今月のネタ
審査ペーパー
今月のネタ

バニーガール/金の斧銀の斧


爽雄 爽雄です。

陽子 陽子です!二人合わせて・・・

二人 バニーガールでーす!

爽雄 さあ、今年も残すところあとわずかですね。頑張っていきましょう。

陽子 よろしくお願いしまーす!子どもの頃読んでもらった昔話と言えば、金の斧銀の斧じゃない?

爽雄 その決め付けたるやとんでもねえな。まあ読んでもらった昔話のひとつではあるな。

陽子 でしょ?あれっていい話だよね〜。正直者が馬鹿を見て、嘘付きが得をするみたいな?

爽雄 真逆だぜ。それでいていい話だと思ってるんだとしたらお前の性格ねじ曲がってるぞ。

陽子 あれちょっとやってみたいけどいいかな?私が金の斧やるから、爽ちゃんは銀の斧やって!

爽雄 ミスキャストだなそれ。自分たちで展開を生み出せそうにないから。

陽子 じゃあ爽ちゃんは湖に落し物しちゃって!私が湖から這い上がってくるから!

爽雄 もうちょっと言い方なかったんか?





爽雄 よし、斧で木を切るぞ。(カコーン カコーン)うわっ!手が滑った!(ポチャーン)

陽子 (ブクブクブク ザバァー!)ゴホッゴホッ!

爽雄 うわぁ、湖から何か出てきた。若干むせてるし。

陽子 ・・・か、風邪が冷たい!(ブクブクブク・・・)

爽雄 帰るな帰るな。水中の方が暖かいとかどうっていいわ。

陽子 (ブクブクブク ザバァー!)もう1回登場!私は、この湖の女神!

爽雄 は、はあ・・・。

陽子 あなたが落としたのはこの金のベビー用品の経費ですか?それともこの銀のうちわの経費ですか?

爽雄 ・・・僕が落としたのは普通の斧です。

陽子 正直者よ!正直なあなたには金のベビー用品の経費を差し上げましょう!

爽雄 要らねえ要らねえ。って言うかそれ別の人達じゃねえか。男女平等を履き違えた人事は嫌なんだよ。

陽子 本当に適任な人にやらせないとねえ。

爽雄 大体金のベビー用品って何だよ?

陽子 純金出できたおしゃぶりとかでしょ!

爽雄 将来的に害が出そうな商品だな。

陽子 それでは失礼します!(ブクブクブク・・・)

爽雄 斧返してくれ。そうでもしないとお前の存在意義ないぞ。

陽子 オーノォー。

爽雄 殺意が芽生えるなその返し。ちゃんとやれや。

陽子 分かった!





爽雄 斧で木を切るぞ。(カコーン カコーン)手が滑った!(ポチャーン)

陽子 (ブクブクブク ザバァー!)っぷはあ!!あぁー!!!

爽雄 うわぁ、また湖から変なのが出てきた。

陽子 私はこの湖の女神!(風邪気味)

爽雄 知るかよ。

陽子 あなたが落としたのは、金のカーネル・サンダースですか?それとも銀のカーネル・サンダースですか?

爽雄 ・・・普通の斧です。

陽子 正直者よ!正直なあなたにはこの金のカーネル・サンダースを差し上げます。

爽雄 かさばる上で何の役にも立たねえ。ってかここ道頓堀川?

陽子 ほなさいなら!(ブクブクブク)

爽雄 やっぱりね。って言うかお前のせいでカーネルサンダース像が見つかってなかったのかよ。

陽子 あれもナン偵タイトスクープで探してたのに見つからなかったよね。

爽雄 ・・・探偵ナイトスクープな?なんすかタイトスクープって。僕は阪神が優勝したからって道頓堀川に物を投げ込んだりしないよ。

陽子 ファンの鑑だね!

爽雄 そもそもそこまでタイガースファンってわけじゃないんだけどな。って言うか湖って言う設定を忘れないでほしかった。

陽子 あぁ〜・・・体がべとべとする・・・。

爽雄 道頓堀川の底はヘドロまみれらしいからな。場所は湖でお願いします。

陽子 やったるで!

爽雄 そのエセ関西弁やめてほしいって言うかそんな街中で斧を振りまわしてた僕は何なんだよ。





爽雄 斧。(カコーン カコーン)あっ。(ポチャーン)

陽子 (ブクブクブク ・・・ブクブクブク ブクブクブク   ザバァー!)っ!!つった!!!!て、手を貸して!

爽雄 水中の映像があったら見てみたいな。足つった女神て。

陽子 私はこの湖の女神!(疲労困憊)

爽雄 お前ここに潜むの向いてねえよ。。

陽子 あなたが落としたのは、金のボクシングメダルですか?それとも銀のボクシングメダルですか?

爽雄 ・・・普通の斧です。

陽子 正直者よ!正直なあなたにはこの銀メダルを差し上げます!

爽雄 ここは金メダルじゃねえのかよ。銀メダルは要らねえよ。

陽子 あ、そんなことしたら国際ボクシング連盟から謹慎処分くらうよ?

爽雄 そもそも所属してねえから困らねえわ。仁川アジア大会でメダル拒否したインド人ボクサーみたくなってるじゃねえか。

陽子 あなたは、インド人じゃない。

爽雄 分かってるわ。インド人でもボクサーでも女性でもないってことは僕が分かってるから。

陽子 !!!?

爽雄 どこに驚いてんだよ。どれか1つは当てはまってると思って今日まで過ごしてたの?

陽子 アジア大会があったなんて・・・!

爽雄 そこに驚いたんだとしたら幾分リアクションが遅いな。もう次の話題始まってたから。

陽子 まあ時事ネタを作ったと思ったらもっとインパクトのある事件が起こったりするもんね。

爽雄 裏事情はここで話さないように。って言うか全然斧が返ってこねえな

陽子 じゃあ、配役を逆にしよう!私が湖に斧を落とす女神をやるから、爽ちゃんは湖の木こりをやって!

爽雄 ・・・入れ替えが中途半端だな。何で女神が斧を持ってんだよ。

陽子 じゃあ爽ちゃんが男なのに女神をやるの?

爽雄 ・・・別にいいよ。だから木こりを頑張ってください。





陽子 よーし!木を切るぞー!(ドゥルン!ドゥルン!ドゥルンドゥドゥドゥドゥドゥ!!!!チュィィィィィィィィィィン!!!!!ガリガリガリガリガリガリ!!!!)うわっ!手が滑った!(ドボーン)

爽雄 危ねえ危ねえ。完全にチェーンソー使っての作業じゃねえか。

陽子 いや、頑張ってって言われたから・・・。

爽雄 限度があるし、そもそもチェーンソーを湖に投げ落とすってどんな使い方したんだ。

陽子 で、湖から仮面をかぶった怪しい男が現れて・・・

爽雄 13日の金曜日じゃねえか。そんで配役的に僕がジェイソンやるしかねえし。

陽子 女神なんだかジェイソンなんだかはっきりしてよ!

爽雄 え?僕が悪いのこれ?取りあえず落とすのは斧でお願いしたい。





陽子 よーし!木を切るぞー!この斧を使って!(ドゥルン!ドゥルン!ドゥルンドゥドゥドゥドゥドゥ!!!!チュィィィィィィィィィィン!!!!!ガリガリガリガリガリガリ!!!!)

爽雄 斧を使ってる音じゃねえけどな。

陽子 うわっ!手が滑った!(ポチャーン)

爽雄 (ブクブクブク ザバァー)私はこの湖の女神。

陽子 痛っ!足がつった!

爽雄 え?何で?あんた何を踏ん張ってたの?

陽子 はっ!気づけば水中から女の人が!怖い!

爽雄 ・・・まあ、怖いだろうけど話を聞いて。あなたが落としたのは、この金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?

陽子 いや、私が落としたのは、普通の斧です。

爽雄 正直者よ・・・貴方にはこの金の斧を差し上げましょう。

陽子 え!?本当にいいんですか!?

爽雄 どうぞ。

陽子 ありがとうございます!あの普通の斧はもう使えないくらいボロボロだったんです!刃こぼれもひどくて!でも、先祖代々使っていた由緒正しい品物らしかったんですけど、正直どうでもいいですよね!私の父が引退する時に大切に使うようにって言ってて・・・

爽雄 何か金の斧が大したことなくなるエピソードだな。もう普通の斧も持って帰ってくれ。

陽子 やっぱり正直者は得するね!

爽雄 若干歪んでたけどな。もう終わるぜ。

二人 どうもありがとうございました。




カッターズ/本能寺


蘭丸 信長様ぁ〜!!

信長 む・・・その声はわが小姓の蘭丸。どうしたぁ!?

(蘭丸、登場)

蘭丸 ご報告致します!先ほど、見廻りの者から報告を受けたのですが!ここ本能寺の周りに怪しげな人物がおり、捕えたとのことです!いかがいたしましょう!?

信長 おっしゃ、拙者の前にいらっしゃ〜い!

蘭丸 ・・・はっ!よし、こちらへ参れ!

(辻田、登場)

辻田 わぁ〜・・・ここが本能寺かぁ〜・・・あ、貴方があの森蘭丸ですか?

蘭丸 いかにも!森成利とはわしの事じゃあ!

辻田 へぇ〜・・・今おいくつ?史実によると18歳ということらしいけれど。

蘭丸 き、貴様何故わしの事を知っておる!?

辻田 へぇ〜・・・教科書も馬鹿にできないですね。あ、噂にたがわぬ美少年だ。

蘭丸 な、何をわけのわからない事を!信長様!この者いかがいたしましょう!?

辻田 信長・・・あ、って言う事は、あそこで偉そうにしているのが織田信長?

蘭丸 ぶ、無礼なっ!!貴様口のきき方に気をつけろっ!!

信長 蘭ちゃん気にしないでいいのよ〜。確かにこやつは怪しいものだな。身につけた衣服、喋り方といい、まるでこの国の者ではないようにさえ思えるわぁ〜。

辻田 う〜ん、それは合ってるけど間違っていますね。

信長 どゆこと?それってどゆこと?

辻田 言っても伝わるか、信じてもらえるか分かんないんだけど、僕は未来から来た人間なんです。

蘭丸 ・・・な、何を申すか!?そんな浮世な話を信じると思うてか!

信長 ほう・・・面白い、その話を聞かせてちょんまげ。

蘭丸 の、信長様!?信じるのでありますか!?

信長 いやさ〜拙者これまでの人生においてこのような奇異な者を見たことないぜ〜。狐か狸にばかされているとしてもよいではないか。よいではないか〜。

蘭丸 よいではないかの使い方間違っております!

辻田 え〜っと、ちょっと待ってくださいね。

(辻田、鞄から教科書を取り出す)

辻田 今が・・・天正10年の6月2日・・・西暦で言うと1582年か・・・432年後の世界から来たんです。

蘭丸 よ、432年後!?ふざけるのも大概にしやがれ!

信長 へぇ〜・・・拙者が今48だから・・・その時生きてたら480歳か〜。

蘭丸 いや生きているはずがないでしょ!そうなったら人間じゃない!

辻田 大体あなた「人生50年」って歌ってたんじゃないんですか?

信長 え!?あの歌400年後にも伝わってるの!?どんだけロングセラーなのさ!?

辻田 まあ、織田信長と言えば?みたいな感じで伝わってますよ。

信長 ・・・蘭ちゃん、拙者今度歌い手としてやってこうって思うんだが・・・。

蘭丸 いやいやいや!何言ってんすか!

信長 だってあの歌400年の時を越えて愛されちゃってるのよ!?これは藩主とか戸野とか天下統一とか言ってる場合じゃないんじゃない!?

蘭丸 言ってる場合です!!それだけの為に転職を考えないで!

辻田 言われてみればものすごいロングセラーだよなあ・・・。

信長 よし、じゃあそなた・・・え〜・・・あ、ごめんなを聞いておらんかったな。

辻田 あぁ、僕は辻田。辻田岳です。

信長 なるほど、それじゃあツージー、いくつか質問をさせてちょんまげ。

辻田 ツージー・・・。

蘭丸 ・・・ああ、信長様は気さくな方なのだ。気にするな。

辻田 わ、分かりました。質問って何ですか?信ちゃん。

蘭丸 お前は畏まれよ!

信長 432年後から来たと言ったな?流石にわしはその時にはこの世のものではないと思うんじゃけど、拙者の子孫は一体どうなっておるんじゃ?

蘭丸 おぉ、今や天下を取ったに等しい信長様の遠い子孫はきっとこの国を制しているに違いない!

辻田 いや・・・確か、織田信長の子孫は・・・氷の上で滑ったりしてました。

信長 !?

蘭丸 !!!?

辻田 今はそれをやめて、賑やかしをしています。

信長 ・・・うっそぉ〜ん?

蘭丸 マジかよ・・・。

信長 よっし!それじゃあ天下統一なんて二の次三の次じゃあ!!待ってろ!歌人業界!!

(信長、退場)

蘭丸 の、信長様ー!!転職はやめてー!!!

辻田 行っちゃった・・・。

蘭丸 ・・・貴様切る!(ジャキン)

辻田 うおっ!?ちょ、ちょっと待って!

蘭丸 天下統一を目前に控えた今!貴様のせいで信長様は歌人の道に!叩き切ってくれる!!

辻田 ストップストップ!ちょっとたんまで!

蘭丸 ストップとはなんじゃあ!!

辻田 あ、通じない・・・少し待ってくださいと言う意味です!それに僕は信長を助けにきたんです!

蘭丸 何を言っているんだ!?

辻田 え〜と・・・あ、このページ見て下さい。

蘭丸 む?これはさっきお前が見ていた教科書というものか・・・?なになに・・・「本能寺の変」・・・だと?

辻田 史実によれば、この後にこの寺を明智光秀が討ち入り、信長は自害に追い込まれるんです。

蘭丸 なんだと!?光秀公が反逆を!?それは真か!?

辻田 そうみたいなんです。

蘭丸 こ、こうしちゃいられない!の、信長様!!っていねえんだった!どこに行ったぁ!?

辻田 破天荒って言うのも本当だったんだなあ。

蘭丸 そ、それよりもなぜ貴様はこの時代にやってきた!?

辻田 え?

蘭丸 あまりにも唐突な話で驚いているんだが、もしこの後信長様が討ち取られる現実を捻じ曲げて大丈夫なのか!?

辻田 思いのほか呑み込みが早いですね蘭丸さん。実は僕には信長には生き残ってもらわなければならない理由があるんです。

蘭丸 り、理由だと?

辻田 この紙を見て下さい。(紙を取り出す)これは僕の通う学校・・・あ〜・・・まあ学習をする場なんですが、そこでテストと言う物がありまして。

蘭丸 テスト?

辻田 その学習の成果がちゃんと身についているかを試す場なのですが、ここの問いと答えを見て下さい。

蘭丸 なになに?・・・「1582年、本能寺の変で戦死した人物を答えよ」・・・。

辻田 僕、この問題で信長の名前を全く思い出せなかったんですよね。

蘭丸 ・・・罰印が付いているな。

辻田 丁度度忘れしてしまって、全問正解をすることが出来なかったんですよ。

蘭丸 ・・・。

辻田 だから、この間違いを間違いじゃ無くすために、僕はタイムマシンを使って、この本能寺の変を無かったことにするために来たんです。

蘭丸 ・・・それだけ?

辻田 え?

蘭丸 いや、良く分かんないぞ!?良く分かんないけど、たったそれだけの為に数百年の時をさかのぼったのか貴様!?

辻田 うん。満点取れたらPS4買ってもらう約束したもんで。

蘭丸 ぴーえすふぉー?

辻田 ゲーム・・・まあ説明がめんどいんですけどすげえ高価なものを頂けるはずだったので。

蘭丸 何百石くらいなんだろうな・・・兎に角、貴様の事情は分かったが・・・う〜む・・・。

辻田 ・・・でも、これはあなたにとってはいい機会かもしれませんよ。何せ、死ぬはずだったはずの信長を生き残らせるために来たんですから。

蘭丸 ・・・そ、そうか!もしその教科書通りなら、信長様は死んでしまう!早速どこかへ逃げて頂いて・・・っていねえよ!

辻田 あぁ、歌人デビューを目指して飛び出しちゃったんだっけ?

蘭丸 これじゃあ助かったかどうかも分かんねーよちくしょう!・・・し、しかしこれから光秀公が来るのは事実!早く我々も逃げなければ!

辻田 ・・・あ、申し訳ないんですけど、蘭丸さんは残ってもらっていいっすか?

蘭丸 ・・・!?

辻田 いやね、さっきのテスト、信長は書きそびれたんですけど、森蘭丸はばっちり書いてて、しかも正解もらってるんですよ。ほら。

蘭丸 ・・・。

辻田 だから二人とも助かっちゃうのは僕は困るんで、申し訳ないですけどここで死んでもらっていいですか?

蘭丸 何言ってんの貴様!?叩き切るぞ!

辻田 ここは譲れないでしょ〜。僕は「本能寺で討ち取られたのは?」の問題の答えが「森蘭丸」になるように歴史を修正することを目的にタイムスリップしたんですから。

蘭丸 いやいやいや!だったとしても厳しいでしょ!このまま運命のまま討ち取られるとは武士的にっていうか人間的に抗う所だ!

辻田 そこは運命に従って。ほら、歴史の通りに。

蘭丸 貴様はそれを捻じ曲げに来たんだろうがぁ!

(わぁぁぁぁぁぁ・・・)

辻田 ん?急に外が騒がしい・・・。

蘭丸 一体何だ?・・・あ!あれは!

辻田 光秀の群衆・・・!思ったよりも早く来た!

蘭丸 ま、まずい!信長様ぁーっていないんだった!

辻田 この人結構バカなんだな。

蘭丸 皆の者!迎え討てぇぇぇ!!!









こうして、本能寺は火に包まれたが、最後まで信長の死体は見つからなかった。

信長 ・・・そんな、拙者の人生の転機に作った歌です。聞いてください。





辻田 歌手デビューって答えになったぞ。





インタープラグ/忘れ物


八神 インタープラグです。よろしくお願いします。

綿谷 お願いしまーす!

八神 突然なんですけど、財布とかケータイとかをどっかに置き忘れたりするってことありますよね。

綿谷 あぁ〜、確かにあるね。しょっちゅうだね。

八神 そういう時って、その忘れてしまったと思える場所に実際に行ってみて、動きとかを再現すると思いだす事があるらしいですよ。

綿谷 へぇ〜・・・本当にそうなのかな?

八神 本当だって。実際に僕も無くした財布を近所の駅で見つけれたんだから。

綿谷 おぉ、正に効果は抜群だったわけだ!

八神 その言いまわしが正しいかはさておき、お前もなんか最近無くして困ったりしたものとかあったりする?

綿谷 僕?う〜ん、ちょっと思い出してみるね?

八神 ・・・。

綿谷 ・・・。

八神 綿谷さん・・・無理にとはいわないから・・・貴重な時間割いてっから。

綿谷 ・・・あ!思い出した!僕、この間ケータイ無くしちゃってさあ!

八神 割と重要なものを無くしてたのな。そんでそれを思い出すのに結構時間くったな。

綿谷 無くした事自体を忘れていたよぉ〜。

八神 お前の場合ケータイが必要ない人間なのかもしれないけどな・・・。

綿谷 あ、この間病院行ったんだけど、ポスターに「何を食べたのかを思い出せないのは物忘れ、食べた事自体を思い出せないのは認知賞の可能性があります」って書いてあったなあ。

八神 何でその情報は覚えていてケータイを無くした事を忘れちゃうかね。

綿谷 でも、まだ見つかってないから再現して思い出そうかな。

八神 おう、じゃあ、最後にケータイを触った時の事を思い出してみて。まず場所はどこだった?

綿谷 うん!え〜っと・・・あ、僕の家だ!確か、電話をかけて・・・で、その後外に出た気がする。

八神 おぉ、意外と覚えてるじゃんか。

綿谷 その後・・・確か電車に乗って出かけたんだっけなぁ。

八神 いいねえ、着実にゴールに近づいている気がするぞ。

綿谷 でも、その日は大雪のせいで電車がすごい遅れてたんだよねえ。

八神 そうかぁ・・・ん!?はぁ!?お前・・・はぁ!?

綿谷 なんだよぉ〜。僕が電車に乗らないようなリッチメンに見えるかよ〜?

八神 お前の事はお前にしか見えねえよ!それよりももっと気になるワードが飛び出したんだわ!ちょっと確認がてらもう1回言ってみて!

綿谷 その日は大雪のせいで電車がすごい遅れてたんだよねえ。

八神 ・・・最初に聞いとくべきだったんだけど、何月何日に無くしたか覚えてる?

綿谷 えぇ〜っと、あ!バレンタインだ!ってことは、何月何日だっけ?

八神 2月14日だわ!ちょくちょく忘れてるなあ大事な所・・・って言うのは置いといて、そんな前にケータイ無くしてたの!?

綿谷 でもさ、使う機会があんまりなかったから特に不自由なく生活できてたんだよねえ。

八神 現代の流れに逆らっていると褒めるべきか、単純に気の毒だと励ましてやるべきか。

綿谷 話を戻すと、雪で遅れたけど何とか電車には乗れたんだよね。

八神 俺はこっから発見への道筋を全く描けてないんだけど・・・。

綿谷 電車は結構混んでたんだよね。確か開いている席は無くて会社員の人と学生が大勢座ってたかな。そのうちの13人が眼鏡をかけていたよ。そんで、僕の正面の位置の網棚の上に東スポの新聞が置いてあって・・・

八神 ストップストップ!話が脱線しかけてる!

綿谷 電車なのに脱線とか縁起でもないね。

八神 そういうのいいから。変な所はよく覚えてるな。因みに何線に乗ってたんだ?

綿谷 ・・・え〜っと・・・ごめん、覚えてない。

八神 お前はあれだな。木は見えてるけど森がどんな形なのか知らない感じだな。

綿谷 取りあえず目的地の鴬谷に着いたから電車から降りたんだよね。

八神 瞬時に解決したな。山手線一択じゃないか。

綿谷 それで、電車から降りて待ち合わせ場所の喫茶店に向かったんだ。

八神 鴬谷の喫茶店で待ち合わせるって誰との約束だ?

綿谷 う〜ん・・・誰だっけかな〜・・・。

八神 本当に覚えてねえのな。

綿谷 ・・・あ、でも、その時相手の人と電話したんだよね。

八神 ・・・あ、そうだ、ケータイ探してる時の話だったな。

綿谷 で、待ち合わせ場所について、二人で喫茶店に入ったんだよね。

八神 その相手さえ思い出せればまた何か手掛かりがつかめそうだな。

綿谷 喫茶店の一番奥の席に座って、お手吹きで手を吹いた後に注文をしたんだ。確か相手がホットコーヒー、僕がアイスティーを注文したんだ。ウエイトレスさんは吉田って言う名札がついてて25歳くらい。右手の甲にほくろがあって・・・

八神 いいよいいよその情報。その際部の無駄な記憶力何なんだよ。

綿谷 取りあえず注文をした後に・・・そうだ、二人でノートを開いたんだよね。

八神 二人でノート?

綿谷 で、何か面白い台詞を考えたり、舞台の上でどんな動きをするのかを考えてたんだ。

八神 ・・・ネタ作りじゃねえか!完全に相手俺だろ!

綿谷 ・・・あ!そうだ八神くんだ!

八神 何でそこ忘れてんだよ!目の前でずっとしゃべってたじゃねえか!

綿谷 そもそも何でバレンタインの日にネタ作りなんて切ないことしたんだろうねえ。

八神 全くだ。今となっては頭がおかしいとしか思えねえ。

綿谷 そんで、ネタ作りをしている最中僕は寒くて仕方なかったなあ。

八神 ・・・お前アイスコーヒー頼んでるからね。

綿谷 そんで、漢字の変換が良く分からなかったから、ケータイで変換を調べたりしたのは覚えてる。

八神 本当に些細な事だけど、その時点でケータイは手元に遭ったんだよな。

綿谷 うん。そんで、あらかたネタが固まったから、お会計して表に出たんだよね。

八神 そこで忘れたんじゃないか?

綿谷 あ〜・・・そう言えば!その時テーブルに置きっぱなしになってたような・・・。

八神 あ〜、じゃあやっぱりその喫茶店においてっちゃったんだな。

綿谷 ・・・いや、ちょっと待って・・・確かその時相手の人がそれに気づいてくれた気がする!

八神 何で未だに俺があの人扱いなんだよ!正体判明したろうに!

綿谷 で、確か僕が持っているとおっかないってことで暫く預かってくれるみたいな話したような・・・。

八神 ・・・え?

綿谷 あ、そうだ。八神くんがそこで上着にケータイ入れたんだ!思い出した!

八神 ・・・。

綿谷 その時の上着は!?

八神 ・・・この間、部屋の掃除のとき捨てた・・・。

綿谷 ・・・。

八神 どうもありがとうございました。

綿谷 いやいやいやいや!!!




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