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@ 青西瓜
文章/終わりしかない旅
僕はいつまでネタを書き続ければ有名になったり……いや、もう終わりしかない
僕は自分の限界を知ってしまった もう終わりに向かってる でもそんなの嫌なんだ だけど、だけど
どうすればいいっ? 僕はどうすればいいんだっ! 教えてよっ、さじ加減ワルオさんっ!
任夫堂の某キャラクターに憧れて、ヒゲをすごく蓄えすぎて、さじ加減が悪いと言われているワルオさん!
ねぇ、どうすれば……痛っ! さじ加減が悪いよ! 優しく肩をポンと叩いたつもりだって?
肩をポンと叩く程度じゃないよ! ドシーンだよ! 事故かと思った!
ここが線路上かと思ったよ! 走馬灯が見えたよ! その走馬灯の中に変な犬がいたよ!
見たことも無いような犬だったよ!
……えっ、そうです、その通りです その犬は毛が冬のサーファーの肌色でした
えっ? それはワルオさんが昔飼っていた犬だってっ? 6年前に逃げ出してっ!
えっとですね、すごく元気でしたよ 何か僕の家の流し台にハマって大喜びでしたよ、妙に鮮明に見えました
なるほど、その犬は僕の記憶の中に住むようになったんですねぇ……もっと元気な姿を見たいって?
そんなワルオさん、僕の体が持ちませんよ ちょっ、ちょっと! 何腕を振りかぶってるんですか!
うわぁぁぁあああ……えっ……さじ加減悪すぎですよ、全然痛くないですよ、今度はソフトタッチすぎですよ
このご時世、股間のほうがもっと強く叩きますよ ハフンと言いたいくらい叩きますよ
ちょっと今の叩き方で股間を叩いてみてくださいよ、絶対僕ハフンって言いませんから……バブガイドッ!
痛すぎだよ……ついつい、赤ちゃん専用バスのガイドさんの別称を言ってしまったじゃないですか
でも、その走馬灯見えましたよ 今度は僕の家のあらゆる蛇口をひねりに駆け回っていましたよ
妙に長く見えましたよ、2階の便所の洗い場以外、全部の蛇口が見えましたよ
あのペースだと絶対そこにも手をかけてたよ 見ていないだけで2階の便所の洗い場の蛇口もいってましたよ
全く僕の家の水道代を何だと思っているんだ、憤りを感じながら肉じゃがのことを考えたらお腹がすいたよ
ワルオさん、ホットケーキでいいから作ってくださいよ それくらいの報酬があってもいいんだと気付きました
砂糖は少し多めが好きです 僕は甘党で流派・白糖ですから でも別に黒糖でも良い優しさです
わぉっ! もう作ったんですか! いただきまーす! ……甘すぎるよ! さじ加減が悪いよ!
食感がジャリジャリする 子供の頃、隣の家の女子に砂団子を食わされたことを思い出したよ
そして僕も必死になって食わし返したら、どこかへ引っ越したよ あれ以来、女性と話したことがないよ
痛っ! だからさじ加減が悪いよ! 肩をポンと叩く程度じゃないよ! バスーンだよ!
バスに乗っていたらモンスーンのせいで横転したような感じだよ、妙にバス絡みのことが多いよ
また走馬灯を見てしまった……あの犬は僕の家のお風呂に浸かっていたよ、
ワフンと言っていたよ、股間を叩かれたわけでもないのに、股間を輪ゴムでパチンとやられたわけじゃないのに
何で妙に水回りが好きなんだ、その犬は ワルオさん、何か覚えがありますか?
なるほど、毎日川に連れて行っていたんだ それで下流に流れていったと……それ逃げ出したわけじゃないよ!
その時、追いかけないと! それ自主的にその道へ進んだ的なヤツじゃないよ! 単に溺れただけだよ!
いや逃げたい犬は追いかけず、物分りの良い親を演じたかったって、逃げたわけじゃないよ!
ワルオさん……多分その犬はワルオさんに会いたがっているワン、と、思っていますよ、絶対そうだ
だってあんなに水が好きなのに、オシッコもらしていないもん オシッコは飼い主の目の前だけというプライドだよ
よしっ、ワルオさん 僕の走馬灯の中に入ってください、それしか方法は無いです
多分ワルオさんとの思い出を色濃く作れば、僕の走馬灯の中に入れるでしょう、だから、あのキスしましょうか……
僕ファーストキスがまだなんです だから、その……! 突然……すごい……妙にさじ加減が良いですよ!
すごい柔らかソフトでしたよ! やれば出来るじゃないですか! こりゃ良い思い出になった!
……えっ、すごく荒々しく奪う予定だったんですか……そ、それも良かったかも……ドキドキ……
じゃあ、僕、走馬灯を見たいので、えっと、優しく僕の肩を触ってください……バブファイト!
これは結構痛かった……赤ちゃんの戦いみたいなこと言ってしまった……
でも痛みが結構程度だったから、後半の言葉が濁らず、まさかのバス無関係になってしまった
あっ、バスに乗せられて次の戦場に向かうと考えればなんとかなるね、でもそれは僕のカバー力だよ
さて、走馬灯の話ですが、見えましたよ……でも残念! 分離していました!
犬は僕の家の冷凍庫の氷をボリボリ食べて、ワルオさんは泣きながらスクワットをしていましたよ
う?ん惜しい、ワルオさんも何らかの水を出していただけに……こりゃ無理かもしれませんね……もう……
諦めたくないと言われても……なんとか僕の走馬灯の中から出すには……そうだ! 押し出すんだ!
もっといろんな思い出を詰め込んで、ところてん式に押し出せば……! ワルオさん、新婚旅行へ行きましょう!

 そして僕達はハノイへ飛んだ
 たくさんの人々と触れ合い、たまに2人で例のヤツとかを触れ合い、
 例のヤツというのをハッキリ言ってしまうと(!)メガネのことで、
 レンズに指紋を付け合い、その度に喧嘩したけど、結局ハグして愛を深め、
 アメリカの日本人街へ戻ったのであった

じゃあ、僕の肩を優しく触れてください……さぁ! ……あれ、あの、触れてくださいよ、ワルオさん
というか結果的には叩くんですけども……えっ、そんなことはもう出来ないって?
でも、それじゃあ、もうその犬とは会えないんですよ? いいんですか? ……大好き、僕のことを思って……
うん……優しくハグして、頭も一緒に抱くように……バブガイド!
い、痛すぎて、同じ、じ、こと、言っ、ちゃっ……たよ……すご、く、痛、目が、かすむ……
目の前が、白、くな、る……助、けて……さじ、かゲン、ワル、スギ、だ、だよ……

 ガクッ
 そして脳がパカッ
 そこから何かが飛び出しての「ワン!」





A 非可逆劇場
コント/隣人トラブル
[春のある日。世間はお花見ムードである。]


ピンポーン ピンポーン


岡井:誰だろうこんな時間に?
   はーい。


ガチャ


平岡:あのー。隣に住んでる者なんですけどー。

岡井:あぁ。平岡さんどうも。

平岡:どうも。
   何か、窓開けたらメチャクチャ桜の花びらが中に入ってくるんですよー。
   間違ってたら申し訳ないんですけどー。
   この部屋桜育ててます?

岡井:はい。

平岡:あ!! やっぱり!! やっぱり!!
   桜育てるの止めてくれません!?
   メチャクチャ困ってるんですよー!!
   窓開けたらこれでもかってくらいに花びら室内に舞ってくるの!!
   洗濯物を外に干そうものなら、ビッシリくっついちゃうし!!

岡井:えええ。

平岡:えええじゃねえよ!! すげえ困ってるの!!
   やたら、ベランダに毛虫落ちてくるし!!

岡井:でもー。桜綺麗じゃないですかー。

平岡:状況によるだろ!!
   お前はずっと桜見れてるかもしれないけど、隣の俺は花びらと毛虫ばっかりなんだから!!
   そもそも、何で室内で桜を育てようと思ったのよ!!

岡井:桜って。見たいじゃん。
 
平岡:外行けよ!! 色んな公園で、無料の桜見放題サービスしてるでしょ!!

岡井:外出ると、虫が。

平岡:室内の毛虫は大丈夫なんかい!!

岡井:その毛虫は、もはや桜だし。

平岡:なんじゃお前!!
   あのさ! お前のところの桜の枝が部屋の壁破ってこっち入って来てるんだよ!!

岡井:桜見れてラッキーじゃん。win-winだね。

平岡:くたばれ!! 自己中花見じじい!!
   ここ、賃貸アパートだよ!? 大家さんは何か言ってないの!?

岡井:止めてって言ってる。

平岡:じゃあ止めるんだよ!! 大人が止めてって言ったら止めるんだよ!!
   そして、ここの大家は気が弱いんか!! 桜育てられて止めてしか言わんのか!!
   あと、ここ3階だよ!? どうやって育ててんだよ!!

岡井:どうやってって。土に植えてに決まってるよ。IQ毛虫なの?

平岡:自己中花見じじいのくせに俺を煽るな!!
   下の階の住人はどうなってんのよ!?

岡井: 1階の床ぶち破って桜植えたから、1階は根っこと幹だけで、2階は幹だけ。

平岡:俺より可哀想なやつらがいた!!
   幹だけって、桜すら見れないのかよ!!

岡井:でもM-1グランプリだったら、最高すぎるでしょ。

平岡:そのミキじゃねえんだよ!! っていうかミキしか見れないM-1グランプリも嫌だろ!!

岡井:和牛派なのね。

平岡:そういうことじゃねえよ!!
   ねぇ! 下の階の住人は何か言ってないの!?

岡井:止めてって言ってる。

平岡:じゃあ止めるんだよ!! 大人が止めてって言ったら止めるんだよ!!
   そして、このアパートは気が弱いやつしかいないんか!!
   
岡井:そんなに怒らないで。

平岡:怒るだろ!! 俺が他の住人と同じレベルと思ったら間違いだからな!!

岡井:そろそろ平岡さんにも良いことがあるから。

平岡:いいこと!? え!? いいこと!?
   え!?

岡井:最近、桜の木をもう1本植えた。

平岡:くたばれええええ!!
   ここ6畳のアパートよ!! 2本も桜は無理だろ!!
   それにどこが良いことなんじゃ!! 説明しろ桜サイコパス!!

岡井:同じ部屋に2本は無理だから。平岡さんの部屋の下に植えた。

平岡:えええ!? ええええ!?

岡井:来週辺りかな。平岡さんが仕事から帰ってきたら桜が床ぶち抜いてるよ。

平岡:ノンフィクションの世にも奇妙な物語かよ!!
   どこが良いことなんじゃ!! 
   あと、桜植えたの最近なんだよね!? もう3階まで来るの!?

岡井:竹並みに成長する桜なんで。

平岡:怖い怖い!? 何!? 聞いたことない桜持ってくんなよ!!
   脱法なんか!? 脱法チェリーブロッサムなんか!?

岡井:脱法とかじゃなくて。組み換えた。

平岡:組み換えた!? 組み換えた!?
   何を!?

岡井:遺伝子を。

平岡:遺伝子って個人で組み換えていいもんじゃねえだろ!!
   お前が!? 遺伝子を!? お前にそんな技術があったの!?

岡井:それほどでも。

平岡:誉めてないからね!!
   え!? どうやったの!?

岡井:どうって。ちょこちょこって組み換えた。

平岡:遺伝子はちょこちょこって組み換えていいもんじゃねえだろ!!
   テレビの配線ちょこちょこっとやっときましたよ、の感じで喋ってくんな!!
   桜が床をぶち抜いてくるとか恐怖だわ!!

岡井:でも1階と2階に比べたら、桜の花見れるだけ良いじゃんね。

平岡:そうなんかな!? 2階は幹だけしか見れないもんね!!

岡井:でも、R-1グランプリなら最高だよね。みきりょうすけ見れたらね。

平岡:その美木じゃねえし、美木良介はR-1グランプリ出ねえんだよ!!
   ロングブレスダイエットは1発ギャグじゃねえんだよ!!
   あのさ! お前、さすがにこれ以上は変なことやってないよな!

岡井:いや、実は。

平岡:あるんか!! まだ俺の血圧を上げさせるのか!!
   命日なんか!? 今日が俺の命日なんか!?

岡井:大家さんには絶対に言えないことがある。

平岡:この場におよんで、大家さんに言えないことがあるんか!? ってことは桜以上か!?
   アトミックボムだ!! きっとこいつ部屋でアトミックボム作ってるんだ!!

岡井:実は………。ペット飼ってる。

平岡:ぺぺぺぺぺぺペット!? アトミックペット!?

岡井:そんなジャンルのペットはいない。
   普通のペット。

平岡:普通のペットって言っても、お前の普通は普通じゃないんだよ!!
   ドラゴンだろ!! ドラゴン飼ってるんだろ!!

岡井:子リス。

平岡:こぉぉぉぉりぃぃぃぃすぅぅぅぅ!?
   子どものリスぅぅぅ!?
   桜のインパクトに比べたら、子リスなどいないも同然だ!!
   何で桜は大丈夫なのに、ペットは大家に言えないか!?

岡井 :だって子リス飼ってるなんて言ったら、今すぐこの部屋から出てけ!! ゴミカス野郎!!って言われるんだ。

平岡:大家何でだ!! 過去に彼女を子リスに殺されたんか!?
   俺の部屋の下に埋めた桜のことは、大家なんか言ってた!?

岡井:止めてって言ってた。

平岡:大家何でだ!! 桜の関係者に家族を人質に取られてなかったら説明できんわ!!

岡井:桜が育つの楽しみだね。

平岡:もう引っ越す!!





B Avec Go Home…
コント/君が思い出になる前に
司会:毎回、死者の魂を呼び寄せる自分に憑依させる事の出来る霊能力者の方をゲストにお呼びし、
   「もう一度だけあの人と話したい!」と言う願いを叶える番組!
   「あの死者に会いたい」!今週も始まりました!!
   今日のゲストはイタコ暦24年、恐山龍子さんです!よろしくお願いします!

恐山:よろしくお願いします。

司会:この番組をご覧になっているということで。

恐山:えぇ。たまにインチキの人も出てるなー、って思いながら見てますね。

司会:えーそういうのは裏でこっそり言って欲しいんですけどね。

恐山:裏でも言いましたよ。

司会:裏もざわついたんじゃないかなと思うんですけどね。
   それでは早速、会いたい人の居る方をお呼びしましょう!どうぞ!!

後藤:よろしくお願いします。

司会:はい、今日のゲストは明教大学3年の後藤昭仁さんです!
   まずは、後藤さんが会いたい人とそのエピソードをVTRでまとめましたのでご覧ください。


??最愛の彼女と生き別れ??


後藤昭仁さんが会いたいのは17歳の時にこの世を去った美濃部愛菜さん。
中学2年生の時に彼女と同じクラスになり一目惚れ。
しかし恥ずかしがりの昭仁さんは話しかけることもできませんでした。

その後同じ高校に進学し、再び同じクラスに。
これに運命を感じた昭仁さんは思い切ってアタック。
……結果は見事成功。昭仁さんと愛菜さんは、付き合うことになったのです。

一番の思い出は一緒に行ったプール。


愛菜(再現映像):(水着で現れる)

後藤(再現映像):(見惚れる)

愛菜:もう、変態!

後藤:えへへ、ごめんごめん。


こんなやり取りをしながらも、後藤さんは「こんな幸せな日々はないなぁ。」と思っていたそうです。

しかし二人を引き裂く悲劇が訪れます。
愛菜さんが交通事故で亡くなったのです。
昭仁さんは三日三晩泣き続けました。

それ以来彼女も作らず、一心に愛菜さんのことを想い続けた昭仁さん。
もし、もう一度愛菜さんと話せるのなら……その願いが、今日、叶います。


(パチパチパチパチ)


司会:仲睦まじいカップルだったみたいですね。

後藤:いやー、恥ずかしいですね。

司会:一番の思い出がプールでのやり取りということで。
   失礼なこと聞きますけど……もしかして、後藤さんドMですか?

後藤:え、いや、まあ、Mっ気はあったのかもしれませんね。

司会:他に何か思い出とかってありますか?

後藤:ディズニーランドも一緒に行きましたね。楽しかったです。俺も愛菜もそれまでディズニーランド行ったことなくて。

司会:ほうー、それは楽しかったでしょうねぇ。
   そしてそれ以来彼女は作っていないと……。

後藤:そうですね……愛菜のことを思うとどうしても、他の女の人を愛せる気はしなくて……。

司会:なるほどわかりました。もう一度美濃部愛菜さんと話したいですか?

後藤:もちろんです。

司会:それでは恐山さん、早速よろしくお願いします!

恐山:わかりました……私のはインチキじゃないのでね、本当に呼びますよ……ハァーーッ!!
   ……………………………。(周りをキョロキョロし始める)

司会:……美濃部愛菜さんですか?

恐山:……そうです……。

後藤:愛菜!!愛菜!!

恐山:………………えっと、誰ですか?

後藤:俺だよ!!昭仁!!後藤昭仁!!

恐山:…………あーっ……。

司会:ちょっとまだ記憶が安定してない感じなんですかね。よくあるんですよ。こういうの。

恐山:……そうなんですかね?でも後藤昭仁、覚えてますよ。

司会:大丈夫ですか?

恐山:はい……えっと、これってテレビ番組、って感じですよね?

司会:はい。「あの死者に会いたい」という、番組です。

恐山:あー!霊界で噂聞きますよ!この前霊界で知り合った友達が呼ばれたって!

司会:本当ですか。ご存知のようで何よりです。

恐山:えっと、じゃあ、もしかして、後藤昭仁があたしのこと呼んでくれた、ってことですか?

司会:はい。どうしてももう一度話したいと。

恐山:まじか…………まじかー…………。

司会:感激しておられる感じですか?

恐山:まさか。

司会:まさか?

恐山:……だって後藤昭仁って同じクラスってだけでそんなに関わりないし……。

司会:……。

後藤:……。

司会:……だ、そうですけど、昭仁さん……?

後藤:いや、そんなはずないです。俺と愛菜は付き合ってましたよ。

司会:だ、そうですけど、愛菜さん……?

恐山:いやいやいや!!いやいやいや!!

司会:めっちゃ否定してますけど……。

後藤:愛菜!!俺のこと忘れちゃったのか!?

司会:まあたまに死の段階で記憶が欠けてしまうことはあると聞きますからねぇ。

恐山:いやいやいや!!後藤昭仁覚えてますよ!
   中2?ぐらいから同じクラスで性格暗くて行動たまに意味不明で挙動不審で!
   顔も髪型もちょっとキモくて裏で「腐ったワカメ」って呼ばれてた後藤昭仁でしょ!覚えてる!!

後藤:…………。

司会:…………えぇっと、話が違ってくるんですけど……事実ですか?

後藤:……あああああああああああああああああああっっっ!!

司会:わかんないけど事実っぽい!わかんないけど事実っぽいリアクション!!

恐山:いやまじでよくわかんないんですけど、なんですか、これ、そういう脚本でした?
   今からそっちでやり直しましょうか?ちょっときついですけどテレビ出るの夢だったんで頑張りますよ?

司会:あ、いやそういう裏事情とかは一切ないです。一切ないです。配慮とかいいです。

恐山:えっと、じゃあ、腐ったワカメがあたしと付き合ってた、って説明したってことですか?

司会:そういうことになりますね……。なるよね、プロデューサー!?……なるっぽいです!!

恐山:まじでキモいじゃん……。

後藤:あああああああああああああああ!?あああああああああああああああ!!!!

司会:ちょっと落ち着けホラ吹き!!今愛菜さんの話聞いてるから!!落ち着け!!

後藤:俺はホラ吹きじゃない!俺はホラ吹きなんかじゃないぞ!!俺はホラ吹きなんかじゃない!!

司会:なんだこれ……思い込みが激しすぎて付き合ってると思い込んでたタイプなのか、引っ込みつかなくなったのか……。
   えっと、愛菜さんに聞きたいんですけど、一緒にプールに行った思い出があるって言ってたんですけど、それは……?

恐山:いや行ってないんですけど……。

司会:水着姿を見ているところを「変態!」って言われたって……これも妄想ですか?

恐山:……あー、言いました。友達と行ったプールで偶然会って、じーっとこっち見てきたから、「変態!」って……。

司会:事実ではあるのかぁ。事実ではあるのはタチ悪いな。

恐山:でもそれしか会話してないですよ……?

司会:怖いよ。俺は怖い。霊現象よりもっと怖いことが、今起きてるよ。

恐山:そうですね……死を受け入れられた今でも、受け入れられないものがあるんだな、って思ってます。

司会:すごい言葉が生まれましたけども。一緒にディズニーランドに行ったって言うのは?
   お互い人生初だった、って行ってますけど……。

恐山:修学旅行ですね。

司会:修学旅行でしたか。

恐山:あたしがディズニーに行ったのは修学旅行が最初で最後でしたね。腐ったワカメについては知らないです。

司会:腐ったワカ……昭仁さんがどうだったのかは知らないんですか。ありがとうございます。

恐山:なんかすみません、こんなんで。

司会:いえいえ、こちらこそこんな用事で呼び出してしまってすみません。
   さて、後藤さん……?

後藤:てめえさっき腐ったワカメって言いかけただろぶっ潰してやるからなああああああ!?
   俺は電通のお偉いさんと友達なんだぞ!?お前ぐらい簡単に潰せるんだぞ!?

司会:それも妄想ですか?

後藤:どれも妄想じゃねええええ!?この霊能力者が偽物なんだ!!偽物なんだ!!
   こいつも潰してやる!!こいつも潰してやる!!

恐山:いい加減にしなよ!だからキモいって言われるんだよ!
   全然成長してないんだね。彼女とか出来ないでしょ!?

司会:彼女は出来ないって言ってましたね。

後藤:出来ないんじゃない!!作んないんだよ!!愛菜のことを思ってるから!!愛菜のことを思ってるから!!!

恐山:迷惑なんで早くまともになって彼女作ってください。

後藤:うわあああああああああああああ!!なんでだあああああああああああああ!!
   言ってくれたじゃん!!学校で「ごめん、そこに落ちてる俺のベイブレード取って」って頼んで「はい」って言って渡してくれたじゃん!!

恐山:……あー、なんでこの人高校生にもなってベイブレード持ってきてるんだろうって思った思った。

後藤:それ即ち付き合うってことだろおおおおお!?それ即ち付き合うってことだろうよおおおおお!?

恐山:違うでしょ。

司会:違うわ。

後藤:俺の宝物のベイブレードなんだよ!!誰にも触らせてこなかったベイブレード!!
   それを触らせたんだぞ!!それを触らせたんだからそれはもう付き合うってことだろ!!

恐山:全然違うでしょ。

司会:全然違う。

後藤:うわあああああああああああああ!!バカ野郎ども!!!!!!!!!帰る!!!!!!!

司会:……あー……行っちゃった……。
   えっと、本当申し訳ないんですけど、依頼者が帰っちゃったんで、愛菜さんもお帰りいただいていいですか、?

恐山:……わかりましたー。なんかすみませんでした!

司会:いやいや、愛菜さん何も悪くないです。悪いのはあの思い込みの激しい人なんで……。

恐山:………………ふぅ。
   どうですか?私の降霊は本物だったでしょう?

司会:本物すぎた。本物すぎました。本物すぎて。

恐山:良かったです。降霊中何が起きてたのかは実はよく覚えてないんですよ。

司会:あー、オンエア見てびっくりしてくださいね。
   ……あれ、プロデューサー、どうしたんですか?

プロ:いや、この回がオンエアできるかよ!収録中止だ!収録中止!

司会:まじですか、これオンエアしたら恐山さんの評価一気に上がると思うのになぁ……。

プロ:いや、恐山さんの心配する前に自分の心配しろ!後藤が電通のお偉いさんと親友なのは、本当だぞ!

司会:え!?





C イチゴミルフィーユ
漫才/クイズ
タク:イチゴミルフィーユです。職場の先輩と後輩の男女コンビで漫才をやっております。
   僕は後輩のタクと申します。役割としましては恵(めぐみ)先輩の無茶ぶりを止める役です。よろしくお願いします

 恵:こんにちは! 恵です! 趣味はタクで遊ぶことです!

タク:タクと遊ぶの間違いですよね?? その一文字で印象だいぶ変わりますよ

 恵:ねぇねぇタク!! 聞いてほしいことがあるんだけど!!

タク:全然話聞いてねぇや。はいはい、どうしましたか

 恵:突然ですけどクイズです!! 1問でも正解すればタクの好きな将棋グッズをプレゼントします!

タク:マジっすか。じゃあお断りします

 恵:何でよ!!

タク:先輩の出す問題なんて絶対にまともな問題じゃないですもん。最終的に四肢が無事がどうか……

 恵:そんな物騒な展開になるわけないでしょ! あったとしても左手だけよ!

タク:やっぱりめっちゃデンジャラスじゃないですか。勘弁してくださいよ……

 恵:大丈夫大丈夫! ほら、いくわよ! 第1問!

タク:(実家に帰りてぇなぁ……)

 恵:タク君は先月、同期のユキちゃんに振られましたが……

タク:!

 恵:さて、映画「黄泉がえり」やドラマ「僕の生きる道」などで主演を務めた元ジャニーズ事務所所属の歌手、俳優は誰でしょうか!

タク:ちょ、ちょっと待って!

 恵:ブー!! 惜しいですけどキムタクではありません!

タク:そういう事じゃないです!! 今の問題、おかしいでしょ!

 恵:おかしい……? あっ、そうだよね……最近ジャニーズ事務所って内紛でゴタゴタしてるから、クイズの問題にするのは時期が悪いのか……

タク:違いますよ! 前半部分で僕がユキちゃんに振られたって言ったでしょ! それクイズと関係ないでしょ!

 恵:タク、クイズ番組とか見たことない……? クイズで「?ですが……」的なことはよくある手法だよ?

タク:いや、それは前半の文章が後半のフリにならないと成立しないんですよ!

 恵:フリ? だから振られたんでしょ?

タク:フリってそういう事じゃないです!! あとあんまり振られたとか言わないで……

 恵:タイムアップー! 正解は一本満足バーの人でしたー!

タク:本名で読んであげてくださいよ……

 恵:第2問! なんとボーナスチャレンジです! やったね、タクちゃん!! ボーナスだよ!!

タク:温度差が半端ない。ガラスあったら割れてるね

 恵:タク君の12月のボーナスの額は31万6500円でしたが……

タク:!?

 恵:韓国では「チョ・ナンカン」という芸名で活躍している日本人タレントは誰でしょうか!

タク:恵先輩!? 恵先輩ってば!!

 恵:ブー! 惜しいですけど私ではありません!

タク:いや惜しくないし! っていうか待ってください!! さっきと同じパターンですよ!!

 恵:もしかしてタクってクイズとか苦手だったりする……?

タク:そうじゃないです! なんで今問題の前に僕のボーナスの額を言っちゃうんですか!?

 恵:ボーナスチャレンジって言ったよね?

タク:ボーナスチャレンジってそういう事なんですか!? 何がチャレンジなんですか!

 恵:正解すればボーナスが2倍になってました……しか?し、タイムアップですー!!

タク:ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 恵:正解はジーンズ大好きおじさんでしたー

タク:だからせめて正解は本名で……

 恵:不正解の場合はタク君はボーナスで私に何か買ってくださいー! バッグとかー!

タク:!?!?

 恵:さぁ、いよいよ最終問題です!!

タク:先輩ストップ! 少し僕の話を聞いてください!!

 恵:何よ! 告白ならレストランの見える夜景とかにしてよ!

タク:逆です! 夜景の見えるレストランでしょ!
   っていうか告白しませんよ!! 僕はまだユキちゃんを諦めてない……って何を言わせるんですかぁ!!

 恵:勝手に自爆してるんでしょ! で、話って何よ!

タク:あっ、そうでした。あのですね! 軸となる問題の前に僕のプライベートな事に関する情報を付け加えないでください! 
   軸となる問題に関係するならまだ許せるんですけど、ただ辱めを受けてるだけなんで……!

 恵:かしこまー!!

タク:返事が軽いなぁ……本当にわかってるのかなぁ……

 恵:最終問題です! 2009年に公園で酔っ払って全裸になり公然わいせつ罪で現行犯逮捕された有名人は誰でしょうか!

タク:(何で先輩の問題、全部正解が草なぎ剛なんだろう……)
 
   はい! わかりました!

 恵:問題は最後まで聞いてください!

タク:え、まだ問題続くんですか?

 恵:なお、タク君の所有しているダッチワイフは全部で4体であり、一番のお気に入りの子にはユキという名前を付けているものとする!

タク:めぐみぃぃぃぃぃぃ!!!! めぐみぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!

 恵:半分正解!! でも模範解答は草なぎ剛さんでしたー!! 私は書類送検で済んだので!

タク:いや、先輩も全裸になったんですか!! いや、それよりもさっきから草?剛ばっかり!!
   いや、更にそれよりもなんでダッチワイフの事知ってるんですかぁぁぁぁぁぁ!!!

 恵:半分正解ということで、将棋グッズプレゼントです! 桂馬と香車を1つずつどうぞー!

タク:やったー!! いらねぇー!! 感情が暴走して訳がわからなくなりそうだぁぁぁぁ!!

 恵:半分は不正解なので罰ゲームも執行!! 左手にチョップ100連発!!

タク:ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ご褒美ありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!





D デファクトスタンダード
コント/仮面ライダー
仮面ライダーブラスト:はぁ、はぁ……。

           おい、シリウス! もうこんな無駄な戦いはやめよう!

怪人シリウス:フッ、笑わせるな。お前は正義のヒーローで俺は悪の怪人。戦う運命にあるんだよ!

ブラスト:でも、お前はあの時、理央を助けてくれた!
     組織の怪人が俺を倒すために人質にした妹を、お前は逃がしてくれた! そうだろう!?

シリウス:……それはただあいつらのやり方が気にくわなかっただけだ。
     お前との真剣勝負の邪魔になるからなあ!

ブラスト:いや、それだけじゃないはずだ! あの時お前は一瞬だけ本当の笑顔を見せた!
     ……お前に優しい心があるという証拠だ!

シリウス:黙れ!!! そんなものはお前の気のせいだ!

     ……決着をつけるぞ、ブラスト!!!

ブラスト:どうしても戦うしかないのか……!

シリウス:最後の一撃を喰らえ!

     シリウスバーストォォォ!!!

ブラスト:くそっ、仕方ない!

     必殺! ハイパーブラストスラッシャー!!!!




ドカアアアアアアアアアアアアアン!!!!!




シリウス:グアアアアアアアア!!!

ブラスト:うっ……、くっ……!

     お、おい! 大丈夫か!

シリウス:……俺の負けか。ウグッ!

ブラスト:しっかりしろ! シリウス!

シリウス:……トドメを刺せ、ブラスト。

ブラスト:バカヤロウ! そんなことできるわけないだろ!

シリウス:勝負に勝ったのはお前だ。これ以上俺に惨めな思いをさせるな!

ブラスト:嫌だ! 絶対にトドメは刺さない!

シリウス:俺には大切な仲間もいなければ、戦うこと以外に生きる意味も知らない。やれ! ブラスト! 

ブラスト:生きる意味なんてこれから探していけばいいだろ!!!
     少なくとも俺と理央はお前の優しい心を知っている! だから殺さない!

シリウス:……どうしても殺す気はないのか。

ブラスト:ああ、そうだ。
     ……それに、俺にはお前を倒したくないもっと大きな理由があるからな。

シリウス:なんだと? ……なら教えろ、その理由とやらを。

ブラスト:分かった。

     ……俺がお前を倒したくない一番の理由、
     それはなあ、それはなあ………………

     











     お前が、2号ライダーになりそうだからだ!!!

シリウス:…………はあ?

ブラスト:お前はこのあと改心して、正義の心に目覚め、2人目の仮面ライダーになる!
     だから倒さない!!!

シリウス:俺が仮面ライダーになるだと? 何を馬鹿なことを……。

ブラスト:いーや、俺には分かる! 最初は主人公のライバルとして登場しておいて、何度も死闘を繰り広げた末に仲間になる、
     お前はそんな雰囲気を醸し出してるんだよ!

シリウス:さっきから訳の分からないことを……。頭でもおかしくなったのか?

ブラスト:……じゃあ一つ言わせてもらうぞ。お前、自分の見た目を思い出してみな。

シリウス:何故そんなことをしなければならないんだ。

ブラスト:いいから! 自分の顔の特徴を口に出して言ってみろ!

シリウス:……闇の兜に覆われている。

ブラスト:ああ、そうだな。禍々しい闇のオーラを纏った西洋甲冑の兜のようなもので覆われているな。
 
     ……で、改めて聞くけど、その兜の下はどんな顔をしてる?

シリウス:……バイクのヘルメットのようなフォルムに、赤い複眼が2つ付いているな。

ブラスト:仮面ライダーじゃねえか!!! 闇の兜取っ払ったらほぼほぼ仮面ライダーじゃねえか!
     ただのライバル怪人にしては仮面ライダー感強すぎるんだよ! そのデザイン!

シリウス:し、しかしこの兜は一切外れないぞ? これがある限りは、決して仮面ライダーとは言えないだろう!
     
ブラスト:そんなもんどうせ消えるわ! 正義の心に目覚めたら、何かしらの力で浄化されてなくなる兜なんだろうよ! きっと!
     
     ……そもそもさあ、お前名前からしておかしいんだよな。

シリウス:別におかしいところなんてないぞ。

ブラスト:……なら言ってみろよ。お前が所属している組織の他の怪人の名前をさ。

シリウス:……サソリ男。

ブラスト:他には?

シリウス:……ひつじ男。

ブラスト:そうだな。じゃあ改めて聞くぞ。お前の名前は?

シリウス:シリウスだ!

ブラスト:なんでだよ!!! なんでお前だけそんなかっこいい名前なんだよ!

シリウス:や、やめろ急に! 照れるだろ///

ブラスト:褒めてねえんだよ別に! お前だけネーミングのルール違いすぎるんだわ!
     ……そもそも、シリウスっておおいぬ座のことだろ? だったら“おおいぬ男”でもいいじゃん!

シリウス:それはダサいから嫌だな……。

ブラスト:うるせえよ! サソリ男とひつじ男に謝れ! あいつらだって星座あるのにこのネーミングだぞ! かわいそうだろ!

シリウス:そ、そうか。
     ……しかし、言われてみれば確かに、俺の名前だけ異質だな。何故だろう?

ブラスト:何故かって? そんなもの決まってるさ。
     ……2号ライダーになるからだよ!
     “仮面ライダーおおいぬ男”じゃかっこつかないからな!

シリウス:いくらなんでも決め付けすぎではないか? 見た目と名前ぐらいで。

ブラスト:……それだけじゃないさ。俺はもっと決定的なものを見たんだよ。
     お前が将来2号ライダーになるという証拠をな!

シリウス:しょ、証拠だと!?

ブラスト:そうだ。それはな…………





     劇場版仮面ライダーブラストの予告編だ!!!!!

シリウス:…………は?

ブラスト:今から1ヶ月後に公開される仮面ライダーブラスト最初の劇場作品だ。
     9月のテレビシリーズ放映開始から約1クールというタイミングで公開される映画、
     その予告を俺は見ちまったんだよ!!!

シリウス:劇場版? 予告編? お前はいったい何を言ってるんだ……。

ブラスト:いや分かってるよ!? 俺が今すごい不思議なこと言ってるって!
     でも見ちゃったものは見ちゃったんだから、しょうがないじゃん!
     俺だって見たくなかったよ、あんな予告!






ブラスト『くそっ! なんて強大な敵なんだ!
     ……だが俺達は諦めるわけにはいかない!』

シリウス『正義の仮面ライダーだから、だろ?』

ブラスト『ああ、その通りだ! いくぞ! シリウス!』

シリウス『ああっ!』






ブラスト:……もうライダーになってんじゃねえか!!!
     まだテレビ放映では仲間になってないんだけど! とんだネタバレだよ!
     
シリウス:な、なんの話だ?

ブラスト:すっかり仲間面しやがって! キャラ変わり過ぎなんだよキャラが! なあ!

シリウス:全く身に覚えのない罪で責められている……。

ブラスト:はあ……。おかしいとは思ったんだよなあ。
     ○ンダイの商品発売スケジュールもなんか変だったしなあ……。

シリウス:……発売スケジュール?

ブラスト:そうだよ! バ○ダイのおもちゃ“仮面ライダーブラストシリーズ”の発売スケジュールだよ!



    
 
 9月(番組スタート)
 DXブラストドライバー

 10月
 アイテムセット01

 11月
 アイテムセット02

 12月
 DXシリウスブレード





ブラスト:……お前の武器があるもんな!!! 12月に!!!
     そりゃ単なるいち怪人の武器ごときが商品化なんてされるわけないわな!

シリウス:デ、デラックスシリウスブレード……。

ブラスト:そうだよ、デラックスだよ! よかったな! ちゃんと音声つきのデラックス仕様のやつで! 
     たぶんクリスマス商戦のメイン商品だよ! コノヤロー!

シリウス:さっきからイライラしすぎじゃないかお前……? どうしたんだ?

ブラスト:スケジュールがかつかつなんだよ!!!
     バン○イがお前の武器をクリスマス商戦に間に合わせようとしたせいで、
     本来は来年2月に予定されていたお前との決戦が前倒しになったの! 
     9月の放映開始からまだ数ヶ月しか経過していない今日にな! まだ11月だぞ!
     おかげでこっちは地獄の猛特訓だよ!

シリウス:……なんだかよく分からないが大変そうだな。

ブラスト:本当だよ!!! 本来なら半年かけてゆっくり成長していくはずが、
     三ヶ月でお前を倒せるぐらい強くならなきゃいけなくなったんだからな!

     ……ったく、クリスマス商戦なんてクソ喰らえだ!
     この番組まだ始まって三ヶ月だぞ? ライバルとの最終決戦こんなに早く持ってきますかね!
     何が“夢 クリエイション バンダ○”だよ! “カネ クリエイション バンザイ”の間違いじゃねーの!?
     クソバンダイ! このクソバンダイがああああああ!!!!!!
     





シリウス:…………気は済んだか?

ブラスト:済まねえよ!!! 全然済まねえんだよ!!!
     怒りすぎてもう“バンダイ”ってはっきり言っちゃったよ!
     今まで○で隠してたのに! 隠してたのに!!!
     
     ……もうお前なんか、お前なんか、さっさとライダーになっちまえ! バーカ!

シリウス:……。

ブラスト:俺達と一緒になって、生きる意味でもなんでも見つけちまえばいいんだ!

シリウス:……。

ブラスト:組織では得られなかった仲間との絆とか、人の心の暖かさとかに触れていくんだろうな! きっと!

シリウス:……。

ブラスト:さぞ輝かしい未来が待っていることでしょうね! コノヤロォォォォォ!!!!!






シリウス:…………なんかありがとう。

ブラスト:う、うるせえ!

 シュワァ…(闇の兜が消える音)





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