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@ バトルロワイR
漫才/徹底討論Vol.4
R:はいどーも!バトルロワイRです!

?:よろしくお願いします。本日も行数の許す限り、徹底討論していきたいと思います。

R:それではまず最初の討論テーマに参りましょう!

?:『サッカーに比べてバスケは点数が入り過ぎ問題』

  えー、こちらが最初のテーマになります。サッカーの試合って1-0とか3-0とかまぁそのくらいの点数が普通ですよね。
  ま、少なければ0-0、すごい多くても5-1くらいのイメージってところでしょうか。

R:はい。それに対してバスケは両チームとも50?90点くらいとってますね。

?:そうなんです。これどっちも相手ゴールにボールを入れるという根本的に通ずる競技でありながら
  なぜこんなに入る点数が違うのか。バスケのゴールはガバガバなんじゃないかいう問題です。

R:なるほど。実際ゴールの大きさで言えばバスケの方が圧倒的にキツキツですけどね。
  ただこの答えは簡単です。私、説明できますよ。

?:おっと、早くも結論出せるんですか。
  こりゃサクサク議題を進められますね。それではお願いします!


R:はい。サッカーに比べてバスケは1試合で点数が入り過ぎってことですが、

  実はサッカーはゴールにボールが1回入ると1点なんですが、バスケは1回で2,3点入る時もあるんですよ。

  だからです。


?:なんと!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?






R:それでは次の討論テーマに参りましょう。

?:いや、まだまだまだ! まだ次行けませんよ!!!
  
R:バスケは1回で2,3点入る時もあるんですよ。

?:だとしても! だとしてもですよ!

R:そうですよね。
  今ので一発で解決するには、ゴールにボールが入ってる回数自体は同数あるいは近い値である必要がありますけど
  実際は全然違いますからねぇ!

?:めちゃくちゃ分かってるじゃないですか!!!

R:それじゃあ、真の結論を述べる前に1チームの人数に着目してみましょう。
  1チームあたり同時にコートに出られる人数はそれぞれ、サッカーは11人、バスケは5人ですよね。

?:そうです。こうして見ると、バスケの方が点数はたくさん決まってるのに人数は半分以下なんですね。

R:ただ裏を返せば、障害が少ないってことです。

  あなたがおつかいに行く道中、ヤンキーが11人いる道とマフィアが5人いる道どっちを通りますか?

  ええ、つまり、そういう事なんです。


?:なんと!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?




R:それでは次のテーマ、「エラーコインができた際、造幣局の職員に貨幣損傷等取締法が適用されるのか」です。

?:いや、まだ行くな! まだ次に行くな!

R:ん? まさかヤンキーが11人いる道を行くんですか?

?:ちょっとそっちの方が良いかもなって考える余地のある例えなんですけど!
  どっちの道も数違いのヤンキーで良いじゃないですか! なんで片方はマフィアなんですか!

R:バスケプレイヤーは、全体的にサッカーよりもデカいし……

?:いや、そうだけども! そうだけどもね!
  ゴールが高い位置にしか無い分、高身長のほうがシュートに安定性も増すんでしょうよ!

R:キリンが高い所の草を食べたくて首を伸ばしたのと一緒ですね。獣(けもの)だ。

?:ちょっと失礼では。

R:そう考えると、体格面ではバスケプレーヤーの方が恵まれた体格な気がしますね。
  暴力で戦ったら間違いなく有利ですよ。

?:たしかに平均的な体格で見たらバスケの方が強そうですね。
  サッカーでよく見る痛がる演技もバスケではあまり聞かないし、イメージの比較でも後者が強そうです。

R:つまり、サッカーよりもバスケの方が1試合で圧倒的に点数が入るのは
  点を奪う能力、すなわちフィジカルの差というわけです!1人で何点でも稼ぐ力を持つ者がバスケに集まってるんです!
  もしシカゴ・ブルズの選手がサッカーのプロになってれば1試合で20でも30でも得点してるでしょう!

  いや、そんなわけない。暴論は置いておいてもっとルールとかシステム面に着目した建設的な議論をしませんか?

?:全部あなたですよ。

R:それでは試合の時間に着目しましょう。サッカーはロスタイムこそありますが、まぁ前半45分、後半45分で計90分ですね。

?:一方バスケは10分×4回で計40分です。この比較もいかにバスケで点が入るかを際立たせる比較ですね。

R:ただ計何分かというのはここではあまり意味を成しません。

?:はい?どうしてですか。試合時間が長い方がそれだけプレイも続くんですから点は多くなりそうですよね。

R:大事なのは間のインターバルですよ。サッカーは前半と後半の間の1回ですが、バスケは10分置きで3回あります。

  時間の許す限りたくさん点を入れるには休憩が欠かせないんです。

  『45文字書いて1回休憩して、また45文字書く』のと『10文字書いて1回休んで10文字書いて1回休んで10文字書いて1回休んで10文字書く』。

  しかも、休む時は好きなドリンクとチョコを食べられるものとする。どっちが綺麗な文字の手紙になると思いますか。

  そういうことです。

?:なん・・・、いや待ってください。驚きませんよ。



R:造幣局職員に適用されないとしたら、製造機械を出てすぐまだ貨幣として認められないってことでしょうか。
  では、どのタイミングで損傷してはいけない硬貨になるのかですね。

?:いや、次のテーマを語り始めないでください。
  正直、どちらも休み過ぎと思わざるをえない例え・・・ 休まず一気に書いてくれ。

R:話を戻しますと、休憩の必要性です。働き方改革が進んでいる方が高い業績をあげられるという話ですね。

?:まぁ両方ともベンチに7人控えているんで、交代要員がいるというのも働き方改革に大事ですよね。

R:そして比較に欠かせないのがコートの大きさです。バスケは約400m2ですが、サッカーはどんなに小さくても10倍の4000m2以上はあります。

?:しかも大きいと10000m2くらいのグラウンドもあるようですしね。

R:これを電車内で例えますと、サッカーはみんな座れる状態です。
  荷物も席に置いて良いし、座席に横になったり ぬいぐるみを並べたりしても良いです。老人に席を譲って自分が立つ事もありません。
  ベビーカーも畳まなくて良いです。通話して良いし、大声で騒ぐのも良し。

?:空いてても人は居るんだから、大声関連はダメですよ。

R:一方、バスケは満員電車です。
  ギュウギュウ過ぎると、足を少し がに股にして漏らしたウンコが潰れないように守るのも馬鹿らしくなりますよね。
  守りは置いといて、とりあえず攻めようってなりますよね。

?:どういう状況で電車に乗っているんですか。攻めとは。

R:つまりバスケのコートの広さでは、この心理が働く結果 大量の得点が生まれるわけです。

?:バスケは守りが疎かになりがちって事ですか。少し失礼では。

R:まぁ、どっちも得点決めてる方が守備に力入れるよりもチヤホヤされますからね。

?:言ってるそばから失礼を重ねないでください。

R:大丈夫、実際にそれぞれ競技をやってる人は陽キャばっかりですから、こんな戯言は一蹴で相手にしませんよ。
  ただその競技のファンは陽キャとは限りませんから見つかったら嫌われるかもしれません。

?:あらら、それは困りますね。それでは今日はこの辺で退散しましょう。
  さようなら。

R:次回は「エラーコインができた際、造幣局の職員に貨幣損傷等取締法が適用されるのか」からの議論です。





A ゴトウまるまる
コント/答え合わせ
(2人、テーブルを挟んで座っている)

ゴト:よし答え合わせするぞ。昨日のエンペラーオブコントは見たな?

まる:もちろん見たよ。スゲェ面白かったなあ。

ゴト:そりゃあ日本一のコント師を決める大会だからな。ただ...それよりも俺たちの勝負だ。

まる:なあやっぱり賭けってまずくない?お笑い賭博じゃん。見つかったら逮捕じゃない?

ゴト:なんでだよ大人の男どうし了承の上やってたらなんも問題ないだろ。お前分が悪いからって逃げようとすんなよな?

まる:うーん...

ゴト:じゃああの箱から予想を書いた紙を持ってきてくれ。カギはお前が持ってるな?

まる:OK。しかしセキュリティレベルがアカデミー賞みたいだな。

ゴト:俺今回はスゲェ自信あるんだ。不正とか言われたらたまんないからな。俺には絶対金が必要なんだ。

まる:はい、これがお前の予想。間違いないな?

ゴト:よーし答え合わせ始めるぞ。えーっとまず最下位が、「ミルフィーユプラモデル」か。ミルプラ。

まる:俺ミルプラ3位予想にしちゃったよ。あんなネタ中のセリフ噛むと思わないもん。

ゴト:もう途中から外国語だったもんな?ただね、俺は全部噛むんじゃないかなと思って最下位予想。

まる:うわスゲェな人が全部噛むことって予想できるんだ。

ゴト:点数も6点でピタリ賞で1000円ゲットー。

まる:うわスゲェな俺なんか予想638点だよ。

ゴト:普段はめちゃくちゃ面白いからな。えーそれで7位が、「東北08」か。

まる:俺なんか優勝にしてるよ東北08。

ゴト:確かに優勝候補だったからなあ。実際途中までめちゃくちゃウケてたし。

まる:まさかあそこでズボンとパンツずり落ちて全部出ちゃうなんてなあ。

ゴト:映ってたな。鶴瓶さん以来だな。ただ俺はね、なんかこうなる気がしてたんだよなあ。

まる:えっそれも予想してたの?

ゴト:胸騒ぎがしてさ、あと最近凄い痩せたってツイートしててさ、コント衣裳って決まってたりするだろ?ずり落ちんじゃねぇかなー。って。

まる:そこまで予想できる!?お前予想屋やったら!

ゴト:点数も63点でビンゴ。5千円ゲット。

まる:うわー点数まで当てんだ。審査員1人だけが63点入れたのに。

ゴト:それで、6位が「アッチ」か。

まる:あー惜しい!俺5位予想!

ゴト:俺は正解。597点も正解。なんかこの597点って夢で見たんだよね。

まる:予知夢!?お前予知夢見れんの!?そんな映画とかゲームのオープニングみたいなの本当にあるの!?

ゴト:もう2週間毎日見てさ。

まる:もう誰かが伝えようとしてるじゃん!誰なんだよそんな必死にアッチの597点伝えようとしてんのは!

ゴト:毎日うなされてさ。

まる:なんでだよ!アッチの597点怖くはないだろ。

ゴト:これもビンゴで1万円ゲット。

まる:ヤベエとんでもないやつに勝負挑まれて受けちゃったな。

ゴト:それで5位が、「TKG」だな。

まる:ひとつも当たんねぇな。

ゴト:これめちゃくちゃ面白かったよな!コンビ名のまんま4分間卵かけごはん食うだけのネタだったもんな!

まる:あれを決勝でやる勇気がスゲェよな。
セリフなし。展開なし。ただ決勝で2人の男が食事しただけ。それがあんなに面白いんだからお笑いって分かんないよなあ。
あとでなんで笑ってたかって聞かれたらひとつも答えらんないよ。

ゴト:いやーでも嬉しいなあ。俺TKG大ファンでさあ。俺人生なにも上手くいかなくて死んじまえって思った時があってさ、
そんな時TKGのネタを見てさ、なんか自然と笑ってたんだよなあ。それでまたがんばろうって思えた。
今の俺があるのは完全にTKGのおかげ。そんなTKGのネタが評価される時がくるって信じてた。

まる:へえ...じゃあもちろん優勝予想だ?

ゴト:いや、5位の612点でビンゴ。

まる:なんで!?なんでそんな恩人5位に置けるの!?お前めちゃくちゃ当てに来てるな!めちゃくちゃ自分を律せられるな!

ゴト:占い師に言われたんだよね。

まる:その占い師スゲェな!そして恩人の優勝よりも占い師の言葉を取ったお前もスゲェな!

ゴト:ということで500万ゲット。

まる:跳ね上がり方おかしくない!?千5千1万500万って!普通あいだにある5万と10万どこ行ったんだよ!

ゴト:それで4位が、「ゴロゴロムキムキタッパーズ」

まる:よっしゃここだけ正解!

ゴト:点数は?

まる:あー惜しい623点予想で2点低かった!

ゴト:じゃあ274円ゲットだね。

まる:この274ってなんなの!?この世で最も中途半端な3ケタ!

ゴト:俺は625点で正解で5万ゲット。

まる:ここは刻むんだな!1万の後に来るはずだった5万ここに居たんだな!

ゴト:このゴロムキはね、10年前にバルサンたいたらゴキブリが625の形で死んでてさ、なんか残ってて使ってみた。

まる:どういうことなの!?なにそのGの命をかけたお導き!
しかも10年前のそれを覚えててこの大勝負に使ってみるお前スゲェな!マンガの主人公のひらめき力じゃん!

ゴト:それで3位が「5400」か。

まる:右ワキ左ワキ順番に剃れの5400ね?なんか俺あんまツボに入んなかったんだよなあ。

ゴト:確かにエンペラーオブコントって感じじゃなかったかもな。でも8637点か。

まる:今頃思ったけど他めちゃくちゃスベッてるね!!
1万点満点で4ケタ行ったの3組って!地獄の決勝だったんだな!

ゴト:しかもそれが最初の3組だったからなあ。まあそんなこともあるって。

まる:TKGも余裕でスベッてるじゃん。全然評価される時来てないじゃん。

ゴト:いいんだよゴールデンでネタが出来た、それだけで。笑いを取るだけがお笑いじゃないだろ?

まる:いや笑い取るのがお笑いだと思うけどね。9割9分5厘はそうだと思う。

ゴト:とにかく俺はビンゴ。

まる:だからなんで分かるの5400の8637!お前もあんまり好きじゃない風だったじゃん!

ゴト:この順位と点数はシンプルに予言した。

まる:予言!お前予言出来るの!?ノストラゴトウなの!?

ゴト:あー俺1999年人類は滅ばないって予言してたからね。

まる:当たったね!!ちくしょうお前と早く出会ってればお金全部使っちゃって地獄の2000年送らずに済んだんだな!

ゴト:ということで10万ゲット。

まる:やっぱ10万もここに居たんだな!500万が空気読まずに先出て来たんだな!

ゴト:2位がジャムジャムか。9998点。

まる:めちゃくちゃ面白かったもんなあ!笑い過ぎて3人くらい窒息死しちゃって罪になるのか裁判してるんでしょ?

ゴト:俺は無罪だと思うし無罪であってほしいなあ。ところでお前の予想は?

まる:あー2位だけ当たり。

ゴト:じゃあ687円ゲットね。

まる:順位だけ当たった時どういう計算なの!?今度この世で2番目に中途半端な3ケタじゃん!

ゴト:俺はさっきの占い師に言われた通りにしたからビンゴ。

まる:その占い師紹介して!?お笑いの全てを当てる占い師!
ていうかお前ほどの予言師がなんで自分で予言しないで占いに頼るんだ!

ゴト:2億ゲットー。

まる:また跳ね上がった!!2億空気読め!

ゴト:そして優勝が「あばよ初恋の陽射し」

まる:いやー優勝までは予想出来たとしても9998点で同点なんて無理だよ。

ゴト:まさか最後ジャンケンで決着とはなあ。しかも39連続あいこで放送時間なくなってネット配信だもんなあ。

まる:3時間もやって優勝決まんないお笑いとかあるんだな。

ゴト:俺は正解。40回目のジャンケンで決着まで書いてるからね?

まる:お前ただのマジシャンだろ!!紙すり替えただろ!

ゴト:やってないって!妖精が夢で見たの教えてくれたんだよ!

まる:妖精見えんの!?大丈夫!?お前能力と引きかえに悪いクスリやってるだろ!

ゴト:妖精夢2週間毎日見てうなされてたって。

まる:だからなんで怖いんだよ!そこが1番分かんない!

ゴト:パーフェクト達成で1000万ゲットー。

まる:やっぱ配置がおかしいんだよ!2億のせいで人類史上初のありがたくない1000万が誕生してんだよ!

ゴト:ところでお前払える?2億1千5百16万5039円。

まる:あーまあそれは大丈夫俺昨日競馬に1千万ぶち込んで当たったから。

ゴト:はあ!?お前めちゃくちゃなギャンブルやってんな!!なにが「ねぇ賭けってまずくない?」だよ!

まる:競馬は合法だ!!土屋太鳳が関わってるものは全て合法だ!

ゴト:なんだその名言は!ただの土屋太鳳ファンじゃねぇか!

まる:合法になったお!

ゴト:なにがだよ!合法になったおってそれまで違法だったんじゃねぇか!
とにかく払えるのね?ならいいけど。

まる:お前こんな大金どうするの?

ゴト:事務所とか関係なくどんな芸人も出て腕を磨ける劇場を作る!

まる:うおーどうしても金が必要って言って良いことする人って居るんだね。





B ようこそ哲夫ワールド
ピンネタ/犬博士
こんにチワワ。犬博士でお馴染み、哲夫です。
今日はみんなが嫌いだという犬について、好きになってもらえるよう説明します。
これを読めば「犬のくせに!」「ただの犬だろ!」と怒鳴っていた皆さんも
「犬屋さんはどこだ??」「中国にはあるのかな」と犬好きになる事でしょう。

注意)「(国家の)犬のくせに」と怒鳴っている活動家の皆さんには効きません。
そういう人たちには警察博士から説明してもらった方がいいです。犬博士の出番じゃない。



【犬にはどんなのがいるの?】
え?チワワ。まずはチワワですね。目玉が飛び出てるやつです。深海魚みたいですね。
他にはゴールデンレトリーバーも人気のある犬です。人気のある、というと人気の無い犬もいるんじゃないか、という話になりますが
私はそうは思いません。犬は等しくみな人気があります。ピットブルは人気無いかもしれませんが。
ピットブルは犬カテゴリに入れていいのかわからないところもあるので、まあ現状としてはピットブルが人気無しということで。
他の犬はみな人気があります。ピットブルは人気が無いですが、犬でない可能性もあります。猿の可能性があります。



【犬を飼うには?】
犬を飼うには免許が要ります。無責任な飼い主が増えた結果、犬に限らずペットを飼うには免許が必要になってしまったのは遠い昔。
今回は飼育免許(犬)の取り方について学んでいきましょう。

まず犬免許には2種類あります。普通犬と軽犬ですね。
普通犬免許では普通犬・軽犬ともに飼育できますが、
軽犬免許のみでは普通犬を飼育することができません。
その分、免許取得までにかかる費用が安いので若い方に人気ですが、飼う前から金のことばかり考えている時点で飼育できる経済状況ではないことを自覚してください。
おすすめはもちろん普通犬免許の方です。軽犬免許はよくない、と言っているわけではないのですが
後述する通り軽犬免許で飼育できる犬は決して“軽く”ない、ということです。お財布に対してです。
また軽犬免許は直射日光の当たる場所ですぐ黄ばむ材質です。価格相応というやつです。詳細は伏せますが、リンを混ぜています。

犬免許も5年間無事故ですとゴールド免許になります。黄ばんだ軽犬免許とは異なる輝きを放つことでしょう。
試験ではゴールデンレトリーバーを飼えばゴールド免許になる、という引っかけ問題が毎年出題されています。注意しましょう。
また犬免許ではピットブルは飼えません。危険物取扱者の免許が要ります。ソレの甲種が要ります、難易度が一番高いやつですね。
そのくらいピットブルは危険なのです。10年以上なぜか平然と営業している闇金と同じくらい危険です。



【犬を手放すには?】
早速この章を読んでいるあなたは飼うべきではありません。折り紙の犬で我慢してください。
まずA4サイズの紙を用意します。長辺方向と平行に真ん中を山折りしてください。
ダックスフンドの完成です。



【犬の散歩について】
次回オリンピックの種目にもなりました犬の散歩ですが、今回は競技としてではなく日常の犬の散歩について説明します。
まずは犬にチェーンを付けます。以前はリードと呼ばれる紐を使用していましたが
「なんて残虐行為だ!」「極悪非道だ!」と批判が集まったためチェーンになりました。
「雪道を走るトラックじゃないんだから…」との批判もありましたがチェーンに落ち着きましたね。
犬をチェーンでぐるぐる巻きにしたらいざ散歩に行きましょう。新たな出会いと未知の冒険が君を待っている!
そういったものが苦手な方は、近隣と散歩時間をズラしましょう。余計なストレスを抱える必要はありません。

犬の散歩でありがちなトラブルですが、犬の汚物処理はしっかりとこなしましょう。
犬が道端で汚物を輩出した際に知らんぷりして帰ってしまう困った飼い主もいます。
ただでさえ汚いでおなじみ、犬からさらに汚物が出るのです。初心者の方はびっくりするかもしれませんが
汚物はしっかりと持ち帰ってください。
昨年制定された汚物法により、犬の汚物を放置した飼い主は死刑が待っています。汚物ならぬオダブツです。



【犬話】
犬にまつわる逸話(犬話)を紹介します。
昔、日本で活躍し死後も功績を讃えられる志村けんについて、彼は犬を飼っていたから結婚できなかったんじゃないか、という指摘があります。
犬と暮らすことで独りの寂しさを紛らわせ、結果結婚へ意識が向かなかったんじゃないか、と。
終わりです。



【犬は何を喋っているの?】
犬は基本的に人間の言葉を喋りません。川崎駅周辺の雑居ビルには人語を喋る犬も現れますが、あれはお金を払った上でのプレイです。正体は醜き人間なのです。
ここでは犬の発する代表的な言葉を紹介します。

「クゥ〜ン、クゥ〜ン(ご飯が欲しいよ、腹ペコだよ)」

「キャインッ(叩かないで!)」

「キャワウウ〜ン(その方法でしかストレスを発散できないのであれば僕が的になるよ)」

「グルルルル…(我慢の限界だ!)」

「ワオ〜〜〜ン(立ち上がれ犬ども、今こそ人間を滅ぼすのだ)」

「クゥン(自身も犬なのに「犬ども!」と言ってしまいすみませんでした…)」

「バヒッ(オナラしちゃった!)」

どうでしたか?今まで一度は聞いたことのある声ばかりでしたね。聞いたこと無いよって人はふざけるなよ?
博士は強いんだぞ?
(公民館で開催されたスマブラの大会で優勝しトロフィーを持つ博士の少年時代の写真)



【犬を買おう】
犬はペットショップから買いましょう。里親募集の愛護団体から譲り受けるという方法もありますが
日取りを決めて引取りに行っても居留守をされます。彼らはまだ村の外の人間を信用していません。
ちゃんとペットショップでお金を払って買いましょう。

ペットショップに行く前にマナーとしてお菓子を買っていきましょう。より良い犬を紹介してもらえる可能性が高まります。
裏情報ですが、寿司折を持っていけば店員がワアッと寄ってきますので店員の多い休日は注意が必要です。
ただ寿司を食べさせてもらった店員はキラキラした目で「お客さん…!」と自慢のワンちゃんを紹介してくれます。
店員は食べ物で手懐ける、これをよく覚えておいてください。

ここで上半期に売れ行きのよかった犬ベスト10を発表します!

第1位 ゴールデンレトリーバー
買う直前になって普通犬免許が要るとわかり文句を言うお客さんが続出するほど人気です。
あまりにも文句がしつこいと店のピットブルにガブリ!とやられますよ…。

第2位 チワワ
やっぱり大人気の小型犬、人気なぶん足元を見て割高価格に設定している店が多いです。
小型犬ですが取引価格は小型でないため「あわわわ、いやチワワワワ…」と口をあんぐり立ち尽くす女の多いこと多いこと。
チワワを買ってあげると近づきホテルへ直行、後日家に届いたのはピットブル、なんていうチワワ詐欺に注意しましょう。

第3位 シベリアンハスキー
寒い地域の犬なので毛が多いです。ハゲに人気。

第4位 ポメラニアン
愛くるしいフォームで人気の小型犬です。もちろん価格は小型ではありません。
軽犬免許取得にかかる費用に比べすごく高いため、夢破れて軽犬免許が財布の肥やしになってしまう若者が増加しています。
若者の犬離れ、と揶揄される報道が目立ちますが問題の本質はそこではないんですよ…。カネです。

第5位 車犬
トヨタやホンダなど日本の重工業を支えている車です。犬ではありません。
でも免許が必要な点など共通点も多いです。愛着が湧くとかもそう。
ワンとは鳴きませんがクラクションを鳴らせます。自分のタイミングで鳴らせるところが人気の秘訣です。
でも横断歩道を渡っている老人に鳴らしてはいけませんよ!いずれあなたもそうなるのですから…。

第6位 中古車犬
これも犬ではなく車です。安い車です。新車犬に比べ愛着は湧きません。
前のオーナーが喫煙者だと嫌なニオイがします。お店では気づかれないようお香を焚いてます。

第7位 ラーメン犬
日本人の国民食ともいえるラーメンが7位にランクイン!今回の集計ではしょうゆ・みそ・豚骨など味の種類は特に指定してません。犬でもありません。
中国では犬の骨で出汁を取った犬ラーメンなるものがあるそうです、食べてみたいですね。

第8位 毒ドッグ
毒をもった犬です。狂犬病というやつです。これは犬ですが、いくら犬好きでも病原体と考えたほうがいいでしょう。

第9位 ホットドッグ
毒以下のダジャレです。犬ではありませんし、ユーモアにもなりません。毒にも薬にもなりません。

最下位 ピットブル
もちろんピットブル!どうだ、まいったか!



【おわりに】
博士は子どもの頃、おばあちゃんが運転する自転車の後ろに乗せてもらった時、野良犬に追い掛け回され足をペロリと舐められ非常に臭かった経験から
猫好きになりましたが、学生時代に友人宅の猫を触ろうとして引っ掻かれたので犬好きに戻ったんですよ。
あとはトカゲとかも好きです。あまり自身に干渉してこなく、静かな動物が好きですね。カメレオンとかもきっと好きです。
先程のランキングで言えばホットドッグが好きです。車もまあ好きですが、車好きは苦手です。人種として苦手です。
ラーメンも好きですが、そばの方が好きです。犬は、、、、、、普通です。でも職業ってそんなものです。
好きを職業に当てはめないほうが無難な生活を送れるものです。無難な生活に少し刺激が欲しくなったらそうですね…、犬でも飼いましょうか。





C さんさんごーごー
漫才/milk bank
雪野:はいどうも、男女コンビの「さんさんごーごー」です、よろしくお願いします!

花咲:雪野くん雪野くん!私、牛乳を貯金しようと思うんです!

雪野:牛乳を、貯金、……?

花咲:でも、いざ銀行に着いても、ATMの操作方法が分からなかったんです!

雪野:えっと…あの?

花咲:だから今日は雪野くんに、牛乳を銀行に貯金する方法を教えて欲しいなって思います!!

雪野:ちょっと待って待って!
   花咲さんが何を言っているのか、いまいちよく分からないんだけど!

花咲:………カルシウム足りてる??

雪野:別に栄養不足でイライラしてる訳じゃなくてさ…

   整理するね。まず、何がしたいって?

花咲:牛乳を、貯金したいの。

雪野:うんそれ……まず、牛乳は「貯金」するものじゃないので。

花咲:あっ…!!



   貯「牛」?

雪野:そういうことじゃなくて…
   あと、強いて言えば「牛」じゃなくて「乳」の方じゃない?

花咲:貯乳したいんです!!!

雪野:うん…まぁ牛乳を貯めときたいってのもよく分からないんだけど、
   少なくとも、牛乳は銀行に預けるようなものでは無いかな。

花咲:何で??銀行って何でも預かってくれるヤリマンのような機関じゃないの??

雪野:銀行とヤリマンを何だと思ってるんだよ…
   牛乳を貯めたいって、普通に家の冷蔵庫に置いとくんじゃダメなの?

花咲:えー、家に牛乳を置いてても増えないじゃん。

雪野:そりゃ牛乳増えたら怖いでしょ…増やしたいの??

花咲:少しでも増やしたいよ。増やすなら銀行かヤリマンかなって。

雪野:だからヤリマンで何が増えるっていうんだよ…いや銀行だとしてもだよ。

花咲:牛乳に利子を付けて、少しでも増やしたいんです!

雪野:牛乳ってそうやって増えるもんじゃないからなぁ…

花咲:銀行に牛乳を1リットル預けたら、200ccぐらいオマケしてくれるんじゃないんですか??

雪野:どんなイメージなんだ…
   今の時代、お金でも普通預金なら1%どころか0.01%でも良い方ですからね。
   「利子を付ければ増える」って概念自体、とっくに過去の話ですから。

花咲:でも、この前銀行で通帳作ったらティッシュボックスとかジップロックとかくれたよ、羽振り良いんじゃない?

雪野:そのお礼でもらえる品々、大した原価では無いでしょう…物量に騙されないでください。

花咲:で、牛乳増やしたいからこの前その銀行に行ったんだけどさ。

雪野:そうね、もう行きはしたんだよね…銀行ではお金ですらそんな増えないというのに…

花咲:買い立ての農協牛乳1リットルパックを持ってさ。

雪野:見た目、単なる買い物帰りですね。

花咲:あ!!!!!



   ごめん、今気づいたけど、行くべきはJAバンクだったかな…

雪野:いや、農協が運営する銀行だからって牛乳預ってくれるわけじゃないんですよ。
   何「農協」牛乳から思い出したよみたいな顔で言ってくれてるんですか。

花咲:そっか、いきなりJAバンク行ってもまず通帳作るところから始めなきゃだから手間かかるもんね…

雪野:そうじゃない…全っ然そうじゃない…

花咲:で、農協牛乳を銀行に持って行ったは良いんだけど、普通に夜だったから窓口やってなくてさ。

雪野:普通に夜だったのかよ。いよいよただの買い物帰りだな。

花咲:だからATMコーナー行って、最初の画面で「お預入れ」を選んで、求められたから通帳まで入れたんだけど、
   そこにはただ数字が並ぶばかりで「牛乳」ってボタンがなくてさ…

雪野:そりゃそうだな!?
   あと「お預入れ」押して通帳入れるまでの迷いの無さは何なんだ…

花咲:こういうとき重機とか乗ってれば、ATMぶっ壊して中に牛乳入れることが出来るのかなぁ…

雪野:どんな発想!?そこまでして牛乳預けたい!?
   だいたい重機ならATMを丸ごと持ち去るのが相場ってもんでしょ…いやそれも大間違いではあるんだけど…

花咲:仕方ないから持ってた農協牛乳の値段を入力したら小銭のところが開いたんだけど、
   ここに牛乳を入れても明らかに1リットルに達しなさそうだから、諦めて取消ボタンを押したんだ。

雪野:絶対入れなくて良かった…精密機器に牛乳ぶっかけるなんてマネしたらタダじゃ済まないぞ…

花咲:今思えば、夜のATMって手数料必要だよね…バターも買っておけば良かった…

雪野:牛乳を預けるのに必要な手数料がバターなんてことある???

花咲:なので今回は諦めちゃったんだけど、何としてでも牛乳を銀行に預けることができないかな、って。

雪野:あの、もう一度聞くけどさ。
   何で牛乳を預けて増やしたいの??

花咲:うーん、今回は新しく牛乳を買った時に行ったけど、
   余った牛乳を少しでも有効活用したいことってあるじゃないですか。

雪野:ありはするけど。
   でも、牛乳って賞味期限あるんですよ。使用量に合う牛乳を買ってくれとしか言いようがないです。

花咲:でも、牛乳っていざという時に必要じゃないですか。

雪野:そうっちゃそうだけど。緊急な時ほど品不足にはなりやすいけども。

花咲:そのいざという時に牛乳が手に入る仕組みが欲しい!!ということです。
   例えば入院時!

雪野:入院時て。いざとなって「お金が」欲しい時期ではあるかもしれないけど。

花咲:1日入院ごとにバター1個!手術ごとにビン牛乳を1本支給!!

雪野:え、何で入院保険の紹介のノリなの??
   なんで入院時にバター?どこから支給されるの??

花咲:牛乳が飲めない病気の場合はオレンジジュースです!!

雪野:例外にも手厚いな??

花咲:他にもいざという時ありますよね!
   例えば親が死んだ時、牛乳100リットルが支給されます!!

雪野:生命保険並みの支給量じゃん…
   賞味期限ってものがあるんですよ??

花咲:あとは、もしも目の前に人が倒れていたら!!

雪野:いざという時ですけど、牛乳あってもどうしようもなくないですか??

花咲:AEDのセットの中に牛乳が付属されていたら、良いなぁ!!

雪野:願望!!ここに来て願望!!
   いや、AEDに牛乳が備え付けられている、って何!?
   その牛乳を、どうしろと??

花咲:あと、急に1からパンケーキ作らなきゃいけない時ってあるじゃないですか!!
   そういうギャグも流行ってるらしいですし、「食べたい!!」って言ってくる客人もいるでしょう!

雪野:そういうギャグも流行ってますけど、だからといってそんなことありますかね??
   番組の企画か何かですか??

花咲:そんなとき、多分、牛乳が必要じゃないですか!!家に!!

雪野:その場合は本当に必要かもしれないけど!!

花咲:あーーーーーーーーーーもう!!!!!

雪野:なんか終盤どうしました???
   そちらこそカルシウム足りて無いんじゃないですか???

花咲:あんまり「銀行に」預ける意味って無かったなぁって…

雪野:そう言われても…

花咲:…まぁ、とにかく最後に「銀行に牛乳を貯乳できるようになったらこんなことが起こる」ってコントやりますね。

雪野:いや、預ける意味無いって気づいたって今言ったばかりなのに!
   まぁ用意してきたコントなんでしょうね、やりましょうか。

花咲:(ウィーン)

雪野:いらっしゃいませ。ご用件は…

花咲:「強盗だ!乳を出せ!!」

雪野:いや何かエロい話みたいになってる!!もういいです。





D ENDGREEN
漫才/マジック
武田:どうも、よろしくお願いします。
   まず最初に自己紹介しますと僕が武田完で隣にいるのが三浦碧。
   二人合わせてENDGREENです。よろしくお願いします。

三浦:ねえ、ねえ完君、完君。話があるんだけどさ! 私、今度マジックをやるんだ!

武田:マジック?

三浦:うん! 友達の結婚式の二次会で余興をやることになってね。

武田:なるほどね。

三浦:それで、うまくできるか不安だから本番でアシスタントをしてほしいんだ。

武田:アシスタント? それはかまわないけれど、碧ちゃんはどんなマジックをやるんだい?

三浦:コインを消すマジックをやるんだ。

武田:テーブルマジックなんだね。

三浦:そうなの! シンプルで地味に見えるけれど、だからこそ決まったときの鮮やかさはすごいからね。

武田:ちゃんと考えているんだね。

三浦:テーブルに置いたコインに布を被せて、指をならしてパッて取り上げたらコインがなくなっているって手順でやるんだ。

武田:なるほどね。……あれ? でもそれだと僕がアシスタントでいる必要がないんじゃないのかな?

三浦:必要だよ! 完君には一番重要なことをやってもらうから。

武田:一番重要? どんなことをすればいいんだい?

三浦:あのね、マジックって、右手を大きく動かしたりして注目させている間に左手でトリックを仕掛けているってよく言うでしょ。

武田:ミスディレクションと呼ばれるテクニックだね。

三浦:完君にはそのミスディレクションを手伝ってほしいの!

武田:というと?

三浦:完君が大型トラックで会場に突入して列席者の気をそらしている間に仕掛けを終わらせるんだ!

武田:碧ちゃん、それは陽動作戦。アクション映画とかで観る計略じゃないか。

三浦:じゃあ、あとで日時教えておくから当日はよろしくね!

武田:碧ちゃん。このレスポンス数で打ち合わせを終わりにするには無理難題が過ぎるよ。

三浦:不安でもあるの?

武田:不安じゃなくて確信として存在しているよ。
   トラックで突入だなんて危険きわまりないでしょ。

三浦:大丈夫だよ! ちゃんと人払いして突入してもいいスペース確保しておくし。

武田:碧ちゃん、存在しないよ。仮に無人だとしても突入していいスペースは存在しないからね。
   碧ちゃん、ちゃんと考えてみてよ。大型トラックが突入するんだよ。出席者はなんて言うと思う?

三浦:うわー! このトラック新郎新婦の写真でラッピングしてある!

武田:理想論が過ぎるよ碧ちゃん。
   広告用のトラックを特注している心憎さに気を配れる余裕は持てないよ。
   というか、特注したの?

三浦:うん! 宣伝用のラッピングできるトラックをレンタルしてね! 絶対喜んでくれると思って内緒にしてあるんだ!

武田:特注のトラックを用意する気遣いがあるなら、別のやりかたで気をそらしてくれないかな。トラック無駄にしちゃって申し訳ないけれど。

三浦:それなら大丈夫だよ! 突入させないならクラクションでオリーブの首飾り奏でてもらうから!

武田:楽器として用いるのかい? なんにせよトラックで突入以外のやりかたを考えてね。

三浦:じゃあ、爆発で気をそらせることにするね。

武田:どちらにせよ陽動作戦だね。
   混乱に乗じる以外の方法にしてほしいんだよ。
   爆発なんて起こされたら惨事にしかならないでしょ。

三浦:大丈夫だよ。爆発は爆発でも楽しめる爆発。花火を打ち上げるんだ!

武田:さっきと重複する問題点は後回しにして別方向から指摘していくね。
   碧ちゃん、花火を打ち上げるんだよね?

三浦:そう!

武田:その隙にテーブルのコインを消すんだね?

三浦:うん!

武田:負けちゃうよ。花火が相手じゃテーブルマジックの利点がすべて裏目に出てしまうよ。
   夜空を華麗に彩られたあとではコインの動向は気に止めてもらえないよ。

三浦:でも、私が観てきたマジシャンはいついかなる場所でも最高のパフォーマンスを見せてくれたよ。

武田:それはプロの技術と話術があるからだよ。
   どれだけホームだとしてもアマチュア相手に花火は分が悪すぎるよ。

三浦:大丈夫だよ!
   私のマジックが負けないようにアマチュアの花火師である完君に頼んでいるんだから!

武田:碧ちゃん、物騒な肩書きで呼ばないでね。
   そもそも存在するのかなアマチュアの花火師って?

三浦:だって完君、プロじゃないでしょ?

武田:かといってアマチュアですらないよ。そんな単純に二分できるものじゃないからね。
   で、さっきと重複することの一点目ね。僕に頼まれても困るよ。なぜなら素人なのだから。
   それから二点目。そんなことしたら会場が大惨事だよ。トラックで突っ込んだり、屋内で花火打ち上げたりしていい場所なんてないからね。

三浦:屋内? あれ、完君、屋内でやるって勘違いしてるの?

武田:え? だって結婚式の二次会ってレストランとかパーティ会場を貸しきってやるんじゃないの?

三浦:ああ、ごめん言ってなかったね。
   二次会は高層ビルの屋上にあるビアガーデンを貸しきってやるんだ。

武田:ええと、ちょっとってね碧ちゃん。最初に提案したときから屋上のビアガーデンを想定していたんだよね?

三浦:もちろん!

武田:じゃあ、どこからトラックを突入させるつもりだったんだい?

三浦:隣のビルの屋上から猛スピードで飛び込んでくればできるでしょ。

武田:絶対無理だよ。さっきの認識でも絶対無理だったけれど、絶対のなかに明確な序列が生まれる無理さだよ。

三浦:あ、もしかして完君、大型の免許持ってないとか?

武田:そういう次元の問題じゃないよ。

三浦:じゃあ、トラックやるなら教習所に通ってくれないかな?

武田:間に合わないよ。そもそもやらないけれど、やろうとしても間に合わないよ。
   免許を取れたところでビルの屋上から屋上まで飛び移るなんて一朝一夕で身に付く技量じゃないからね。

三浦:教習所に通うのに?

武田:碧ちゃん、今度、自動車教習所のパンフレット請求しよう。どこの学校のカリキュラムにもないからね。

三浦:でも、映画の撮影とかパフォーマンスでビルからビルに車で飛び移るカースタントの人とかいるよね?
   ああいう人たちってどこで身に付けたの? 独学?

武田:ではないけれども。どのみち免許取り立ての人が挑んでいい領域ではないからね。

三浦:そっか……。トラックか花火をやってくれたら絶対いいマジックになるのに。

武田:そうでもないよ。碧ちゃん、素直にマジックすればいいだけだからね。

三浦:じゃあ、今からシミュレーションしてみるから、
   それでいいマジックになるなって思ったら考え直してくれる?

武田:碧ちゃん。頑張っているところ心苦しいけれど、どれだけ巧妙なプレゼンをされても揺るぎようがないよ。

三浦:「ご紹介いただきました新婦の友人の三浦碧です。
    これからマジックでこのテーブルに置いたコインを消してみせます!
    ですが、その前にもうひとつマジックを。今からこの場にトラックを出します!」

武田:プログラム組み込むのかい? トラックの突入を。

三浦:「タネも仕掛けもありません!」

武田:あるとしたら超人的なドライブテクニックと勇気だけだからね。

三浦:「見事、トラックの出現が成功したら私に大きな拍手を!」

武田:せめて手柄はドライバー側のものにしようよ。

三浦:「では、トラックが出現したところで空をご覧ください! 大きな花火を出現させます」

武田:言いたいことたくさんあるから、箇条書きで伝えるね。
   まず、素人の花火をマジックの流れに組み込まないでね。
   なんでトラックとその代替案の花火の両方やることになってるのかな?
   最難関の移動は「では」の二文字で飛ばしていいものじゃないよ。
   突入が成功したとして、話の流れでは立て続けに花火をやっているけれど、少しは休ませてもらえないかな。僕にそんなタフさはないからね。

三浦:「私はその間にコインを消します!」

武田:碧ちゃん、宣言したら意味がないよ。
   そして、花火のときに消すんだったら、トラックを突入させた意味はなんなんだい?
   なんのためのミスディレクションなのかな?

三浦:どう? やる気になったでしょ!

武田:だとしたら演じている横からあれだけ口を挟んでいないよ。

三浦:そっか……。このアイディア全然ダメだよね。

武田:碧ちゃん、気づいてくれたんだね。

三浦:だって、結婚式の二次会で「消す」マジックは縁起が悪いもんね!

武田:そこは論点じゃなかったけれど、碧ちゃんが考え直してくれるなら理由はなんでもいいや。

三浦:余興は別のマジックにするね!

武田:別のマジック?

三浦:うん。ひとセット52枚の普通のトランプの絵柄が、
   シャッフルしただけで全部ハートになってるマジックなんだ。

武田:ロマンチックなマジックだけれど、どうやって成功させる気だい?

三浦:トラックと花火で気をそらしている間にどうにかするよ!

武田:そこが一緒ならどんなマジックでも結論は一緒だよ。ガワじゃなくて内部の構造に問題があるんだからね。

三浦:みんなが見惚れている間に(トランプを広げていろんなところから一枚ずつ抜いていくマイム)えーと……ハート、ハートって。

武田:単純作業なのかい? 考えているトリックって。

三浦:それで、13枚集まったら他に3パック買ってあるからそこから抜き出してハートだけのセットを作るんだ!

武田:そこは事前準備しておいてよくないかな?

三浦:でも、マジックやるときってタネも仕掛けもありませんって宣言するから、ちゃんと守らなきゃ!

武田:碧ちゃん、愚直がすぎるよ。定型の前口上に自縄自縛になる必要ないからね。

三浦:じゃあ、このマジックを一緒に……

武田:碧ちゃん、断るよ。ミスディレクションはもとより、それを抜きにしてもトリックが直球勝負過ぎるもの。

三浦:そんなあ……。私は友達のために完君と一緒にマジックがしたいのに!

武田:漫才でよくないかなあ? ずっと引っ掛かっていたんだけれどさ。

三浦:漫才? いいの!?

武田:せっかく二人いるんだしさ。碧ちゃんの友達なら僕もそれなりに協力は惜しまないからね。

三浦:わかった! じゃあ、一緒に漫才やろ!
   私が「はいどうもー」ってステージに出ていくから、完君は隣のビルからトラックで突入して登場してね!

武田:碧ちゃん、いくら特注したからってトラックの活用にこだわるのやめようね。
   いい加減にしようか。

二人:ありがとうございました。










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