前忙しそうだったよな?なにやってんの? まる:俺も彼女とそういうことになってんだよ!!! ゴト:なんだ一緒じゃん! まる:違う!!大違い!!お前は自発的な急ブレーキ!俺は電話が鳴って超迷惑だった! 聞いただろ俺の最初の「はい!」 「なんだよこんな時にふざけんなよしょうもない電話だったら一生呪ってやるからな!」が全部詰まった「はい!」 ゴト:「なんだよこんな時に電話って。まさか、ゴトウ、おっぱいに触るのか...?」っていうはいかと思った。 まる:お前読み取り能力ゼロか!俺どんな超能力者なんだよ!だったらテレビスゲェ出てるわ! ゴト:分かったよ悪かったよ。じゃあオレは一生呪われたのね?彼女が行っちゃったのもそのせいかもね。 まる:ああ否定はしない。 ゴト:じゃあもういいよ。続きをどうぞ!たださ、もし良かったらだけどおっぱい触るとこ実況してくんない? まる:良いわけねぇだろ!!ニコニコ動画のゲーマーじゃねぇんだぞ! ゴト:それで今度会ったときに握手してくんない?そしたらオレもう手洗わないから! まる:お前おっぱいへの執念が凄過ぎるよ!!今度会ったときって何重の間接おっぱい決めようとしてんだよ! ゴト:そしたらオレもう満足するから! まる:それで満足できるならもう達成してるはずだよ!おっぱい触ったことある人と握手したことないわけねぇだろ! 満足しろよ!もしくはISSAの握手会でも行ってろ! ゴト:なあ頼むよオレの夢を叶えてくれよ! まる:こっちも彼女もういねぇんだよ!!! ゴト:えーーーーーーーーーーーー!! まる:やっと電話切ったと思ったらまたすぐかかってきて!出て!突然の「ロングダブルえー」ここで全部終わったんだよ!! ゴト: ...オレ本当に呪われてもしょうがないね。 まる:ただお前とは全く違うことがある!俺は!!おっぱいには触った!!!やわらかかった!! ゴト: ...羨ましい...オレ、死ぬまでに、おっぱいに触るのが夢なんだ。 まる:知ってるよ!! ゴト:なあ今から飲み行かない?もちろんおごるよ。それで、握手しよう? まる:OKいつもの居酒屋で。 |
B デファクトスタンダード
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漫才/棒人間とカギカッコさん
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┏━┓ ┃ ┃棒人間と、 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「カギカッコさんです。よろしくお願いします。」 ┏┻┓ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃ネタ終わりの厚切りジェイソンじゃないですよ。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「分かってますよ。」 ┏┻┓ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃突然ですが、医者と患者のコントがしたいです。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「いいですね。」 ┏┻┓ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃僕が患者をやるので、カギカッコさんは医者をお願いします。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「分かりました。」 ┏┻┓ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃先生、なんだか体が熱っぽいです。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「風邪薬出しておきますね。」 ┏┻┓ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃先生、右膝が腫れてしまいました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「湿布薬出しておきますね。」 ●┻┓ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃先生、右脚が分裂してしまいました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「なんてこったい。」 ┏━┳┻┓ ┃ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃左脚も分裂しました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「バランスが取れてよかったですね。」 ┏━┳┻┳━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃先生、右脚がすくすくと育ちました。歩きづらいです・・・。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「切り落としましょう。」 ┏━┳┻┳━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃左脚も育ちました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳┻┳━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 「また切り落としますね。」 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃今度は両脚ともに伸びてきました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳┻┳━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 「キリがないですね・・・。」 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃高いレベルでバランスが取れてきました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳┻┳━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 「もうこのままでいいんじゃないでしょうか。」 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃息子も育ちました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳╋┳━┓ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ 「モテ期到来ですね。」 ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃先生、右脚が個性を出し始めました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳╋┳━┓ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃┏┛┃┃ ┃ ┃┃ ┃┃ ┃ 「アイロンかけときましょうか。」 ┃┗┓┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃┏┛┃┃ ┃ ┃┃ ┃┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃左脚が対抗心を燃やし始めました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳╋┳━┓ ┃ ┃┃┗┓┃ ┃┏┛┃ ┃┃ ┃┃ ┃┏┛┃ 「しょうがない子ですね。」 ┃┗┓┃┗┓┃ ┃ ┃┃ ┃┃ ┃ ┃┃ ┃┃ ┃┏┛┃┏┛┃ ┃┃ ┃┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃絡まっちゃいました・・・。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳╋┳━┓ ┃ ┃┃┗┓┃ ┃┏┛┃ ┃┃ ┃┃┏╋━┛┃ 「あらら・・・。とりあえず引っ張りましょう。」 ┃┗╋╋┓ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃┏╋╋┛ ┃ ┃┃┗╋┓ ┃ ┏━┓ ┃ ┃先生、脚が腫れてきました。痛いです。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳╋┳━┓ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ 「無理に引っ張ったせいでしょうか・・・。」 ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ●┃● ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃腫れがひどくなってきました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳╋┳━┓ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ 「だんご三兄弟になっちゃいましたね。」 ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ●┃┃ ┃ ┃ ●┃┃ ┃ ┃ ●┃● ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃だんご三兄弟が双子になりました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳╋┳━┓ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ 「ややこしいですね。」 ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ●┃● ┃ ┃ ●┃● ┃ ┃ ●┃● ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃三兄弟の三兄弟が三兄弟になりました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏━┳╋┳━┓ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ●●● ┃ ┃ ●●● ┃ ┃ ●●● ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ 「『三兄弟』がゲシュタルト崩壊しそうです・・・。1回全部切り落としましょう。」 ┃ ●●● ┃ ┃ ●●● ┃ ┃ ●●● ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┃ ●●● ┃ ┃ ●●● ┃ ┃ ●●● ┃ ┃ ┃┃┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃スッキリしました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「二足歩行の幸せを噛み締めてください。」 ┏┻┓ ┃ ┃ ┏━┓ ┃ ┃先生、右脚が右脚になりました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「ちょっと何言ってるのか分かんないです。」 ┏┻┓ 右 ┃ 脚 ┏━┓ ┃ ┃左脚も左脚になりました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「日本語って難しいですね。」 ┏┻┓ 右 左 脚 脚 ┏━┓ ┃ ┃分裂しました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「忘れた頃に・・・。」 ┏━┳┻┳━┓ 右 右 左 左 脚 脚 脚 脚 ┏━┓ ┃ ┃先生、下半身でトーナメントが始まりました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「なんだこれ。」 ┏━━━┻━━━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ 右 左 右 右 左 左 右 左 脚 脚 脚 脚 脚 脚 脚 脚 ┏━┓ ┃ ┃1回戦が終了しました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「ちゃんと左右揃うといいですね。」 ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ 左 右 左 右 脚 脚 脚 脚 ┏━┓ ┃ ┃左だけ勝ち上がりました・・・。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「ご愁傷さまです・・・。」 ┏┻┓ 左 左 脚 脚 ┏━┓ ┃ ┃先生、新しいトーナメントが始まりました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「夢も希望もないですね。」 ┏━━━┻━━━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ 右 鼻 睾 左 腋 右 臍 左 脚 丸 腕 毛 腕 脚 ┏━┓ ┃ ┃睾丸と腋毛は嫌です・・・。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「神に祈りましょう。」 ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ 右 睾 腋 左 脚 丸 毛 脚 ┏━┓ ┃ ┃大丈夫でした! ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「よかったですね!」 ┏┻┓ 右 左 脚 脚 ┏━┓ ┃ ┃右脚が優勝しました・・・。 ┗┳┛ ━╋━ 右 「強く生きてください・・・。」 脚 ┏━┓ ┃ ┃先生、竜王戦決勝トーナメントが始まりました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「楽しみですね。」 ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓ ┏┻━┓ ┏━━┻━┓ ┃ ┏┻━┓ ┏┻┓ ┏┻━┓ ┃ ┃ ┏┻━┓ ┃ ┃ ┏┻┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏┻━┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏┻┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 松 久 阿 佐 増 藤 丸 稲 佐 村 羽 尾 保 久 々 田 井 山 葉 藤 山 生 利 津 木 康 聡 忠 康 慈 善 歩 明 主 勇 弘 太 久 陽 光 明 治 八 王 税 気 四 四 九 八 九 七 三 段 将 八 五 段 段 段 段 段 段 冠 段 段 ┏━┓ ┃ ┃羽生さんが優勝しました。 ┗┳┛ ━╋━ 羽 「よっ! 下半身永世七冠っ!」 生 善 治 二 冠 ┏━┓ ┃ ┃先生、カタカナのトーメントが始まりました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「そろそろネタも終盤です。『オチ』が揃うといいですね。」 ┏━━━┻━━━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ オ ヌ モ リ ユ ノ ス チ ┏━┓ ┃ ┃1回戦が終了しました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「これは・・・?」 ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ オ モ ノ チ ┏━┓ ┃ ┃モチでした・・・。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「モチ・・・。」 ┏┻┓ モ チ ┏━┓ ┃ ┃先生、また新しいトーナメントが始まりました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「これならいけるでしょう。」 ┏━━━┻━━━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ モ オオ オ オ チ チ チ チ ┏━┓ ┃ ┃「モ」が勝利しました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「まだ大丈夫。」 ┏━━━┻━━━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ モ オ オ オ チ チ チ チ ┏━┓ ┃ ┃ベスト4が出揃いました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「あ、あれ?」 ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ モ オ チ チ ┏━┓ ┃ ┃モチでした・・・。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「モチ・・・。」 ┏┻┓ モ チ ┏━┓ ┃ ┃先生、新しいトーナメントです。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏┻┓ ┏┻┓┃ ┏┻┓┃┃ ┏┻┓┃┃┃ 「こんなトーナメントは嫌いです。」 ┏┻┓┃┃┃┃ ┏┻┓┃┃┃┃┃ ┏┻┓┃┃┃┃┃┃ ┏┻┓┃┃┃┃┃┃┃ オ モモモモモモモチ ┏━┓ ┃ ┃「オ」が勝ち上がってますよ。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏┻┓ ┏┻┓┃ 「どうせダメですよ・・・。」 ┏┻┓┃┃ ┏┻┓┃┃┃ ┏┻┓┃┃┃┃ ┏┻┓┃┃┃┃┃ オ モモモモモチ ┏━┓ ┃ ┃破竹の勢いですね! ┗┳┛ ━╋━ ┃ ┏┻┓ 「もう騙されませんよ・・・。」 ┏┻┓┃ ┏┻┓┃┃ ┏┻┓┃┃┃ オ モモモチ ┏━┓ ┃ ┃こ、これは・・・! ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「まさか・・・!」 ┏┻┓ ┏┻┓┃ オ モチ ┏━┓ ┃ ┃モチでした・・・。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「モチ・・・。」 ┏┻┓ モ チ ┏━┓ ┃ ┃先生、最強のモチを決めるトーナメントが始まりました。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「興味ないです・・・。」 ┏━━━┻━━━┓ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ キ ア カ ワ ク カ タ ズ ナ ン シ ラ ズ ガ イ ン コ コ ワ ビ モ ミ コ ダ モ ロ モ モ チ モ モ モ チ モ チ チ チ チ チ チ ┏━┓ ┃ ┃タイコモチが優勝しました。 ┗┳┛ ━╋━ タ 「唯一餅じゃないやつ・・・。」 イ コ モ チ ┏━┓ ┃ ┃先生、最後のトーナメントです。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「もう期待するのはやめました。」 ┏━┻━┓ ┏┻┓ ┏┻┓ モ オ チ チ ┏━┓ ┃ ┃揃いました! ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「やったーーーー!!!」 ┏┻┓ オ チ ┏━┓ ┃ ┃「オ」がドーピングで失格。「モ」が繰り上がりました・・・。 ┗┳┛ ━╋━ ┃ 「モチ・・・。もういいです・・・。」 ┏┻┓ モ チ |
C 青西瓜
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説明/アヒルダックス新潟
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これが新潟のサッカークラブ、アヒルダックス新潟の登録メンバーだっ! ソロ松唄一番(そろまつ・うたいちばん) 『監督』 暇さえあれば歌っていて、基本はロック、指示はラップ、負けている時はバラードを唄う。 ノドの調子が悪いと、スタッフにバレないようにスッとロッカールームへ帰っていく。 技野音読クラブ(わざの・おんどくくらぶ) 『ゴールキーパー』 後方からのコーチング以外でもずっとしゃべっている。 思いついたことを全てしゃべるため、言っている言葉の意味がだいたい分からない。 「何が起こるか分からないぞ、ボールは丸いし、芝生はクサい、ドリンクはドリンコとも言う!」 「チアリーダーの村井さん風邪で休んだのかな、ちゃんとお水飲んでるかな、パスタとかも」 「一番怖いモノはオバケ! オバケだぞ! あとデカい犬! でも捻挫するな!」 「フットボールはビジネスだ! 商業だ! 魅せていけ! おにぎりと一緒!」 「選手生命! 選手生命! 伸びてます最近!」 など。 うっちゃりサクセスくん(うっちゃり・さくせすくん) 『左サイドバック』 ついマークする相手を投げ飛ばしてしまう。 投げ癖がついていて、何でも投げ出してしまいがち。 高速ロングスローを放つが、投げたあと、その余韻を楽しみ、 芝生をちぎって、上に紙吹雪のようにして投げ、両手を広げ、芝生を浴びつつ深呼吸をするので、 カウンターを喰らっても守備しない。 岩ミッチェル海斗(いわみっちぇる・かいと) 『センターバック』 岩ミッチェル山人とは双子で、スピード自慢。 何でも早く、喧嘩っ早くて、女の子に手を出すのも早い。 ズボンを脱ぐことも早く、自分のミスで失点すると、悔しさの勢いを借りてズボンを脱ぎ、 その場にうつ伏せで倒れ込むため、その隙を突かれて、立て続けに失点することもある。 岩ミッチェル山人(いわみっちぇる・やまと) 『センターバック』 岩ミッチェル海人とは双子で、高さ自慢。 何でも高くて、持ち物は高いブランド主義で、上から目線の俺様系。 試合を休場するほどの怪我じゃなくても、難癖つけて休場しようとしてきて、 試合をスタジアムの一番高い席から観戦しようとしてくる。 高い席や高いところに座って「お手並み拝見といこうか」というのが、いつもの決め台詞。 アンコール・アルコール(あんこーる・あるこーる) 『右サイドバック』 いつも、練習中も、試合の前もバーボンを飲んでいるダンディな男。 「お酒を飲まなきゃフットボールなんてやってらんねぇぜ」が口癖。 サポーターに応援されることが好きすぎて、 試合中は常に手を耳に当てて、応援を促すポーズをしている。 フォトジェニックよしお(ふぉとじぇにっく・よしお) 『ボランチ』 フォトジェニックか、フォトジェニックではないか、を、一番に考える。 そのフォトジェニックかどうかの感性も人とは違い、イマイチつかみどころが無い。 自分専属のカメラマンを雇っているが、そのカメラマンは犬なので風景画しか撮らない。 汗汁バンクーバー(あせしる・バンクーバー) 『ボランチ』 ものすごい汗かきで入場の時からビショビショなので、手を繋いで出てくる子供たちに不評。 自分の汗のせいで、よく目が潰れているので、マークを外しがち。 しかしボールを持っている時は高速で動くため、 汗が横に流れて、目にかからないということに監督が気付き、ボランチストライカーに。 無限に汗をかくので、保湿力が半端無く、常に肌がプルプルで、ボールのキープ力も高い。 原子”原始人”ケンジ(げんし・げんしじん・けんじ) 『サイドハーフ』 原始人のような体に、スーパーコンピュータのような頭脳を併せ持つ、アヒルダックスの10番。 基本的に「うほ」「うほほ」と言っているが、試合になると「01001」と二進法でしゃべる。 ケンジ自身はサッカーIQが高いが、それを特に試合中は伝達できない。 暗井おねむへい(くらい・おねむへい) 『サイドハーフ』 常に憂鬱そうで、ちょっとミスしただけで、試合中にも、ふて寝をしようとしてしまう。 最初、監督はメンタルをどうにかしようとしたが、暗井と触れ合ううちに、 ミスさせないようにしたほうが早いことに気付き、そしてモダンな選手となった。 特に乗っている時のドリブルは凄まじく、相手DFをかわし、ゴールキーパーもこけさせて、 ボールを蹴らず、ドリブルした状態でゴールの中に入っていき、得点を挙げる。 オティン弘法(おてぃん・こうぼう) 『フォワード』 とにかくアソコがデカく、 コーナーキックの時、アソコでゴールしたことあるんじゃないかという噂が出ている。 あまりにもアソコがデカくて、動きは鈍いが、ポストプレーに優れ、前線でタメをつくれる。 サッカー以外のことが全くダメで、よく監督の娘に世話を焼いてもらう。 少々女装癖があり、世話を焼いてもらっている間に、監督の娘の服を着ちゃう。 茶豆おまめ(ちゃまめ・おまめ) 『フォワード』 小学生のような身長で、小学生のような見た目をしている、韋駄天フォワード。 ただしアソコは妙にデカく、他チームから裏で 「アヒルダックスのフォワードはツインタワー」と言われている。 ちょっと相手に触れただけで過剰に痛がり、シミュレーションで退場になることもしばしば。 メンタルも小学生のように、交代させられると、その場で大泣きしてしまう。 □控えのメンバー□ 北口シンジュクン(きたぐち・しんじゅくん) 『ゴールキーパー』 オフの日は必ず駅でナンパすることが日課の女たらし。 ナンパした相手が県外の人の場合、 そのまま電車に乗って向こうの県に行ってしまうので、よく練習に遅刻してくる。 元代表選手で、代表の時はフォワードをやっていたが、 ある時を境に「試合に出たくない」と言い出し、ゴールキーパーを始めた。 しかしゴールキーパーの腕も良く、それ以外も全てのポジションをこなすことが出来る。 大鰤千手観音(おおぶり・せんじゅかんのん) 『センターバック』 耽美系。常にアンニュイ表情を浮かべ、温泉まんじゅうを食べている。 ベンチの下にギターを隠しがちで、大事な局面の時ほどギターを弾きたがる。 そのギターの音色欲しさに監督は大鰤千手観音をベンチスタートにしがち。 ジュースおおよそ3リットル半(じゅーすおおよそ・さんりっとるはん) 『左サイドバック』 永遠のサッカー小僧、今年で御年50歳、 年相応の顔をしているが、必ずお子様ランチを頼もうとする。 タバスコを入れたリンゴジュースを試合中でも飲み、そのリンゴジュースを浴びることもある。 何度か相手チームの人から「甘味でベタベタすぎてマークしたくない」と文句が出たが、 この国のフットボールリーグのレジェンド選手なので、なし崩し。 サッカー小僧であると同時に、ほぼ、ただの小僧で、 ラムネ菓子を鼻の穴の中に入れて遊んでいたら、とれなくなって、病院へ去年行った。 キタキツネ再登場(きたきつね・さいとうじょう) 『右サイドバック』 超攻撃的サイドバックで、性格も非常に攻撃的で、試合中、味方を独特な悪口で罵倒する。 「テメェの足、昨日オバケの原付バイクに轢かれたんか!」 「テメェのアジリティ消滅事件簿、何週連続で引っ張るんだよ!」 「テメェのスライディング、溶けたゼリーみたいな強度だな」 など。ただしチアリーディングの人たちにだけは、すごく優しい。 上部自尊心(じょうぶ・じそんしん) 『フォワード』 プライドが高いが、泥臭いプレーが得意な選手で、理想と現実の狭間で常に苦しんでいる。 人に八つ当たりをしてしまうことが多く、怒鳴り散らした後、誰もいないところで泣いている。 一度、骨折するほど泣いてしまい、そして鼻水で溺れかけてしまい、死にかけたことがある。 ダイビングヘッドが巧く、PKをダイビングヘッドで入れた映像は未だに年末によく流れる。 早起きコーンポタージュ(はやおき・こーんぽたーじゅ) 『フォワード』 誰よりも早く練習場に現れ、誰よりも早く練習場を後にするので、よく怒られている。 ゲーム形式の練習になると帰りがちなので、あまり監督にアピール出来ていないが、 試合に出ると必ず笑える結果を残すミラクル体質。 ピッチに入った瞬間に鼻血が出る、吐いたツバがやたら飛びすぎて審判に当たり退場、 自分に触れた相手がどんどん負傷交代、残り10分でダブルハットトリックなど話題に尽きない。 |
D バトルロワイR
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漫才/ V/I
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R:はいどーも! バトルロワイRです! ?:よろしくお願いします。 R:長文BWRということでね、頑張っていきましょう! ?:いや、OBFな。BWRだとバトルロワイRになっちゃうから。 R:別に良いのでは。 そんな事よりもさ、俺もそろそろ自分のキャラを固めたいんだよね。 ?:あー、確かにそろそろキャラを固めても良い頃かもな。 ネタによってキャラが定まっていないとか明らかに作者の力不足だし。 R:そう! だから今日はいくつかキャラクター案を考えてきたぞ。 今日は1つずつ披露していくから、無理せずキャラクターを通せそうか見極めてくれると助かる。 ?:なるほど。じゃあ、お前が無理なく貫き通せそうなキャラクターか見極めてやろう。 R:助かるよ。まぁ、こういうのはシンプルを突き詰めた先に光が見えるものだからな。 シンプルなものを如何に深めていけるか、そういう所が大事なんだ。 ?:わかった。じゃあ、どんどん見せてもらおうじゃないか。 R:まず最初のキャラはズバリ「痩せキャラ」だ。デブキャラの対極に位置しているもののライバルも少ない。ここを攻めたキャラだ。 ?:ほぉ、痩せキャラね。じゃあ、やってみてよ。 R :はいどーも! バトルロワイRの痩せてるほうでーす! ?:半角のR!? うん、痩せてる感あるわ。 R :体重は65kg! 身長は2m40cmでーす!見ての通り痩せてまーす! ?:いや背が高えな! 痩せてるよりも人間離れした高身長が気になるわ。 R :昔から痩せてたので、小学校の時のあだ名はモヤシ!中学校の時のあだ名はガリガリ!高校の時のあだ名はジャイアントノッポでした! ?:おう、これ高校で成長期来ただろ。高校で痩せキャラから長身キャラになってるじゃん。 R :痩せてるから身軽だと思われるのか、よく高校の時 球技ではジャンプボール任されました。 ?:デカいからだよ。長身あるあるなんだよそれは。 R :給食はいつも残してしまっていたので、牛乳は一回も飲みませんでしたね。 ?:しかも努力ゼロの長身かよ。完全に遺伝の力じゃねえか。 R :こんなに痩せてると、サイズの合う服が無いんですよね。丈に合わせるとブカブカだし、幅に合わせると丈が短いし。 ?:細長すぎるからなんだよ。お前は絶対ストライプとか着るなよ。 R :だから全裸で生活をしています。 ?:いや、もはや完全に進撃の巨人に出てくるやつ! おい、ちょっとストップ! 全然 痩せキャラできてないぞ。 痩せてはいるものの長身のインパクトが大きいもん!それでいて全裸なんじゃ、ただの3m級巨人だよ。ダメだダメだ! R:う〜ん、ダメかぁ。痩せキャラはボツと。じゃあ、次のにいくよ。 次のキャラはズバリ「小さいキャラ」だ。小さくてかわいいとなるときっと人気も出ると思うからな。 ?:ほぉ、小さいキャラか。じゃあ、やってみて。 r:はいどーも! バトルロワイRの小さいほうでーす! ?:小文字のR!? うん、小さい感ある。 r:身長は1m40cmです!でも、髪の毛のぶん合わせると3m越えてます! ?:いや、髪型が立体的すぎるだろ。 身長を越すなよ! r:小さいから かくれんぼとかは得意で、よく「そんなとこに隠れてたのかー 松の木かと思ってたわー」って言われます。 ?:松の木に成りすませる髪型じゃ狭いとこに隠れられないだろ。いや、どんな髪型だよ。 r:人で黒板が見えなくなるから、教室ではいつも1番前の席にしてもらってました。 ?:お前の後ろの人には迷惑極まりないよなそれ。 r:小さいせいで身長制限のあるジェットコースターもいつも断られます。 ?:髪型のせいで上限を越えてるんだよ。乗りたきゃ、刈れ! r:これでも身長を伸ばす努力はしてきたんですよ。牛乳飲んだり、プロテイン飲んだり、ワカメ食べたり、昆布食べたり、ひじき食べたり。 ?:後半に髪を増やす努力が丸見えだぞ。 r:あとは早い時間に就寝したりですね。寝る子は育つって言いますから。 ?:ただの憶測だけど、翌日早く起きて髪型のセットに時間かけるためじゃないかな。 r:でも、身長が伸びなかった原因として推測されるのは、幼稚園のころから体をガッチガチに鍛えちゃったからだと思います。 骨格がしっかりする前に筋肉で固めちゃうと成長に支障が出ますからね。 めっちゃムキムキになりたかったら、本気で鍛え出すのは第二次成長期がきてからにしたほうが良いですよ。 ?:あー、筋肉キャラまで入ったらキャラが混みすぎだわ。ちょっとストップ! 終わり終わり。 小さいキャラ無理だな。まず髪型が特徴的すぎる点が目立つもん。そこでさらに筋肉って、詰め込み過ぎだよ。 R:う〜ん、小さいキャラも無理があるかぁ。 じゃあ、次はとっておきの「背中で語る屈強な漢キャラ」でいくよ。 ?:おお、言わずもがなカッコいいな。じゃあ、やってみて。 Я:(「どうも。バトルロワイRの背中で語るほうだ」と背中で語っている) ?:キリル文字のヤー!? うん、背を向けてる感ある。 Я:(「背中を見るのもが良いが、視線を少し落としてごらん」と背中で語っている) ?:いやぁ、背中で語ってるね。俺には何を語ってるかはわからないけど、何か語ってるんだろうな。 Я:(「どうだい俺のケツは? 引き締まってるだろう?」と背中で語っている) ?:何を背中で語っているのかわからないけど後ろ姿、屈強でカッコいい。 Я:(「マッチョが胸筋をピクピクさせるやつ、俺の自慢のケツはできるからな?」と背中で語っている) ?:あと、後ろを向いてるからわからないと思いますが眼光がとても鋭い。 Я:(「ガッツだぜ! パワフル魂♪」と背中で歌っている) ?:たぶん背中には歴戦の傷跡とかびっしりなんでしょうね。 Я:(「ケッツだぜ! 酸いも甘いも〜♪」とケツで歌っている。) ?:そろそろやめてほしいんだけどな! 背中で何か語ってるみたいだけど漫才に支障出るから! きっと男気に溢れた内容を背中で語ってるんだろうけど、俺わかんないから! R:うーむ。そうだよなぁ。じゃあ、背中で語る屈強な漢キャラもダメか。 ?:屈強路線はけっこう良いと思うけども、意思疎通に差支えあると困るわ。 R:じゃあ、次は「メンヘラキャラ」だ。 完全に相方に依存しているメンヘラキャラはシンプルながら斬新じゃないかな。 ?:えっ、俺 依存されるの。なんかちょっとアレだけど まぁやってみてくれよ。 e [環境依存]:はいどーも!バトルロワイRの依存してる方でーす。 ?:環境依存文字のアール!? うん、依存してる感ある。 e [環境依存]:ねえ、今日うち泊まってかない? なんだか寂しいの。 ?:なっ!? こんなところでイチャイチャするつもりかよ。 e [環境依存]:ねえ良いでしょ? 先週は泊まっていってくれたじゃん。 もしかして嫌いになっちゃった? ごめん悪いところあったら直すから! ?:依存 止まらねえな。でも、このキャラは良いんじゃないか……? あとはしっかりと笑いに繋げられれば成功するかもだぞ。 e [環境依存]:ねっ、私の経営するホテル泊っていくでしょ!? 1泊8000円で朝食つきだから! 他のホテルには泊まったら嫌だよ? それに友達紹介で宿泊ポイントも倍にするから! ?:いや、営業かい! おいストップだ止まれ。 営業なんかい! というか、そもそも環境依存文字 ちゃんと表示されてないだろ。さすがにそれはダメだわ。 R:なるほど。じゃあ、次は「現実に抗い続ける反抗キャラ」だな。 どんなことにも抵抗しちゃうとこが良いって感じのキャラ。 ?:抗い続けるキャラも新しいかもな。じゃあ、やってみて。 R[Ω]:どうも、バトルロワイRの抵抗するほうだ。 ?:電気抵抗R[Ω]だ! うん、抵抗してる感ある。 R[Ω]:俺はこんな世の中が大っ嫌いだぜ! ?:あぁ、世の中に反抗してるな。 R[Ω]:ったく、何が痩せキャラだよ!コノヤロー! ?:反抗の矛先が先ほどの自分に向かってるのだろうか。 R[Ω]:「不服従」とか、これって力を振りかざす者に抵抗してるよなぁ! 何にでも反抗する俺とちょっとキャラがカブってんじゃねえかよ! ?:いや、矛先は違ったようだ。 R[Ω]:なぁ? ガンジーさんよぉ! ?:まさかの「非暴力・不服従」を唱えたお方に向いてた! 痩せキャラ言うなよ! R[Ω]:まぁ、そいつはいいや。 ハァ。 ったく、何が小さいキャラだよ!コノヤロー! ?:今度こそ先ほどの自分に反抗の矛先が向いてるはず。 R[Ω]:1441年に嘉吉の乱なんか起こしちゃって、これも時の権力者に抵抗してるよなぁ! 俺と反抗キャラがカブってんじゃねえかよ! ?:たぶんコレは補足説明がいるな。 R[Ω]:なぁ? 赤松満祐さんよぉ! ?:先述の嘉吉の乱を起こした室町時代の人物です。身長が120cmほどだったと言われており、低身長症だったのではないかと言われてます。 コンプレックスだったって説あるんだから、小さいキャラ言うなよ! R[Ω]:そして、あと一つ気に入らねえのがよぉ、 ったく、何が「背中で語る屈強な漢キャラ」だよ! ?:えっ、誰だろう。 R[Ω]:そう!! これといってピンとくるやつがいねえんだよ!!!! ?:いないのかよ! いないことが気に入らないのか! R[Ω]:ホント何なの! 世の中 気に入らないことが多すぎる! ハァ…… マジ無理。リスカしよ…… ?:いや、結局メンヘラに行くんかい! 「現実に抗い続ける反抗キャラ」も無理だよ! R:あー、ダメかぁ。やっぱり俺には何か個性的なキャラをつけるのは無理なのかなぁ。 ?:まぁ、迷走っぷりは見事ではあったけどな。 R:なるほど。 じゃあ、それでいこう! ?:迷走キャラか? R:いや、何を話しかけられても静かに目を閉じて一人ものを思っている瞑想キャラで! ?:ダジャレじゃねえかそして意思疎通に支障が出るのはダメだって言っただろ! もうこれ結構! 2人:どうもありがとうございました。 |
E PINKY PUNK PUMPKIN POP!!
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コント/死なない 絶望
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陽一:どうしたんですか、探偵さん。こんな夜中に呼び出して。 まい:わかったんです。ミサさんを殺した犯人が! 陽一:……それって普通その場に居た人全員集めません? なんで僕だけ呼ばれたんですか? まい:それは陽ちゃんのことが好きだから!告白しようと思って! 陽一:いやなんかさらっと言われたけど!? ここ殺人事件が起こったペンションの中!体育館裏じゃないよ! 体育館裏だったとしても、さらっといいすぎだよ! まい:告白するわ……ミサを殺したのは私。 陽一:えっそっちの告白!?ってか、えっ!? まい:ということで、陽ちゃん、聞いたからには生きて帰れないよ? 陽一:はぁ!?ふざけんなよ!?お前が勝手に言ってきたんじゃん! まい:陽ちゃんが好きだから告白するって言ったじゃん。一緒に死んでよ。 陽一:や、やめろよ!やめろって! まい:このまま生きててもいつかはバレるもん。いっそ死んだ方がマシ。 でも一人で死ぬのだけはごめん。死ぬときは大好きな人のそばで……。 陽一:お、俺はお前の事なんか嫌いだよ!巻き込むんじゃねえよ! まい:いやもう遅いよ!今更そんなこと聞かされてもこっちも気持ちよく死ねないしlose-loseじゃん! いい加減にしろ! 陽一:どうもありがとうございましたー。(絶命) 陽一:はっ!!……夢か……。 まい:……んん……何よ大きな声出して……。 目覚めちゃったじゃん……。 陽一:ごめん、ちょっと怖い夢見てさ……。 まい:えー、なにそれでビビって大声だしちゃってんの、ウケるー。 陽一:や、やめろよ!本当に怖かったんだって。 まい:ふふ、そんなに怖かったならあたしのこと抱きしめて寝てもいいんだよー? 陽一:……い、いや、いいや……。 まい:むー。何よ釣れないわねー。せっかく可愛い彼女が甘える許可出してあげてるのに。 陽一:ご、ごめん……。 まい:どんな夢見たの? 陽一:そ、それはちょっと言えない……。 まい:えー……私たちの間に隠し事は無しって言ったよね? 陽一:そこでそのルール持ち出すのかよ。 まい:持ち出すよ! 陽一:元気に言われたら認めざる負えんな……。 実はさ、お前に、殺される夢を見たんだよ……。 まい:えっ!? 陽一:うん……なんなら5回は見てる。 まい:5回も!? 陽一:俺もなんでそんな夢見たのかわかんないよ。お前がそんなことすると思ってるわけでもないし、 なんかやましいことがあるわけでもない!本当に。 まい:……別にそんなこと疑わないよ。大丈夫。信じてるよっ。夢の話でしょ! 陽一:……ありがとな……俺、幸せだわ……。。 まい:…………でもさ、もしかしたらこの幸せな時間こそが夢なのかもね。 陽一:えっ? まい:昔、中国の凄い人が言ってた「今の自分の人生は飛んでる蝶が見てる夢なのかもしれない。」 って話、知らない? 陽一:何それ。知らない。 まい:自分が当たり前のように生きてる今の人生こそが夢なのかもしれないって考え方。 陽ちゃんとあたしの今の時間は、あたしに殺された陽ちゃんが見てる夢なのかも。 陽一:殺されても夢なんて見れるの? まい:んー、じゃあ、意識不明? 陽一:やめてくれよ。本当に怖くなってきたよ。寝れないよ。 まい:ふふっ、じゃあ、もう一回戦する? 陽一:……いや、そんな気分じゃないや、ごめん。 まい:本当、釣れないわねー。 陽一:こんな話した後でする気になるかいっ。 まい:……でも、早くしないと、夢から覚めちゃうかもよ……。 陽一:えっ?ま、まさかこれも夢……?えっ……。 まい:はっ!!……夢か……。 ってあたしの方が夢なのかよ!あたし完全に夢の中で夢の住人演じきってたじゃん! ってか誰よあの彼氏役の男!こちとら彼氏いない歴3年!あんな幸せな時間長らく感じてない! だから、早くしないと、夢から覚めちゃうって言ったのに……。 (ピンポーン) まい:だ、誰かしら。はーい。 陽一:ちょっと簡単なアンケートをしに伺いましたー。 まい:こ、この人、あの夢の中の人だわ……。運命かも……。 はい、なんでしょうか!なんでも答えます! 陽一:あなたは神を信じますか? まい:いや宗教勧誘の人だった……。あたしの運命の人、宗教勧誘の人だった……。 でも信じます! 陽一:そうですかー、我々「無神論者の会」には縁も所縁もなさそうなので失礼いたしますー。 まい:ぎゃーーー!ストップ!リターンマイ運命ボーイ!! 陽一:なんですかわーわーうるさいですねぶっ殺しますよどうせ神は見てないし(グサッ) まい:ぎゃーーーーーー! まい:はっ!!……夢か……。 陽一:意味深な事言ってすぐ寝たと思ったら、今度はそっちが悪夢みるのかよ……。 まい:あっ、陽ちゃん……よかった、マイ運命ボーイ横に居た……。 陽一:何だよ突然気持ち悪い呼び方して……。 まい:ごめん、夢の中で喪女だったから、喪女っぽい呼び方になっちゃった……。 陽一:お前は喪女になるとそんな感じなのな……。 まい:喪女時代を思い出したわ。それ自体が悪夢。 陽一:お、おう……。 まい:そして最後には殺されたわ。陽ちゃんに。 陽一:お前も見たのかよ……。なんか不吉だな……。 まい:夢なんかに影響されてたら、世話無いわよ……。 陽一:そうだな。そりゃそうだ。……一生一緒に居るつもりなのに。 まい:えっ……ちょっと何よ……急に恥ずかしいじゃない。 陽一:いや、俺らももうすぐ30だし、そういうこと考える頃だろ?そろそろ結婚とか…… まい:プロポーズするならもっとロマンチックなとこにして!!ここあたしの実家のあたしの部屋! 陽一:ご、ごめん。 まい:妹から無理やり奪い取ったあたしの部屋! 陽一:ここに居るのが申し訳なくなる追加情報を聞いてしまった。 別に正式なプロポーズのつもりはなかったけど、お前とそういう将来の話とかしたことない気がしてさ。 まい:……将来の話は、怖いから。 陽一:えっ? まい:私、20歳の時に付き合ってた彼氏居たって言ったじゃん? 陽一:あぁ。 まい:私、そいつと結婚直前まで行ってたのよ。でもあっちの浮気でなくなっちゃって。 陽一:……それは初耳だな。隠し事は無しじゃなかったのかよ。 まい:ごめん、別に隠すつもりはなかったんだけど……。自分でも思い出したくなくてね……。 陽一:そうか……まあそういうことなら別にいいけど……。 まい:……まあ、まさに夢が覚めた瞬間だったわ……。 陽一:……急がなくても、夢は覚めねえよ……。 まい:陽ちゃん……。 まい:はっ!!……夢覚めた!夢覚めたよ陽ちゃん!どうなってるの! 陽一:……おい石橋、授業中に寝た上に突然叫び起きて先生をちゃん呼ばわりとは……役満だぞ。 まい:あ、すみません!陽一先生……。 陽一:……石橋には後で追加の課題。職員室取りに来いよ。 まい:え、えーっ。 陽一:つべこべ言うな。授業を続けるぞ。 まい:はーい……。 (ちぇっ……よりによって夢の中であの鬼教師と恋人同士なんて……。 あたしの脳みそどうなってんのよ……最悪……。) 陽一:このように「胡蝶の夢」という作品には荘子の無為自然の考え方が入っており…… まい:(あんた夢の中でそれ全然知らなかったじゃんウケる) (キーンコーンカーンコーン) 陽一:ちっ、もう終わりか。今日はここまで。石橋は昼休み職員室来いよ。 まい:(めんどくさいなぁ) まい:失礼します。陽一先生いらっしゃいますか? 陽一:おう、石橋。まずは何か先生に言うことがあるよな。 まい:授業中眠っていた上に、授業を妨害してしまい申し訳ありませんでした。 陽一:本当だぞ。 俺がもうちょっと若かったらお前の事半殺しにしてたぞ。 まい:(いや教師の発言じゃないでしょこれ……えぇ……こんな鬼教師現実に居ていいの……。 ……いや、現実……?半殺し……?これだ!) 半殺しと言わず殺してください、先生。 陽一:!? どうした石橋、そんなに反省してるのか!? まい:(きっとこっちの世界は悪夢!殺されれば夢から覚めるはず。 こんな夢とっとと終わらせて今夜は陽ちゃんともっと話したいの!) はい!殺してください! 陽一:そうかそんなに……では死ぬほど課題を与えるとするかな。 まい:そういうことじゃなーい!! 陽一:な、なんだ石橋!先生に向かってその態度は! まい:殺してって言ってんだからとっとと殺しなさいよ!! 陽一:ちょ、ど、どうしたんだ石橋、落ち着きなさい!課題は無しでいいから! まい:そういうこと言ってんじゃないわよとっとと殺せって言ってるでしょ!? 陽一:ちょ、だ、誰か、石橋を保健室に連れてって落ち着かせてくれ! ミサ:あたし行きましょうかー? 陽一:数学のミサ先生!お願いします! ミサ:はーい、石橋さん落ち着きましょうねー。嫌なことがあったなら先生聞くから! まい:ちょっ……離して!私殺されなきゃいけないの!早く殺されなきゃいけないの!! ミサ:保健室ついたけど、落ち着いた? まい:……はい。すみません先生。 ミサ:何か嫌なことがあったのね。先生に話してみなさい。 一応年も近いし、何か力になれると思うわ。 まい:……先生は、胡蝶の夢って知ってますか? (説明タイム) ミサ:なるほど……石橋さんは今いるこの世界が夢だと思ってたってわけね。 まい:はい……でも落ち着いて考えてみれば、この世界が現実だった気がします。私まだJKブランド持ってます。 ミサ:先生が持ってない物を誇らしげに掲げてきたわね。大事にしなさいよ。 まい:はい……でも本当に恥ずかしいです……職員室であんな騒いじゃって……。 ミサ:夢だから何しても大丈夫だと思っちゃったのね、その気持ちわかるわ。 まい:まさか共感が得れるとは、思わなかったです。 ミサ:私も夢の中ではいろんな悪いことしてるわ。勤務中にスマホで笑点見てるし。 まい:悪行が微笑ましいじゃないですか……。 ミサ:東京を燃やすキャンペーンを打ち立てたり。 まい:急に事情が変わった!? ミサ:そのキャンペーンガールはあなたよ。 まい:キャンペーンガール居るの!?ていうか先生の夢のキャスティングどうなってるんですか……。 ミサ:あなたには東京を燃やす素質があるわ。 まい:……馬鹿にしてるんですか、先生。職員室で狂った真似をした生徒を、馬鹿にしてるんですね……。 ミサ:だってあなたは馬鹿にされるようなことをしたじゃないの。 まい:……そうですよ……私は馬鹿にされるようなことをしたんですよ……。 ミサ:なら馬鹿にされて当然じゃない?違う? まい:……正しいことでも、されて嫌なこともありますよ。ましてやあなたは先生でしょ……。 ミサ:先生なんかじゃないと言ったら? まい:……えっ!?あんた誰よ!? ミサ:私は国際テロ組織、「東京を燃やそうの会」のスパイ。 まい:な、なんですって!? ミサ:素質のある生徒を探すためにこの高校に潜り込んだ。そして、あなたに出会った。 まい:そ、そんな……。 ミサ:あなたがおかしくなったのも、全部東京が悪いのよ。 まい:た、確かにそうかもしれない……とはならない! ミサ:ふっ、残念ね、なら秘密を知ったあなたには死んでもらうしかないわ。 まい:はぁ!?ふざけないでよ!?あんたが勝手に言ってきたんじゃん! って、あれ、もしかしてこれって ミサ:仲間にならないなら、問答は無用よ!(ぐさっ) まい:き、来たー! まい:……良かったー、やっと死ねた! 陽一:……また起きた……夢の中でどんな拷問受けてたらそんな言葉出て来るんだよ……。 まい:いや、途中で夢だって気づいたからさ、どうやって目覚めてやろうか考えてたら……。 陽一:死なないと目が覚めないシステムなのかよ……。 まい:いやー、まあ結構な悪夢だったからさ。 陽一:また俺に殺されそうになる夢……? まい:いや、今回陽ちゃんはいくら頼んでも殺してくれなかった。 陽一:夢の中でとは言え、将来を約束した恋人に殺してと懇願されていたとは。 まい:今回は意外な人物が殺人のカギになっていたわ。途中まで読めなかった。 陽一:推理小説みたいな言い方するなよ。夢なんてポッと出の超展開ばっかりだろ。推理小説にはなれないだろ。 まい:……夢の中では死にたいって叫びまくってたけど、死にたくは、ないなぁ。 陽一:そりゃそうだろ。 まい:……陽ちゃんと出会うまでのあたしは、いつ死んでもいいって思ってたよ。 陽一:……。 まい:でも、今は違うんだなって。 陽一:……当たり前だ、俺より先に死なれてたまるかよ。 まい:え、ちょっと、あたしを残して先に逝くつもりなわけ?男としてどうなの? 陽一:んー……でも俺はお前に看取られて大往生したいな。 まい:あたしだって陽ちゃんに看取られたいわよ。 陽一:……いっそ一緒に死ぬか? まい:えっ?何それ急に怖い。 陽一:いや今すぐって話じゃねえよ。と言うかさっき見た夢の中でお前が言ってたんだよ。 一緒に死のうって。それで殺された。 まい:夢の中のあたし怖いな。メンヘラ気質がすごい。 陽一:まあさすがに冗談。どっちが先に死んでも恨みっこなしってことで一つ。 まい:そうね。そうしましょ。 陽一:……さすがに眠くなってきたし、そろそろ寝るかな……。 また変な夢見なきゃいいんだけど。 まい:……あたしも寝よっかな。また変な夢見なきゃいいんだけど。 陽一:まぁ、目が覚めれば幸せな現実が待ってるわけだし、いいけどね。 まい:……そうね。おやすみ。 まい:はっ!!……また夢か……。いやこれが夢……? ミサ:おはよ、まい。よく眠れた? まい:あ、おはようミサ。よく眠れたよ。……すごく、幸せな夢を見てた。 ミサ:それはよかった。今日の革命も上手くいきそうね。 まい:革命……? ミサ:何寝ぼけてんの。今日はあたし達「東京を燃やそうの会」の大事な日じゃない。 まい:……そうだ……あたし達はテロリスト……。今日はついに、東京を燃やす日……。 ミサ:テロリストじゃなく革命家よ。 まい:あたし達は、テロリストじゃない、革命家。 ミサ:しっかりしなさいよ。私たちは永田町担当なんだから。この革命のカギを握るのは、私たちよ。 まい:あたしは喪女でも、女子校生でも、彼氏と慎ましくも幸せに過ごしてる女でもない、 志を同じくする者のみを友とする、革命家。 ミサ:何を今さら確認してるの。緊張して変になってるんじゃない?顔洗ってきなよ。 まい:そうかも……。顔洗って来る。 ミサ:大丈夫かしら……。 まい:ふーっ、顔洗ったら目覚めたわ。 ミサ:よく洗えた? まい:ほっぺたが落ちそうなぐらい入念に洗ったわ。 ミサ:なんかおいしい物食べてきたみたいになってるけど……。 じゃあ今日の計画の最終確認しよっか。 まい:私たち二人の第一目標は、首相官邸。 ミサ:そう。そして現総理、倉持陽一の抹殺。 まい:……陽ちゃん……。 ミサ:なんで急に親しみ持ったのよ。憎き悪の権化よ!? まい:……あ、ごめん。あたしまだ夢に引っ張られてるわ……。 ミサ:ちょっと本当に大丈夫なの?日本赤軍じゃないし仲間を疑うような真似はしたくないんだけど。 まい:大丈夫。もう大丈夫。 ミサ:私はこの地図の経路から侵入して、この地点で火をつける。そして裏口を見張る。 まい:あたしは正面玄関側に火を点け、そこを見張る。 ミサ:玄関から人が出てきたら? まい:この重要人物リストに載ってない人間は基本的に無視。ただし隠れてるのがバレそうな場合は銃殺。 リストに載っている人間は基本的に銃殺。 ミサ:特に陽一総理だけは絶対に逃がしちゃ駄目よ。 まい:……わかってるわ。あいつだけは逃がせない。 ミサ:計画は大丈夫そうね。 まい:バッチリよ。 ミサ:よし、そろそろ出発ね。他のメンバーも各自の持ち場に向かい始めてるころだわ。 まい:最後に気合入れる奴やっとこうよ。東京を? ミサ:燃やそう! まい:よしっ。 ミサ:出発! まい:さて、自分の持ち場に着いたわ。 ……本当に警備がいないわね。こんな場所あったのね。 さてと、ささっと火をつけて……。あとはこの茂みに隠れる……。 (ジリリリリリリ!!) 陽一:む……非常ベル!? 警備員:そそそそそそそそそそそおーーい!! 陽一:なんだなんだ。 警備員:間違えました、総理。 陽一:突然冷静になるなよ。パニックを保てよ。どうした? 警備員:火事です。火事。 陽一:冷静なまま突き進むなよ!一大事じゃねえか!逃げなければ! 警備員:おそらく私のタバコの不始末が原因です。 陽一:なんで冷静に淡々と言えるんだよ!!とりあえず逃げよう! 警備員:一服したら、お供しますよ。 陽一:冷静というか動じてねえみたいな感じだな! 大体お前のそれが原因なのによく俺の前で吸う気になるな!? とりあえずついて来い! 陽一:火の手の周りが遅くて助かったが……。玄関ホールはさすがに炎まみれだな。 警備員:んー、これはどうしたものか……。 とりあえず吸います? 陽一:もうツッコまないし、炎には突っ込むしかないな。 警備員:総理、上手いですね。 陽一:こういう頭の回転が名演説を生むんだよ。 警備員:そんなことばっかり考えてるから日本の不景気が治らないのでは。 陽一:うるさいな。これでもちゃんと政策にも頭を悩ませてるんだよ……。 やっといい策が思いついたんだ。ここで死ぬわけにはいかない。 警備員:さすがです、総理。行きましょう。 陽一:おう、お前も生きて帰ろうぜ。 まい:二人の人影が近づいてきたわ……。 しかもこの声、間違いなく……。 出てきたところを、一発で……。 (バン!) 警備員:ぐああああああっ!撃たれたっ……。 まい:はっ!間違えた……。 陽一:大丈夫か!?誰だ!?そこに隠れてるのは!出てこい! まい:……陽ちゃん……!(ガサッ) 陽一:馴れ馴れしく何者だ!? まい:はっ……思わず茂みから出ちゃった……。 陽一:……見覚えがあるぞ。確か、お前東京を燃やそうキャンペーンのキャンペーンガールやってた……。 まい:(どうしよう、やっぱりあたしに陽ちゃんを殺すなんて無理……。) 陽一:何故かテレビCMまで打たれた謎のキャンペーンだった……面白ければ何でもいいと言うテレビ局の精神が最悪の方向に向かってた……。 まい:(なんでたかが夢に振り回されてるの……それともやっぱりこっちが夢なの……?) 陽一:そのキャンペーンの粛清の後、主催の「東京を燃やそうの会」も解散したと思っていたが……まさか本気でここまでやってくるとは……。 まい:(……そうよ、こっちが夢よ……こっちが夢なはずなのよ……。) 陽一:くっ……やってくれたなテロリスト!どうした、撃たないのか!? まい:……そっちこそ逃げないの? 陽一:馬鹿言え。今背中を見せたって死ぬだろ。そんなみっともない死に方をする一国の主がいるか。 撃てよ。一発でも外したらその銃奪い取って殺してやる。 まい:……………撃てないよ。 陽一:は?ここまでの事をやって今更怖気づくのか? まい:違う!陽ちゃんを撃つことなんかできないって言ってんの! 陽一:意味わかんねえよ!ここまでやっといていきなりなにカマトトぶってんだよ!あとその陽ちゃんってのやめろ。 まい:……銃は渡すわ。あたしを殺しなさいよ。 陽一:……よくわかんないが、お前がそれでいいなら、銃は預かっとく。(受け取る) だがお前がどんな悪人だろうと、戦う意思のない人間を殺すのは犯罪だ。命拾いしたな。 まい:……殺してよ。 陽一:それは無理だ。 まい:……殺しなさいよ!! 陽一:どうしても死にたければ、今まさに燃え盛ってる官邸にでも飛び込んでくるんだな。 まい:……それもありね。 ミサ:(駆け寄ってくる) まい!何やってんの!総理を見つけたら殺せって!(バン!) まい:ミ、ミサ!? 陽一:ぐああああああっ! まい:陽ちゃん!! ミサ:……まい、あんた……こいつ逃がそうとしてたでしょ……。 まい:……陽ちゃんが……。 ミサ:一番信用できる仲間だったのに……残念だわ……。覚悟は出来てるわね……。 まい:…………ミサ。ごめん……。あたしを殺してよ……。 ミサ:……何があったのか知らないけど、そのつもりよ。 まい:…………………ミサ…………ありがと……。 ミサ:何よ……本当にどうしちゃったのよ……。 機動隊員A:動くな!機動隊だ!お前ら二人は完全に包囲されている!大人しくないと撃つぞ! ミサ:くそっ、思ったより早いわね!一人でも多く殺して天国に行ってやる!(バン!バン!バン!) まい:…………っ。 機動隊員A:あっちの女は殺せ!もう一人は呆然としている、確保しろ! 機動隊員B:発射!(バン!) ミサ:くっ……ここまでか……。 東京と一緒に燃え尽きれるなら……本望よ……。 まい:…………ミサ…………陽ちゃん……。 機動隊員C:今だ!確保! まい:私は拘置所の中に居る。 ……死ねなかった。あの瞬間、呆然としなければ、ミサと一緒に抵抗していれば、 いやむしろ銃口を自分の額に当てていれば、夢から覚めれたのかもしれない。 拘置所では死ぬ手段がない。 ……長い裁判を終えて、死刑宣告をされ、さらに長い待機時間を経て、刑を執行されるまで待たなければいけないのだろうか。 ……でも、これが夢ならその前に覚めるよね!待っててね、陽ちゃん。待っててね、幸せな生活! |
F 霜山寛治
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漫談/ペルシャ湾なんていらない
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ガールフレンドが欲しいなぁ。と思って僕は神社に向かった。 お賽銭箱の中に僕の大好物の挽き肉をギッチギチに詰め込んで、神様に祈った。神様は挽き肉なんて食ったことないだろうからこの味に舌を巻こと間違いないだろう。 「神様お願いします。僕にガールフレンドをください。ガールだったら最早人間じゃなくても、犬でも魚でも花でも、終いにはペルシャ湾でも大丈夫です」 緊張して途中から自分で何を言ってるのか分からなくなった。けどまあいいかと思いながら、僕は満足して神社を後にした。 朝のニュース:速報です。今日の朝、ペルシャ湾が行方不明になりました。関係者の話によると「目を離した隙にいなくなっていた」とのことです。現在国際警察はペルシャ湾の動向を調査しているとのことで……。 土砂降りの中アルバイトから家に帰ると、アパートの前で誰かが倒れていた。 どうしたのかと思って駆け寄ってみると、それはデカイ水の塊で、というかそれはペルシャ湾だった。 「大丈夫か!こんな雨にうたれていたら風邪をひくぞ!」 僕が呼びかけても反応はなかった。ペルシャ湾の肉体にたくさんの雨粒が落っこちてビチャビチャと音を立てた。 仕方がないのでペルシャ湾を抱えて、家の中に入った。ペルシャ湾をそっと玄関に置くと、昨日片したばかりの僕の部屋があっという間に水びだしになった。 それにしても綺麗な女性だ。と僕はペルシャ湾を見て思った。どこまでも瑞々しく、涼しげで爽やかで麗しい。僕が彼女の身体をまじまじと見ていると、ペルシャ湾は意識を取り戻したみたいで、ゆっくりと体を起こした。 「あなたが、助けてくれたの?」 じっとこちらを見て彼女は言った。僕はどきどきしながらも、紳士的に振舞おうと思い、まず彼女にシャワーを浴びることを勧めた。 「うん……そうだね。雨でずいぶん濡れちゃってるし」 彼女がその場で濡れた服を脱ぎ始めたので、僕は慌てて自分の部屋に戻った。 ペルシャ湾に羞恥心はないのだろうか。ペルシャ湾といえど女性の裸を見るのは初めてだったので、僕の身体は激しく興奮した。 彼女がシャワーを浴びてる間、自分のベットに座ってこの状況を考えた。 これはやはり、昨日神様に祈ったことが本当に叶ってしまったのか。まさかあの中で一番難易度の高いガールのペルシャ湾を用意してくれるなんて。神様はやっぱりすげえと思い直した。 テレビをつけるとペルシャ湾がその場から突如いなくなったことがどの局でも報じられていた。これは大変なことになったなと僕は冷や汗をかいた。 「ごめんなさい。急にお邪魔してしまって」 しばらくするとシャワーを浴びてサッパリしたペルシャ湾が僕の部屋に入ってきた。 彼女はサイズの合わない僕の服をグチョグチョに濡らしながら着ていた。そのシチュエーションに思わず興奮してしまった。 「いやいいよ。いくらペルシャ湾といえど雨にうたれて倒れていたら放っておけないさ。それより……大変だね」 僕はテレビのニュースを指さした。彼女は申し訳なさそうに俯いて、部屋に水をこぼしながら言った。 「やっぱり私を知っていらしたのね」 「まあ、君のことは全世界のほぼほぼの人が知っているよ。よければ、何でこんなことをしたのか教えてくれないか?」 ペルシャ湾は僕の隣に座った。なんだか、絶景だなと。そんなことを思ってしまった。 「私は、生まれた時からずっとペルシャ湾として育てられてきたの。ペルシャ湾の生活って本当に大変で、一歩もその場から動けない厳しい毎日だったわ。 だけど私も十八歳の女の子なの。そんな暮らしにうんざりしちゃって、気がついたら私、家出しちゃっていたんだ。 外の世界は本当に楽しいことがいっぱいで、だけどお腹が空いちゃって、倒れちゃっていたの。だからお願い!」 彼女は急に僕の方に振り向いて手を握った。その動きがあまりにも唐突だったから彼女から飛び出した水がバシャーッと僕にかかった。 「警察には言わないで。お願い、何でもするから!」 ああ神様ありがとう。たとえ相手がペルシャ湾だとしても、こんな湾ダフルな出会いを僕にくれて。 「そうか。じゃあ一つお願いを聞いてもらおう」 自分の顔にかかった水を手で払い除けた。キラキラとした水滴が、彼女の肉体に飛び散った。 「ペルシャ湾、君はこれから僕と一緒に暮らすんだ。いいね?」 ズキューン。彼女が恋に落ちる音がした。ついでに水もダバーッと溢れた。ペルシャ湾は最早メスと化し、僕にイチコロで釘付けだった。 「ええ、喜んで!私の王子様!」 よっぽど嬉しいのか彼女の中の水がダバダバ溢れた。部屋の家具がプカプカ浮かび始めた。 僕らはお互いに見つめ合い、溺れるような口づけをかました。というか本当に溺れた。家具と一緒に僕もプカプカ浮かんだ。死ぬかと思った。 こうして海老名住まいの王子様、霜山寛治と家出をした湾ぱくお嬢様、ペルシャ湾との恋物語が始まった。 身分の違う者同士の許されざる恋愛みたいで、僕は凄く興奮した。どうやら僕はシチュエーションに弱いらしい。 同じベットの上で夜を過ごす日々。彼女を抱くとひんやりして気持いい。だけど油断すると溺れかけるので、眠れない日々が続いた。 朝になると「おはよう」と彼女が笑いながら言って、僕の目の前で着替えるのだ。 思わずうっとりその姿に見とれてしまって。いつだって僕は朝食のハンバーグを作りすぎてしまうのだ。今日も60人前作ってしまった。 まあ二人で食べるからいいかぁと思っていたが、ペルシャ湾はどうやら水しか口にしないようで、彼女がガバガバと大量の水を飲んでいる横で、僕はハンバーグを60人前食べるのだ。おかげで100キロ太った。 昼になるとこっそり海老名の街に出て、デートをした。美しいペルシャ湾を隣にして歩いていると、気分が良かった。 時々道行く人に「もしかしてペルシャ湾ですか?」と尋ねられるが、その度に彼女は「いいえ、駿河湾です」とやんわりゴマかした。 どうやらペルシャ湾は庶民の暮らしが理解できないのか、服屋に入って綺麗な服やアクセサリーを見るたびに、なんでも買ってくれと僕にせがむのだ。 「おいおい、こんなのを買ったって、君は全部濡らしてしまうだけじゃないか」 僕がそうはぐらかすとペルシャ湾はプクーッと頬を膨らませ、ビシャーッと服屋を濡らすのだ。 このままではマズいと思い、仕方なく僕はせがまれたものを買い与えるのだ。 かわいい洋服に身を包んで喜びのあまりくるくる回りながらビシャビシャ服屋を沈める彼女を見ると、幸せを感じるのだ。 そんなこんなで甘甘な生活が一年続いたが、そろそろこの生活がキツくなってきた。 ペルシャ湾と暮らすと床がぬかるんで抜け落ちるので、一ヶ月ごとに引っ越さなければならなかったし、 街に出るたびに服を1000着ぐらい買うからそのお金もとんでもねえし、 それに彼女は水をばかすか飲むので、この一年で月々の水道代は二億円に跳ね上がっていた。僕の体重も600キロに跳ね上がっていた。これはちょっとショック。 さて、どうしたらいいだろう。昔電車にひかれそうになっているオバマを助けた時にもらった6兆円も底をつきかけている。 一度家でゴロゴロビチョビチョしている彼女に「働いて見る気はないかい」と訪ねたことがあるが、「この国にペルシャ湾が働ける場所はあるの?」と返されて、そういえばないなぁと僕は頭を抱えてしまった。 このままでは破産してしまう日も近い。僕はう湾と叫びたい気持ちに襲われた。 そういえばここ最近僕は三人の女の人と仲良しになった。 まずは行きつけの服屋の店員の貝沼さん。彼女は美人ではないが生肉が大好物で、いつも肉をじゅるじゅるしゃぶりながら接客している。彼女の店で買う服はいつも血がついている。僕と気が合いそうだった。 次にアルバイトの後輩の坂中ちゃん。彼女は美人ではないがとっても元気で、バイトをそっちのけでいっつも50メートルくらいジャンプしている。後輩というシチュエーションが僕を激しく興奮させた。 最後に隣に住んでいる未亡人の葉波さん。彼女は美人ではないがいつも吸いづらそうな息をしている。未亡人というシチュエーションが僕を激しく興奮させた。 この三人の女性はどうやら僕に気があるようで、いっつも熱心にアプローチをかましてくるのだ。 「お客さんの彼女さんひどいですよねじゅるじゅる。いっつも服をたくさんじゅるじゅる買わせてじゅるじゅる。私が彼女じゅるじゅるだったら絶対お客じゅるじゅるさんにそんなことじゅるじゅるじゅるじゅる」 「先!輩!もし!私!が!60!メー!トル!まで!飛べ!る!ようになったら!私!の!こと!好きに!なって!くれ!ああ!ジャン!プ!気持ち!いい!いい!いい!!」 「コヒューーーーーーお隣さんコヒューーーーーーーあなたコヒューーーーーーー最近コヒューーーーーお疲れじゃコヒューーーーーないコヒューーーーーーーーー助けて苦しコヒューーーーーーー」 僕はこの三人のアプローチに心が激しく揺らいだ。 だって彼女たちは美人じゃないしなんらかの欠点抱えているけど、人間なんだもの。ペルシャ湾じゃないんだもの。 未来のことを考えると、湾と一緒に暮らす生活に希望が見れなかった。僕は決心した。 ペルシャ湾なんていらない。ペルシャ湾なんていらない。 そのことを伝えようと僕は勢いよく自分の家に戻った。 「絶対別れないんだから!」僕の話を聞いたペルシャ湾は激怒して水を激しく放出した。 その水の量はとてつもなく、僕の家を一瞬で沈めて、海老名の街全体にまで広がった。 「別れるというのなら、このままアナタごとペルシャ湾にしてやる!」 僕はガバガバ溺れた。さすが生まれてからずっとペルシャ湾として育てられてきた女の子だ。本気を出すとこんなに強いのか。 だけど、それも予想の範囲内だ! 「今だ、やってしまえ!」 「はいよ!」 僕の掛け声と同時に上空のヘリコプターから、太平洋先輩が落っこちてきた。 昨日友人のオバマくんに太平洋先輩の力を借りたいと電話で頼むと、快く受け入れてくれたのだ。 バシャーンとぶつかる太平洋とペルシャ湾。彼女は激しく抵抗したが、相手は史上最強の海、太平洋。田舎貴族であるペルシャ湾に勝てる見込みはなかった。 「どうして、私はあなたの願いのかたまりなのに、どうして!」 そう叫んで、ペルシャ湾は太平洋の中に取り込まれた。 事が終わると僕は太平洋先輩にお礼を言った。困った時はいつでも読んでくれよ!と言って、彼は自分の住む場所に戻った。全く頼もしい男だ。 さあ、これで邪魔者はいなくなった。早速アタックしに行こうと僕は女性たちの所へ向かった。 まずは隣に住んでいる葉波さんのところに向かった。インターフォンを押すと、相変わらず息苦しそうな彼女が出てきた。 しかし目をこらしてよく見ると何か違和感があった。彼女の姿がどうにも人間に見えないのだ。 そう、それはまるで花のような。というか花そのもので、というか葉波さんは薔薇の花だった。 なんてことだ。僕はバラバラに飛び散る彼女を見ながら落胆した。危うく、花と付き合う所だった。これではペルシャ湾と別れた意味がない。 僕は薔薇の花を持ちながら今度は後輩の坂中ちゃんの所へ向かった。しかしなんてことだ。彼女は相変わらず飛び跳ねていて、ピチピチ飛び跳ねていて、 よく目をこらして見ると、彼女は魚だった。というか鯖だった。いい具合に油が乗っていた。 まさかと思って僕は薔薇と鯖を抱えながら服屋の貝沼さんの所へ向かった。 よく目をこらして見ると、彼女は犬だった。生肉をむさぼっているチワワだった。かわいい。すごくかわいい。本当にかわいい。 「神様お願いします。僕にガールフレンドをください。ガールだったら最早人間じゃなくても、犬でも魚でも花でも、終いにはペルシャ湾でも大丈夫です」 なんてことだ神様の野郎。僕のお願いを律儀に全部叶えやがった。 まさかみんな人間じゃないなんて。これではペルシャ湾と別れた意味がないじゃないか。 むしろ他の子と比べると、ペルシャ湾が一番マシだったんじゃないかと思えてくる。僕は彼女に全力で謝りたい気持ちに襲われた。 薔薇と鯖とチワワを抱えながら力なく家に帰ると、付けっぱなしのテレビから衝撃的なニュースが流れてきた。 昼のニュース:速報です。行方を眩ませて一年が経ったペルシャ湾が先ほど見つかりました。彼女はラスベガスでずっと遊んでいたようで、お金が尽きたから家に帰ってきたとのことです…… なんだって。ペルシャ湾はずっとラスベガスにいた。ならば今まで僕と一緒に暮らしていたペルシャ湾は誰だったんだ。 感じたことのない戸惑いに襲われていると、インターフォンが鳴った。誰かと思って出てみると、その声の主は間違いなく、今まで僕と一緒にいたペルシャ湾だった。 「太平洋に、私は実はペルシャ湾じゃないって言ったら、返してもらえたんだ。ニュース見たよね。ごめんね今まで騙しちゃって」 「ああ、君は一体誰なんだい?」 「あなたが祈った神様はね、ペルシャ湾を持ってくる力はさすがに無かったの。だから神様は別のものをペルシャ湾にして、アナタに会わせたの。それが私なの」 「そうか。こちらこそごめんよ。君をあんな酷いやり方で遠ざけてしまって。僕は君と仲直りがしたい。こんな僕を許してくれるかな」 「ええもちろん。だけどね、今神様の力が切れてしまって、私は元の姿に戻ってしまっているの。こんな私でも、愛してくれる?」 もちろんだ。僕はそう言ってドアノブに手をかけた。だけど心の中は不安で満ちていた。彼女の正体は、一体何なのだろうか。 落ち着いて深呼吸して、覚悟を決めて扉を開けた。 そこにいたのはあまりにも豊満で、あまりにも生々しい肉体をしていて、というかそれは肉体そのもので、 というかそれは挽き肉だった。 「うわああああああ挽き肉だあああああ!!!!!」 僕は喜びのあまり、叫び声を上げて彼女を抱きしめた。 まさか彼女の正体が、僕の大好きな挽き肉だったなんて、こんなにも嬉しいことがあるか! 「いいの?こんな私でも、受け入れてくれるの!?」 挽き肉は涙を流しながら言った。彼女はそこから感極まって、全身から大量の肉汁を流した。 「ああ、僕は挽き肉が大好物なんだ!」 チワワが嬉しそうにワンワン吠える。鯖も祝福するかのようにぴちぴち跳ねる。僕たち二人の間に薔薇がひらひら舞い落ちる。 ついに、僕は、本当に心の底から愛せる、ガールフレンドを見つけたんだ!僕は涙を流して、彼女に言った。 「よおし。今日はお祝いだ!ハンバーグを作るぞ!」 「いや、共食いになるから挽き肉食えない」 なんだかおかしくて、僕と挽き肉はいつまでも笑いあった。 |