今月のネタ
審査ペーパー
今月のネタ
Bさわ/来客
(コツンッ コツンッ)

部屋に、普段はしない音が聞こえてきた。
僕は、寝ぼけ眼をこすりながら、音のするほうへ目をやった。
どうも、部屋の道路に面した方の窓から音がするらしい。
カーテンをしているからよく分からないけれど、窓に何かがぶつかっている音のようだった

(コツンッ カツンッ)

一体何の音だ?
雹でも降っているのか?
はたまた、ガラスに気づかない虫か鳥がぶつかっているのか・・・?

ベッドから降りて、カーテンに手をかけ、少しずつ、恐る恐る開く。

「あっ!カーテン開けたぞ!」
「彦丸くん、かな・・・?」

聞き覚えのある声がした。
窓の外、下のほうから聞こえてくる。
僕は、そのままカーテンを開け、窓を開けた。

「あ!やばっ!あっ!!・・・でも、やっぱりいた!」
「彦丸ー!」
「彦丸くーん!」

同じクラスの面々が揃っていた。
委員長の佐藤くん、体が大きくてリーダー格の赤田くん、マドンナ的存在の深瀬さん・・・。
ほとんどの・・・いや、クラスメイト全員が、家の前にいた。

「み、みんな・・・どうして・・・?」

「彦丸!学校に来いよー!」
「家にいるだけじゃあつまらないだろー!?」
「みんな待ってるわよ〜!」





思わず、額を押さえ、うつむいた。

僕の中に、様々な感情がこみ上げてきた。
だけど、喜びも、嬉しさも、申し訳なさもなかった。

あるのは、何ともいえない、釈然としない想いと、深い恐怖だった。









僕、今日の学校風邪で休んだだけなんだけど。

僕の家に駆けつけた彼らの表情は、きらきらと輝き、そのテンションは体育祭や学園祭のときよりも高かった。

え?どういうつもり?
風邪引いて学校休んだだけで、こうなる?
しかも今日1日だけだぞ。
熱もだいぶ引いてきたし、明日には学校行くつもりなんだけど。
こんなことやられたら、却って行きづらいわ。
僕は不登校かなんかか。





「彦丸くーん!」
「学校来いよ〜!彦丸〜!」
「彦丸!明日は数学あるぞ〜!」

・・大体僕の名前、飛呂彦だから。彦丸じゃねえから。
クラスメイトの名前全員に間違われるって何だよ。それのほうが学校休み原因になりかねねえぞ。

お前ら普段から僕に「ジョジョ立ちして見てよ」とか言ってからかってくるくせに。
ここ一番で間違えるんじゃねえよ。
いや、ここ一番ですらねえんだよ今回は。
今起きているこの状況が飲み込めねえよ。

そんで明日数学ねえよ。
時間割ちゃんと見ろよ。国語・英語・物理・体育・世界史・生物の6本立てだから。
数学苦手な僕にとっては素敵な時間割だから。



大体、彼らは何でわざわざ窓に石をぶつけて気づかせようとしたんだよ。
僕の家、普通に門のところにインターホンあるし。
「うるさいわね!!静かにしなさい!!!」
表で30人くらいで騒ぐから、僕の母さんが怒鳴りに出るし。
窓にぶつかって落ちた小石が、庭の植木鉢に落ちて花が茎から折れてるし。

この手段で僕に気づかせようとしたのかがよく分からなかった。





待てよ・・・もしかしてこれ、ドッキリか何かか?
みんなは、ただの風邪なのに、あえてこんな風に大勢で押しかけて僕が驚いた顔を見せるのを見に来たのではないだろうか?
なるほど、そうだったら合点がいく。
全く、いたずら好きのクラスメイトにも困ったものだ。

「・・・。」
「・・・。」
「・・・ぅぅ・・・。」

葬式への参列のような集団が固まっていた。
やめてくれ。うちの身内、別に誰も不幸に遭ってないから。
と言うか、うちの母さんの怒鳴りでそんなに凹むのか?
深瀬さん、嗚咽漏らしてるし。
何かもう、ドッキリだったとしたら、完全に言うタイミング逃してるし。
まあ、純粋に迎えに来たのだったら、母さんにぴしゃりと怒られての意気消沈だから同情すべき場面ではある。

いや、同情はべつにしなくていいなこれ。だってこの人数で来る意味がわかんねえもん。
人数って言うか、来た意味自体よくわかんないし。

何かドッキリだったとしても、何か嘘みたいな状況だしなあ・・・。
まるで、変な夢を見ているような・・・。

ん・・・夢・・・?





ああ・・・これは夢なんじゃないか・・・?
自分が思ってたより、重症で、こんな意味の分からない夢を見ているのかもしれない。
もう一度、窓を閉め、ベッドに戻った。
そういえばなんだが、意識が遠のいていくような・・・。



















真っ暗な部屋の中、目が覚めた。
体のだるさもほとんど無く、ベッドの上で大きく伸びをした。
時計は12時を指していた。
変な時間に目覚めてしまったけど、明日は学校へ行けるだろう。

頭がだいぶすっきりしていたので、やり残していた事をしなければ。

とりあえず、着替える。
その前に部屋のカーテンを閉める。
それよりも先に、みんなに声をかける。

「みんな、ありがとう。明日は学校行くから。お休み。」

一声かけられた馬鹿たちは、ぞろぞろと岐路についた。
せめて、声かけてから寝ればよかったな。
ガムテープで窓を補修しながら思った。





















次の日、僕がクラスメイト全員の家に回って声をかけるのを誰も知らない。






カッターズ/駄々っ子
竹下 どうもカッターズです!竹下です!

辻田 辻田と言います。

山尾 山尾でーす!うぉぉぉお!!!

竹下 3人でやってます!よろしくお願いします!

辻田 普段買い物なんかに行くと、駄々っ子が泣き叫んでいたりしますよね。

竹下 あぁ〜、確かにおもちゃ屋さんとかでいますよね。欲しいものがあると周りが見えなくなって、泣き喚いていたりしますよね。

山尾 やぁぁぁあだ〜!!!あれ買ってぇぇぇ!!!お願いぃぃぃ!!!(ジタバタジダバタ)

竹下 あ、駄々っ子が泣き叫んでいますね。

山尾 おーねーがーいー!!!おーねーがーいぃぃぃ!!!!あのおもちゃ買ってぇぇぇ!!!(ジタバタジタバタジタバタジタバタ)

竹下 暴れているね〜・・・これは周りが見えていないね〜・・・。

辻田 我侭言わないの、お父さん。

竹下 ・・・え!?これお父さん!?

山尾 息子ぉ!!!買ってよぉ!!!

竹下 息子に対して駄々こねてたの!?親父の威厳ゼロだな!っていうか息子を息子って呼ぶなよ!

辻田 こういうことってよくありますよね。

竹下 滅多にねえよ!っていうかねえよ!見たことねえよ!大体おもちゃ屋って言っただろうが!

辻田 大人のおもちゃ屋があるって、ご存知です?

山尾 TENGA買ってぇぇ!!!

竹下 やめろやめろ!!まずこのやり取りやめろ!!おもちゃってそっちか!っていうかなんでそういう店に親子で来ているんだよ!

山尾 お母さんじゃあ満足できないんだよぉ!

竹下 生々しいわ!そんで我が子の前で言うなよ!息子の心歪むわ!!

辻田 お父さん、そこは同情するよ。

竹下 察してた!息子察してた!すでに歪んでた!!

辻田 僕が生まれたばっかりに、女から母親になった・・・そういうことなんだよね。

竹下 父親に向かって何を言ってんの!?とにかく親父が今回全面的に悪いからな?

山尾 分かったよぉ〜・・・我慢するよぉ〜・・・2つの意味で。

竹下 やかましいわ。そもそも親父が駄々をこねるって言うのがおかしいからね?

辻田 おもちゃ屋以外の場所でだったら上手く出来るかもしれない

竹下 いや、そもそも場所の問題じゃなくて、大の大人が喚いているのがおかしいだろって言うのは!

山尾 これ買って!!これ買ってぇぇ!!!

竹下 うわぁ話している最中なのに次の展開が進んでいる!

山尾 頼むよぉ!!買ってよぉ!!!!

竹下 めっちゃ駄々こねてるね・・・。

辻田 いや、そんなこといわれても必要ないし・・・。

山尾 買ってもらわないとうちの店が潰れちゃうんですよぉ!!!娘と妻もいるんですぅぅ!!!

竹下 ・・・駄々こねてるの店側の人間かよ!ふてぶてしいな!

辻田 ちょ、本当に勘弁してください・・・まだ家庭持ってないんでそういうのよくわかんないし・・・。

竹下 こっちはこっちで父親ですらなかった!何なんだこのやり取り!

山尾 おはぎ買ってぇ!おはぎ買ってぇ!!!

竹下 こんな火の車の店のおはぎとか嫌だな!

辻田 ちょっと、あんまりしつこいようだと警察呼びますよ!?

竹下 あ〜、それ位したほうが良い。だってうるさいもん。大の大人が大騒ぎだもん。

山尾 警察はやめてよぉ!!頼むよぉ!!勘弁してよぉおお!!!

竹下 それをやめろって言ってんだよ!うるさいことには変わりねえのか!

辻田 分かったよ、じゃあおはぎ1つ買うよ。

竹下 あーあ買っちゃうんだ!結局買っちゃうんだ!でもこれで静かになると思えば安いかもね。

山尾 しゃす。

竹下 軽っ!!さっきまでの大騒ぎが嘘みたい!水を打ったようとはまさにこのこと!

山尾 メーカー小売価格の300円になります。

竹下 自営業かと思ってたけど違うのな。この売り上げが妻と娘を助けるとは到底思えない。

辻田 あと、「水を打ったように」って言うのは、大勢の人が一瞬で静かになるって言う意味だから、この場合は当てはまらないですね。

竹下 どこに食いついてるんだよ!?

山尾 日本語くらいちゃんと勉強しろよバカ。

竹下 うっわむかつく!さっきまでおはぎ買ってもらえないでギャーギャー言ってたくせに!

辻田 いただきます。(モグモグ)

竹下 こっちはこっちでマイペースのおはぎ食べ始めたし!

山尾 どうだ?うちのおはぎは日本一ってじゃらんにも紹介されたんだぞ?

竹下 じゃらんってホテルとか旅館の予約サイトだからね!?仮に紹介されたとしても火の車なんだから全く人気ないよな!

辻田 なるほど・・・これはお茶が欲しくなりますね。それか水か、コーヒーか紅茶か、コーラ・・・最悪青汁とかでも良いです。たくさん飲みたい。

竹下 全然美味くねえのかよ!何が何でも流し込もうとしてるじゃないか!

辻田 違いますよ。一刻も早く口をゆすぎたいんです。

竹下 なお悪いわ!体内に入れるのも憚る味ってどういうことだ!?

山尾 お客さんの味覚、間違っていないね。

竹下 ・・・店主も納得の不味さか!店畳んじまえ!!

山尾 やだぁ!!!やだやだやだぁぁぁ!!!

竹下 うるせえよ!!マジでうるさい!やめろマジで!!

辻田 おはぎ屋さんでもだめですか。

竹下 だから配役がダメなんだってば!今の親子ですらなかったじゃん!次のやつは僕があらかじめ配役決めるから!辻田さんが親!山尾さんは子供!

山尾 男は度胸!女は愛嬌!

竹下 何言ってんだ!?ニュアンスで続けるんじゃねえよ!

辻田 愛は真心、恋は下心。

竹下 乗っからなくて良い!とにかくさっき言った配役でやれば良いから!

辻田 シチュエーションはどうしますか?出来ればおはぎ屋とアダルトグッズショップは避けてほしいんですが。

竹下 こっちから願い下げだわ!そのシチュエーションで設定に入る漫才とか見たこと無かったわ!

山尾 そういえばこの間遊園地で駄々をこねている子供を見たな!

竹下 あ〜、遊園地でもそういう子供いるよね。もう帰るって言うときにまだまだアトラクションに乗りたがって駄々をこねてたりとか。

辻田 じゃあそのシチュエーションでやりましょう。

山尾 やぁだ!!やぁだ!!!あれ乗りたい!!あれ乗りたーい!!!

竹下 毎回駄々をこねる演技は上手いんだよな・・・まあ、2回とも演じたのはおっさんだったけど。

辻田 ダメだよ、もう帰る時間だ。

竹下 あぁ、やっとちゃんと親子の会話になった・・・本当に良かった。二人ともやろうと思えばちゃんと出来るじゃないか。

山尾 お願いだよぉ!!お父さぁぁん!!!

辻田 ・・・初めて、お父さんって呼んでくれたな・・・!

竹下 油断したらこの始末!変な設定ぶち込むなよ!

山尾 乗せてくれたらずっとお父さんって呼んであげるから、乗せて?

竹下 うわぁ嫌なガキ!何で交換条件持ち出してるのさ!!

辻田 もちろん乗せるよ!ずっとずっと乗っていても良い!

竹下 それはそれで問題あるぞ!アトラクションの番人じゃねえんだから!

山尾 それじゃあ早速乗ろう!おじさん!

竹下 お父さんって呼ばないのかよ!?

辻田 ああ、山尾!

竹下 親父が息子を苗字で呼ぶな!何だこのやり取り!滅茶苦茶じゃねえか!実の親子でやってくれよ!

山尾 やだ〜!!

竹下 そこから嫌だったのかよ!いい加減にしろ!

三人 どうもカッターズでした。







インタープラグ/追跡
八神 あ〜あ・・・お客さん来ないな〜・・・楽で良いんだけど、それじゃあ儲けにならないからな〜・・・。

綿谷 (タッタッタッタッタッ・・・)はあっ・・・はあっ・・・!あ、すみません!(コンコン)

八神 あ、どうぞどうぞ。(ガチャ)どちらまででしょうか?

綿谷 (バタン)前の車!

八神 え?

綿谷 前の車を追ってくれ!あの赤い車!

八神 わ、分かりました!(ブーン・・・)

綿谷 運転手さん、難しいことを言うかもしれないが、見逃さない位置で、なおかつ気づかれないように・・・そうだな、出来れば常に間に1台か2台挟んだ状態で追ってください・・・!

八神 は、はい!(ブーン・・・)

綿谷 ・・・絶対に逃がさないぞ・・・!すみません、面倒なことに巻き込んでしまって・・・!

八神 い、いえ!・・・うぁ〜・・・すげぇことになったぁ〜・・・!こんなの漫画やドラマでしか見たこと無いって言うか漫画やドラマでも見たことが無いって言うか・・・!平凡な人生での最大風速を記録していると言っても良いなぁ〜・・・!

綿谷 運転手さん、どうされたんですか?

八神 あ、い、いえ!なんでもないです!あの・・・つかぬ事をお聞きするんですが・・・。

綿谷 はい?

八神 け、警察の方ですか?

綿谷 いいえ?違いますけど?

八神 あ、あぁ・・・そうですか・・・もしかして、探偵の方?そういう方面の仕事だったりとか?

綿谷 いや、そういう仕事には携わっていないですね。

八神 ・・・あの・・・失礼ですが、普段お仕事何されている方なんですか・・・?

綿谷 私ね、隣町の会社でで会社員をしているんですよ。

八神 へぇ〜・・・。

綿谷 あ、その信号右みたいですよ。見失わないでください。

八神 ・・・あの、え・・・?いや・・・え?

綿谷 どうかされました?お客様。

八神 いや、何ていうか?え?・・・いや、お客様は私じゃなくてお客様のほうですけど・・・?

綿谷 あ、そうでしたね。どうしました?運転手さん。

八神 ・・・こんなこと聞いても良いか分からないんですけど・・・何故あの赤い車を追っているんですか・・・?

綿谷 特に?

八神 

綿谷 特に理由は無いですけど?

八神 いや・・・は・・・?・・・は・・・!?

綿谷 一児の父ですが?

八神 ・・・いや、母って言ったわけじゃないから!え!?どういうこと!?何で前の車追ってるの!?

綿谷 そこに・・・赤い車があるからです・・・。

八神 登山家か!?っていうか理由になってねえよ!

綿谷 確かにそれを言ったら山間に住んでいる人は常に登山していることになりますよねぇ。

八神 登山家の理由に疑問を持っているわけじゃないですから!お客様があの車を追っている理由が謎なんですよ!

綿谷 じゃあ、貴方は自分のしている全てのことに対して理由を述べることが出来るんですか?何故タクシードライバーをしているんですか?どうして食事を摂るんですか?

八神 急に変な話始まった!そんでその2つに対しては答えられるわ!お金を稼ぐためにドライバーやってるし、食事は生きるために食べてます!

綿谷 じゃあどうして生きているんですか?

八神 急に答えるの難しいテーマになった!哲学的な話になっちゃった!

綿谷 ・・・僕・・・どうして生きているんですかね?

八神 自分も答えられないんだな!面倒くさい!この人面倒くさい!!

綿谷 だから最初に面倒なことに巻き込んですまないっていったじゃないですか。

八神 これのこと!?面倒なことって変な質問とかしてくるとかそういう意味で言ったんですか!?

綿谷 ・・・僕・・・どうしてあの赤い車追いかけているんですかね?

八神 知らねえよ!結局追いかける理由ねえのかよ!無理に追いかけなくても良いんじゃないですか!?これはこれで面倒だし!

綿谷 いや、何か今朝あの車を見かけてから着いていきたくて仕方が無いんです。この衝動は止められない。赤信号でも。

八神 上手くねえよ!タクシーと絡めたつもりだろうけど上手くない!こんなことして何になるんですか!?

綿谷 まあ・・・例えば、あの赤い車に乗っているお客さんが、ストーカー被害にあっている女性だったとしますよね?そうしたらあの車についていっているような不審な車がいたらその女性を守ることが出来るかもしれないじゃないですか。

八神 いくつものかもしれないが重なって確率はほぼゼロに近いですよそれ!

綿谷 かもしれない運転って大事じゃないですか

八神 使い方間違ってる!こんなの教習で習うはずがねえ!あの車に乗っている人が女性かどうかも分からないしストーカー被害にあってるかどうかも未知数って言うか後を追っている時点でこのタクシーがストーカーに一番近いから!

綿谷 ・・・運転手さん、不審者なんですか!?

八神 お前が追いかけろっていったんだろうが!!不審者を車内に作り上げないでっていうか私不審者じゃないから!!

綿谷 む!ちょっと!興奮しているからって不審者をお前呼ばわりは無いでしょう!

八神 だからお客様はお客様ですよね!?まあ不審者でもまかり通るだろうけど!意味分からないもんこの追跡の意味が!

綿谷 む!!運転手さん!あの車よく見てください!

八神 え?・・・あ!停まった・・・!

綿谷 建物の中に入っていく・・・運転手さん、隣の建物の前に止めてください・・・!

八神 ・・・はい。(キッ)

綿谷 ・・・運転手から降りてきたのは・・・女性・・・!

八神 ・・・うん、まあ、そういうこともあるでしょうよ。

綿谷 ふふんっ・・・!

八神 何でドヤ顔なの!?さっき言ったかもしれないの中の1個が当たっただけじゃないですか!

綿谷 残り2つが当たればパーフェクト超人になれますね・・・!

八神 出来れば当たって欲しくねぇ〜!ストーカーと相対峙とか絶対にしたくねぇ〜!

綿谷 まあ、僕がその気になれば正解にすることはいつでもOKですけどね。

八神 身を削りすぎだろ!そこまでして正解にもっていきたい意味が分からない!

綿谷 あ!建物から女性が出てきた!

八神 さっきから建物って言っているけどあれコンビニだからね!?何でわざわざ回りくどい言い方するんだよ!?

綿谷 一体何を買ったのか・・・はっ・・・まさか、コンビニの中であらかじめ待っていた売人からブツを・・・?

八神 あ〜もうだめだこの人。何を言っても事件性のある方向に持っていこうとしているよ。

綿谷 まあ、どんなコンビニにも売人はいますよね。同じような服を着ているからすぐに分かる・・・。

八神 それ店員ですよね?店員を売人って言う人初めて見たわ!

綿谷 あ、出発しましたよ!追いかけて!

八神 何かもう・・・ついてない・・・。

綿谷 目的地はまだまだ遠いでしょうからね。

八神 ・・・ついてないって到着していないって意味で言ったわけじゃないからね!?運がないっていう意味だから!

綿谷 何か、嫌なことでもあったんですか?

八神 今まさに起きてるわ!本当に運が無いな今日の俺!

綿谷 そんな、運転手なのに運が無かったら転び手になっちゃいますよ!

八神 やかましいわっていうか何だ転び手って!?そんな職業ねえよ!

綿谷 あ!建物の前にまた停まった!

八神 ん・・・交番?

綿谷 よし、突っ込め。

八神 無理ぃ!何で罪を犯させようとするのさ!ちょっと過ぎたところに停めますよまた!

綿谷 あの女性は警察か・・・?それとも自首?確かに万引きしたおにぎりはかばんの中・・・!

八神 お前怒られるぞ!?万引きしたって決め付けるなよ!ってあれ?何かお巡りさんがこっちに来た?

綿谷 ん?

八神 はい、どうもお疲れ様です・・・え?いや、私は決して対があったわけではなく、あの車を追っていたのは、このお客さんの指示で・・・あれ?

綿谷 (すたこらさっさ ほいさっさ)

八神 逃げやがった!!意味わかんないことした挙句無銭で逃げやがった!!

(ガチャバタン!!)

八神 え?お巡りさんどうしたんですか!?・・・あいつを追ってくれ?・・・お前はパトカー使えよ!










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