カッターズ/6年生を送る会
|
竹下 どうも!カッターズです!竹下です! 辻田 辻田と言います。 山尾 山尾でーす!3人合わせてカッターズ!! 竹下 よろしくお願いします!もうすっかり暖かくなりましたよね。 辻田 確かに。もうすっかり春ですよ。別れと出会いの季節ですね。 山尾 6年生を送る会の季節だな! 竹下 卒業式で良くない!?確かに僕の小学校でもあったけどね! 辻田 だから、今日はここで6年生を送る会をやろうと思います。 竹下 唐突だな。それじゃあ僕が卒業生やります。 辻田 僕は司会進行の生徒やります。 山尾 俺は在校生として竹下をしっかり送るぞ!! 辻田 それでは、これより卒業生を送る会を始めます。卒業生が入場しますので、皆さん拍手で迎えてください。 竹下 お、始まった。 山尾 わー!!(パチパチパチパチ)卒業おめでとうございまーす! 竹下 ありがとう! 山尾 中学行っても、元気ですごしてくださいね!(パチパチパチパチ) 竹下 ありがとう!みんなも元気で! 山尾 この学校のこと、忘れないでね!(パチパチパチパチ) 竹下 当たり前だろ!絶対忘れないよ! 山尾 (パチパチパチパチパチ) 竹下 ・・・ありがとー!! 山尾 すっかり春ですね。(パチパチパチパチ) 竹下 ・・・そうだね。 山尾 ドラえもんの映画、見た? 竹下 ちょ、もういいんじゃない!?在校生の役が多すぎる! 山尾 え!?あと600人の台詞があるんだけど!? 竹下 在校生全員やるつもりだったの!?そこはやらなくていいから!4人目の役くらいから台詞思いついてなかったし!早く次に行けよ!司会進行もプログラム進めてくれ! 辻田 ドラえもんの映画なら、見ましたよ? 山尾 マジで!?思った以上にドラえもん青かったよね!? 竹下 そこに食いつくな!せめてこの会が終わってからにしろよその話!そして今更色に反応を示すなよ! 辻田 それでは、この学校を卒業する6年生の皆さんに、在校生から出し物をします。鼻歌交じりで見てください。 竹下 ちゃんと見るよ!?鼻歌交じりって! 辻田 まずは1年生からです。1年生は6年生に合唱のプレゼントを送ります。 竹下 お、定番だけど良いね。 山尾 ぼくたち、いちねんせいは、ろくねんせいのおにいさん、おねえさんのために、いっしょうけんめいれんしゅうしてきました!きいてください! 竹下 あら、可愛らしい。 山尾 さんはいっ! ♪私以外私じゃないの〜 当たり前だけどね〜 竹下 ゲスの極み乙女。!?選曲! 山尾 ♪だから報われない気持ちも整理して 生きていたいの 普通でしょう〜? 竹下 何でこの歌にした!?何を思って卒業生に送ろうと決めた!? 辻田 確かに合唱向けの歌じゃなかったですね。 竹下 それだけの問題じゃねえよ!っていうか小一にはこの歌の意味わからねえだろ!ってかもう何か4つくらいの意味でふさわしくない! 山尾 ベッキ・・・そつぎょう、おめでとうございます! 竹下 今不穏な単語聞こえたぞ!? 辻田 続きまして、2年生の出し物です。2年生は劇をしてくれます。 竹下 この歌の流れた後とか・・・まあいいや、空気を作り直してくれ。 山尾 そつぎょうせいのみなさん、ぼくたちのげきをみてください!よろしくおねがいします! 竹下 いったい演目は何かな? 山尾 あかずきんちゃんです! 竹下 ・・・まあ、小学生だからいいか。卒業生関係ないけどいいや。 山尾 「おじいさんのみみは、どうしてそんなにおおきいの?」 「それは、おまえのかおをよくみるためだよ。」 竹下 耳の大きさと視力関係ないだろ。しかもおばあさんですらないし。 山尾 「それじゃあ、おじいさんのくちは、どうしてそんなにおおきいの?」 「それはね・・・おまえをたべるためだよー!!」 「きゃー!!」 (ガブゥ!!グジュウ!!グジュルッ!!ブチッ!!!バキッ!!メキメキ!!ビチャビチャビチャ!) 竹下 音!!食べられたときの音!!小学二年生がそんなところにリアリティを追求するなよ!! 辻田 おえっ・・・! 竹下 司会者大丈夫か!?トラウマものだったけど今の演出! 辻田 つ、次の出し物に行きたいと思います・・・! 山尾 え〜!?この劇のために毎日練習したのに〜! 竹下 学校生活の力の入れどころ間違えすぎだろ! 辻田 次は3年生です。3年生は組み体操です。 竹下 これは見ごたえがありそうだぞ。 山尾 6年生の先輩方、この度はご卒業おめでとうございます。我々3年生一同、この日のために練習を続けてきました。今日と言う晴れの日に新たなスタートを切る皆様のために一生懸命演目を勧めますので、よろしければ最後までご観覧いただきますよう、心よりお願い申し上げます。 竹下 3年生の挨拶堅すぎるだろ!1,2年生との間でのこの差はいったい何なんだ!? 山尾 まずは、サボテン!(ピッ!ピッ!ピピーッ!!ピッ!!) 辻田 見事なサボテンが決まりました。 竹下 おぉ〜!すごい!(パチパチパチ) 山尾 痛った・・・ぴ、ピンセットピンセット・・・。 竹下 何があった!?完全にとげが刺さってるじゃん! 山尾 次は、扇!(ピッ!ピッ!ピピーッ!!ピッ!! ゴキッ!)ぐぁっ! 竹下 脱臼した!?嫌な音がしたぞおい! 辻田 見事な関節技が決まりました。 竹下 しかも外れるのありきかよ! 山尾 さ、最後に!古墳! 竹下 ピラミッドやれよ!何で和のテイスト採用した!? 辻田 最近ピラミッドでの怪我が相次いで、学校としてもうかつなことは出来ないんですよね。 山尾 児童のことを最優先に考えた結果、エジプト文明は滅亡させました! 竹下 ドサクサで何言ってんの!?そもそも直前で打球したじゃん!怪我を防げてないじゃん!! 辻田 以上、3年生でした。速やかに保健室に向かってください。 竹下 案の定怪我人が多数出てるじゃねえか!古墳のほうが危険な技だったんじゃないの!? 辻田 続いては、5年生の出し物です。 竹下 4年生なんもやらねえのかよ!その選択肢あり!? 山尾 4年生は林間学校でハワイに行っているからな! 竹下 それ林間学校か!?ただのバカンスのにおいがするしこの時期に行くんじゃねえよ! 辻田 5年生は合奏です。県の合奏コンクールにも出場した5年生の演奏を聴いてください。 竹下 これくらいの学年になると、出し物も凄みを増すよね。 山尾 6ねんせいのおにいさん、おねえさん、ごそつぎょうおめでとうございます! 竹下 何で急にまた幼くなったんだ!?3年生時の大人びた言い回しの意味がいよいよ分からない! 辻田 それでは、お願いします。曲目は、「猟奇的なキスを私にして」 竹下 何でだ!!何でだ!!!流行ってんのかゲス!! 山尾 (タンバリンを振り回している) 竹下 あぁ・・・思っていた演奏と全然違う・・・。 辻田 まあ、ゲスはバンドって言うか世間一般で流行ってますからね。政治家の浮気とか。 竹下 生々しいんだよ発言が!これ本当の小学校でのイベントか! 山尾 (シャーン!!)ありがとうございました!演奏しきってすっごい満足!いや、五体不満ぞ・・・ 竹下 やっぱりゲスかった!もういいよ。 三人 どうもカッターズでした。 |
Bさわ/置手紙
|
あの日の夜、19時ごろだったでしょうか。 そっと、部屋の電気をつけると、机の上に1枚の紙の切れ端が置いてあるのに気がつきました。 綺麗に整理された部屋の中、その紙だけが存在を主張するように、無造作にそこにある。 何となく、不審に思いそれを手に取ると、女性が書いたであろう文字で、こう書いてありました。 「貴樹さんへ。 あなたのことは今でも好きです。 でも私たちはきっと 1000回もメールをやりとりして、 たぶん心は1センチくらいしか 近づけませんでした。 私は、この部屋を出ていきます。さようなら。」 読み終えた瞬間、膝から、崩れ落ちました。 体が震え、頬を涙が伝いました。 その時の僕には、悲しみや、後悔、自責の念はありませんでした。 あるのは1つだけ、恐怖のみです。 あの・・・一人暮しなんですけど。 同棲している人どころか、彼女もいないんですけど。 え?何この手紙?怖いんだけど・・・。 誰が書いたの?何の目的で書いたの? 誰かこの部屋にいるの? って言うか、貴樹って誰? 表札の浦野健って名前、かすりもしてねーじゃん。 一文字も合ってない・・・。 震える足を何とか動かし、部屋の中を見回しました。 6畳一間のアパートの一室。 玄関はもちろん、窓の施錠もしてありました。 もしやと思って開けたたんすの引き出しの中にしまってある預金通帳も、印鑑も無事でした。 書置きって、普通間違いが発生しないアイテムだと思ったんですが。 考えられるのは、この部屋の主意外の人が、この部屋に侵入し、何も物色することなく、この書置きを置いていった。 え?何のために? 自分の中はありえない行動に、ただただ謎が深まるのでした・・・。 あの日の夜、18時ごろ。 大きく深呼吸をした後、インターホンを鳴らしました。 表札に書かれた「浦野健」と言う名前が輝いて見えます。 今日こそ言わなきゃ。 私は、浦野君のことが好きだということを。 同棲している彼の家を黙って出て行ったのは昨日のこと。 私をそうさせたのは、今の彼の冷めた関係を終わらせたかったのと、どんなときも相談に乗ってくれた浦野くんの存在があったから・・・。 仮にこの告白でOKをもらえなくても良い。 自分の思いに正直になると決めて、半ば押しかけるような形だけれど、私は浦野くんの家に思いを告げに来たのです。 ところが、家の中から返事もなければ、物音も聞こえない。 どうやら、留守のようでした。 がっかりしたような、ほっとしたような気分になりました。 その後、どうするか・・・あれ?どうすればいいのかな・・・? 私は同棲中の彼の部屋から出て行った・・・つまり、帰る家はない・・・。 じゃあ、この間どうすれば良いのか・・・? 浦野くんが来るまで待つしかない・・・? それとも、近くの友達の家に泊めてもらう・・・? ・・・いや、いま友達の家に行ったら、きっとこの気持ちが冷めてしまう・・・。 浦野くんが帰ってくるまで、ここで待っていよう・・・! それにしても・・・少し寒くなってきたな・・・。 夕方になると、冷たい風が私の体に刺さるようでした。 そもそも、アパートの一室の前でずっと待っていたら怪しまれるかな? そして、仮に浦野くんが旅行に行っていたとして、1週間くらい家に帰ってこなかったらどうしよう・・・。 だんだんと気持ちと体温が冷めていくのが分かりました。 手をこすり合わせ、身震いしたその時・・・ドアノブに腕がぶつかって・・・ (カチャ) 浦野くんの家のドアが開いたのです。 彼は外出の際、家の鍵をかけ忘れてしまったようなのでした。 ・・・これは、家から離れるわけには行かないわ・・・。 だって、もしも空き巣がこの部屋に目をつけたら、とるものとり放題になってしまうもの・・・。 ・・・部屋の中・・・入るだけなら良いわよね・・・?大丈夫!何もしない!何もしないから! ドアを開け、なるべく音を立てないように締めたあと、内側から鍵をかけました。 何もしないから!お留守番を自主的にするだけだから!! 憧れの人の部屋は、そこまで広くないものの、綺麗に整理されたワンルームでした。 申し訳なさを感じながら、テーブルの上に、手に持った手紙を置き、部屋の中をきょろきょろしていると、彼が普段よく着ている服が目に留まりました。 ああ、浦野くんはいつもここで着替えて、この姿見で身だしなみを整えて、ここで食事をして、ここで眠って・・・ここで生活しているんだなあ・・・。 しみじみと考えていると、なんだか時間の流れを忘れてしまうようでした。 ぼんやりとした思考だった私が我に帰ったのは、ドアノブの音が耳に飛び込んだその瞬間でした。 あ!浦野くんが帰ってきた!慌てて表に出ようとしたそのとき、私は愕然としました。 姿見に映った私は、 浦 野 く ん の 服 を 勝 手 に 着 て い た のです。 ぼんやりとした最中の犯行。全く記憶にありませんでした。 なんにせよ、この格好を見られたら告白するどころか告発をされるに違いない。 どうしよう・・・どうしようどうしよう・・・!! 慌てた私がとった行動は・・・ ベッドの下にもぐる事、でした・・・。 今思い返しても、何でそんな事をしたのかわかりません。 こんなことをしても何も解決しないだろうし、気づかれなくてもいつ出るのよ・・・。 私の憂鬱など露知らず、鍵が外れた音がして、浦野くんの足音が近づいてきました。 そして、私は更に恐ろしいことに気づきました。 今の彼に書いた手紙を、浦野くんの部屋のテーブルの上に置いたままだったのです。 ああ・・・私ってばおっちょこちょいね・・・書置きに書いた手紙を置いてこないでここに持ってきてしまうなんて。 今の彼の高貴くんに書いた手紙を、まさか浦野くんが読むことになるなんて・・・。 案の定、ベッドの下から見える足は、テーブルの前で止まりました。置いてある書置きに気づいたのでしょう。カサカサという紙のこすれる音が聞こえてきました。 でも、妙なんです・・・その見えている浦野くんの足なんですけど、なぜか靴を履いたままなんです。 あれ?ここってアメリカスタイルの部屋なの・・・? でも、玄関に靴は綺麗に並んでいたような・・・。 その時、浦野くんが急に膝から崩れ落ちました。 意味不明な手紙を読んでしまったショックでしょうか? そりゃあそうでしょう、覚えもない同棲中の女から、勝手に出て行きますって手紙をもらったら。 私はその時、思わず叫び声を上げそうになりました。 急に膝から崩れ落ちた浦野くんに対してでも、手紙を読まれた恥ずかしさでもありません。 あのショックは一生涯忘れないでしょう。 テレビに反射して映る、おびえたような表情のその人の顔は、浦野くんではない、全然知らない男の顔だったのです。 え?誰この人・・・? 真っ黒な服、大きなマスク、そして土足・・・。 空き巣の三タテ。 彼は、たまたま浦野くんの家のドアをピッキングした空巣だったのです。 え?どうすれば良いの私?シチュエーションが特殊すぎて政界の動きと言うか何が間違いなのか分からない。 まあ、一番間違いなのはこの空巣をしているおっさんなんだろうけど、勝手に好きな人の家の部屋のベッドの下にもぐり込んで、服まで拝借している私も中々間違っているとは思うけど・・・。 空巣は手紙を呼んでしばらくおびえているようでしたが、ついに立ち直ったらしく、部屋の物色を始めました。 ああ・・・たんすの引き出しを開ける音がする・・・ああいうところに通帳や印鑑が入っているのだろうけど・・・怖い・・・空き巣怖い・・・でも・・・このまま野放しに出来ない・・・!! 「や、やめなさい!!」 「うおぁ!!!?」 (ガチャ)「あれ、鍵をかけていなか・・・」 ・・・僕の名前は浦野健・・・学生です。 3日くらい前。午後7時過ぎなんですけど、バイト終わりで自分のアパートの部屋に帰ったんです。 ドアノブに手をやったら鍵が開いてて。開けっ放しで出かけてしまっていたみたいで。 あぁ、やっちゃったなって思いながら部屋に入ったら、 同じサークルのすげえ地味な女の子が俺の服を着て、全然知らないおっさんにコブラツイストかけてたんすよ・・・。 |
インタープラグ/お茶漬け
|
八神 よろしくお願いします。 綿谷 あの〜、今更聞くことでもないことなのかもしれないんだけど・・・質問があるんだよね。 八神 俺に?何だよ? 綿谷 ・・・お茶漬け、好き? 八神 綿谷 お茶漬け・・・お茶・・・あ、ごめん、時期尚早だった? 八神 いや時期もクソもねえだろこの質問。 綿谷 あ、そういうことだったの?お茶漬け自体知らないのかと思った・・・! 八神 俺はねえ、お茶漬け知ってるんだよ。たぶんお前と俺の頭の中で同じものが浮かんでると思うけど。 綿谷 さすがコンビとなるとこの辺が違うよね。 八神 見てくれてる人もお茶漬けと聞いたらあのお茶漬けをイメージしてると思うけど。 綿谷 それで?結局お茶漬けは好きなの? 八神 まあ、好きかな。 綿谷 あ〜・・・やっぱり。そんな感じ前々からしてたんだよね。 八神 俺からは前々からお茶漬け好きな雰囲気が出てたのか。 綿谷 微かにね?微かに。そんながっつり出てたわけじゃないけど。 八神 逆にがっつり出たらどんな状態になるんだよ。 綿谷 じゃあ、お茶漬けは食べたことある? 八神 言ってなかったけど、俺、お茶漬け食べたことあるわ。 綿谷 あ、そうなんだ〜・・・まあ、冷静に考えたらそうなのかな? 八神 お茶漬けが好きなのにお茶漬けを食べたことがないやつって中々いないと思うぞ? 綿谷 見栄えで好きになるってパターンはないかな? 八神 お茶漬けに限ったことじゃないと思うんだけどさ、食べ物に対して好きか嫌いかっていうのは、それを食べてみて初めて発生する感情なんだよね。 綿谷 あ!言われてみればそうかもしれない・・! 八神 この説明をもってしても「かもしれない」止まりなのね。 綿谷 じゃあさ、今までで何回お茶漬け食べた? 八神 ・・・ごめん、分かんないや。 綿谷 そんなに数え切れないほど食べてるの? 八神 う〜ん・・・多分そうだな・・・そもそも数えるつもりがあんまりなかったのが悪いんだよな。お茶漬けじゃなくて、俺のミス。俺のミスだわ。 綿谷 そっか・・・じゃあ、これからは数えてみる? 八神 そうするわ。そもそもお茶漬けに対して数え切れないって表現を使う日が来るとは思わなかったけどね。 綿谷 それじゃあ一番最近食べたのっていつ? 八神 お茶漬けを?う〜ん・・・たしか・・・割と最近食べたと思うんだよね・・・あ、先週の月曜日に食べた・・・かも。 綿谷 定かじゃないの? 八神 最近、昨日の晩御飯も思い出すのに時間かかってるからな。今回も多分「先週の月曜日の朝ごはんは何?」って聞かれたら思い出せなかったと思う。 綿谷 3日前の昼ごはんは? 八神 ・・・。 綿谷 本当だ。 八神 な?っていうか何で疑ったよ。とりあえず先週の月曜にお茶漬けを食べたと思う。 綿谷 具材は? 八神 インスタントのやつだったんだけど・・・鮭だったな。 綿谷 へぇ〜・・・何味だった? 八神 ・・・お茶味? 綿谷 お茶味か〜・・・無難だよね。無難。 八神 お茶漬けって言う名称の時点で、お茶味はほぼ1択じゃねえの? 綿谷 決め付けは良くないと思うけどな・・・例えば、カレーってチキンとか、ポークとか、シーフードとかあるけど・・・あ、カレーは知ってる? 八神 お茶漬けもカレーも知ってるよ俺は。なんだったらカレーは胸を張って好きな食べ物っていえるし。 綿谷 物知りなんだねえ。 八神 逆にカレー知らないやつが日本にいるのかよ。 綿谷 色々な具材のカレーがあるけど、元を正せばカレーの味が主張しているから、どんなものが入っていてもカレーはカレー味だよね? 八神 まあ・・・うん。 綿谷 つまり、お茶漬けも入っているのが鮭だろが梅だろうが明太子だろうが、結局はお茶味なんだよ。僕の言ってること、分かる? 八神 ・・・俺の意見聞いてなかったのかよ?だからそう言ったじゃんか。 綿谷 じゃあ、2人とも同じ意見って事だね。 八神 なんだったらお前が決め付けが良くないって言ってよくわかんないカレー味のカレーの例えしたんだからな? 綿谷 カレー味のカレー・・・? 八神 だからお前発信なんだってば。記憶力皆無か。 綿谷 話は戻して、お茶漬けのことについてなんだけど。 八神 そこは覚えてるのか。当たり間えっちゃあ当たり前なんだけど。 綿谷 どうだった? 八神 ・・・美味しかったよ。 綿谷 いや・・・そうじゃなくてさ。 八神 お茶漬けを食べた際の感想で味以外を求められても困るんだけど・・・何がどうだったかを聞いてくれよ。 綿谷 熱かった? 八神 まあ・・・熱湯注いでたから熱かったかな。 綿谷 そっかぁ〜・・・やっぱりそうだよね・・・う〜ん・・・。 八神 ・・・さっきから聞きたかったんだけど、俺がお茶漬け食べたら何なんだよ? 綿谷 いや、僕って猫舌なんだよね。もしこの先お茶漬け食べるかもしれないときに、心構えがあったほうが良いかなって思って。 八神 食べたことなかったのかよ。いい加減にしろ。 二人 ありがとうございました。 |