非可逆劇場/江戸
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岡井: 僕ね江戸時代の時代劇が好きだから、その話をしようかなと思うわけですが、 平岡: いいじゃないですか。 岡井: まず、江戸時代には常に悪巧みをしている、架空代官がいるんですよ。 平岡: 悪代官だろ。架空がいるってなんだよ。 岡井: そして、江戸時代には町娘のおつう。間違えた。かくうがいるんですよ。 平岡: おつうで合ってたよ。今のところ登場人物はいませんよ。 岡井: 架空代官は町娘のかくうをいじめているんですよ。 平岡: 容疑者も被害者も両方いないからね。平和だね。 岡井: かくうが言うわけですよ「おやめください!」 そしたら架空代官が言うんですよ「いいじゃないか、かくう!」ってね。 平岡: 誰もいないところで何も起きていない。 岡井: ここで、水戸黄門が登場して言うんですよ!「悪事を働くのは止めなさい!」 平岡: 今、水戸黄門は誰もいないところに喋ってます。 岡井: 「それでも止めぬと言うのなら、助さん架空さんやってしまいなさい!」って水戸黄門が言うわけですよ! 平岡: 今日、格さん出勤してねえんだ。 岡井: そして、助さんが刀をカッコよく振り回します! 平岡: 素振りだね。 岡井: さらに、火花を散らす架空さんの刀! 平岡: 刀から勝手に火花出てるのかよ。恐怖でしかねえよ。 岡井: そして、架空代官がやられた所で水戸黄門がバシッと決めるんですよ! 「この架空の紋所が目に入らぬか!!」 平岡: はっかり架空って言っちゃったし。 ただ、手を前につき出しただけじゃねえか。 岡井: どうです? カッコよくないですか? 平岡: 刀振り回してるやつに、勝手に火花出る刀に、ずっと独り言してるじじいだろ。カッコよくねえよ。ヤバイ奴らだよ。 岡井: やっぱり江戸の時代劇は最高に面白いんだ! これが、江戸のリアルな話。通称江戸リアルな話です! 平岡: 何が江戸リアルだよ。ただのお前のAerial(架空)の話じゃねえか。もういいよ。 |
デファクトスタンダード/怖い話
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B:これは、俺が実際に考えた話なんだけど、 A:えっ。ちょっと待って。 B:……どうしたの? 心配しなくても、 めーーーーっちゃくちゃ怖い話だよ? A:そういう問題じゃないんだよ……。 B:大丈夫だよ。ちゃんと構成とか考えてきたから。 A:“構成”を考えてる時点でダメなんだよ! こっちはリアリティのある話を求めてるの! 実際に体験した話とか、実際に人から聞いた話とかね。 B:あ、そういうことか。じゃあ別の話にするよ。 これは、俺が友達から実際に聞いた作り話なんだけど、 A:待って。 B:……この話もダメなの? せっかく友達が何度も推敲してきたやつなのに。 A:だから推敲すんなよ! ありのままをぶつけてこいよ! B:ちゃんとライブに何度もかけて調整してきたんだよ? A:“ライブにかける”ってなに!? なんでお笑いネタみたいなこと言うんだよ! B:俺の友達ライブシーンではすげえ有名だよ? A:それネタ面白いけど全然売れてない芸人をフォローする時に言うやつ! B:今年めちゃくちゃ仕上がってるよ。 間違いなく決勝行くって言われてるね。 A:なんの!? 怖い話に賞レースとかないんだけど!? ……とにかく、もう作り話は禁止! お前自身でも友達の話でもいいから、 実際に体験した話にしてくれよ。 B:分かったよ。 これは俺の架空の友達から実際に聞いた話なんだけど、 A:友達ごと作ってんじゃねえよ!!! B:あ、ごめん。ちょっとクシャミ出そうだわ。 ハッ、ハッ、 フィックション!!!!! A:うるせえよ! もはや生理現象にまで滲み出てんじゃねえか! 結局まともな話一つもないじゃんか……。もう帰るわ。 B:……よし、分かった。最後にとっておきのやつ話すよ。 ちゃんと作り話でもなんでもない、実際に起きた話な。 A:本当だな? もうこれで最後だぞ? B:ああ。 これは、今お前の後ろに立ってる 髪の長い青白い顔をした女から実際に聞いた話なんだけど、 A:うん…………うんっ!? |
Bさわ/公園のおじさん
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小学生の時近所の公園で、いつもベンチに腰掛けているおじさんがいました。 彼の前を通ると、必ず声をかけてきます。 いや、声をかけると言っても、挨拶でも、会話をするような一言でもありませんでした。 僕が最初に声をかけられたときに聞いた言葉は、「犬」だったと思います。 次の日にも「犬」、その次の日も「犬」・・・一体何のことなのかわかりませんでした。 僕の顔が犬に似ているからなのだろうか?自分ではそう思っていなかったのでますます不思議でした。 ある日、友達7、8人とそのおじさんの所へ行ってみることにしました。 すると、おじさんは僕たちに向かって、一言ずつ声をかけてきました。 「犬」「猫」「犬」「人」「河童」「ネズミ」「龍」「人」 何が何だかわかりませんでした。 って言うか、大勢で行ったせいで、どれを誰に言っているのかがわかりませんでした。 「犬猫人人猫河童ネズミ竜人犬猫人猫っていい加減にせんかぁ!!」 おじさんの前を往復していたら急にキレたので、一目散に逃げて行きました。 おじさんもあたりまえだけど人間だったのでした。 嫌なことされて怒るのは当然なのです。不気味なことを言う彼が、架空の存在のように思えていましたが、間違いでした。 まあ、勝手にそんなことしてる時点で怒られる筋合いないんですが。ってか、人って。特徴ゼロかそいつ。 そんなおじさんに対する勘違いが、謎が解けたのは、僕が中学生になった時でした。 その日、友達と一緒に公園に向かったのですが、おじさんは僕たちに声をかけてきました。 「犬」「犬」「犬」 みんな犬・・・?前に訪れた時との違いといえば、僕を含めた友達3人で行ったこと、そして、僕の飼っている犬のクロと一緒に行ったことです。 そういえば、おじさんと初めて会った時もクロの散歩中だった・・・。 ああ、おじさんは通りかかった人の顔が何に似ているかじゃなくて、その人が最後に触った動物が何かが分かる人だったんですね。 僕は慌てて、1回目に公園に行った時の友達と連絡を取りました。 小学校卒業以来、疎遠になっていた2人の家に電話する手は震えていた。 架空じゃない、この町にいる・・・・!!! |
TOPシークレット連盟/架空請求/div>
業者:はいー、では明日までに10万円を口座に振り込んでくださいねー。それじゃ。 | ……ふぅ、架空請求って楽に稼げて最高だな。えーと、次はこいつか……ピポパポピっと。 鬼瓦:はい、東京都新宿区在中43歳独身の鬼瓦大五郎です。 業者:(うわ第一声で個人情報殆どGETできた) もしもしー、鬼瓦さんでしょうか? 私、有料アダルトサイト『アダルトベイベー』の田宮と申します。 今回ですね、弊社のアダルトコンテンツの料金未払いの件でお電話させていただきました。 鬼瓦:えっそんなサイト登録にしたっけ……でも僕の名前知ってるしなぁ…… 業者:(よっしゃ相手はクソ馬鹿) いやいや、ご利用額は9万9600円となっております。 最近多いんですよねー、無料だと思ってサイト上のアダルト動画を観覧し続けてしまう方。 何か思い当たる節があるんじゃないですか? 鬼瓦:うーん、確かにサイトで調べた動画は見てますけど…… 必要以上におっぱいを揉まれている女の人の様子を撮った動画とか、歩いている女の人のお尻の中身をフォーカスしてパンツを映そうとする動画とか…… これってアダルト動画ですかねぇ……? 業者:アダルト動画です。確認いらないです。 鬼瓦:ええっ!? じゃあ長時間の動画とかも観たんですけどこれも有料ですかね!? 何か時間が止まって主人公以外の人間がストップモーションになってしまうファンタジーもので、女の人ばっか出てる奴なんですけど。 最初は戸惑っていた主人公だったんですけど、段々人間の汚い感情が芽生えて、この人たちに悪い事を…… えーと確か動かない女の人に対して、好き放題に陵辱したり、セックスした記憶がないうちに妊娠させたり…… 業者:アダルト動画です。AVのあらすじを丁寧に聞かされる状況なんだよ。 いやもう確認は大丈夫ですので、さっさとお金の請求を…… 鬼瓦:ちょっと待ってください! こっちはお金払うんですよ! どのコンテンツにお金が発生したか確認する義務があります! 業者:(電話のマイクから離れて)急に正論。悪徳だから何も言い返せない。 鬼瓦:てか早く確認させてください! こっちは仕事の会議中ですよ! 業者:無敵ですかお客様は。いやもうアダルトかどうかの確認はいらないんで大人しくお金を…… 鬼瓦:何ですか! そっちが未払いだとか言って電話してきたのに詳細を確認させないなんて……ん? このパターンって…… あー、なるほど……確認できない、聞くことができない理由があるのね…… 業者:ちっ……バレたか。 鬼瓦:さてはお前…………女の人だな????? 業者:クソ馬鹿。 鬼瓦:女の人なら仕事とは言えアダルト動画かどうかなんて判断したくないですよね…… でも僕は潔癖です! 変な動画とか見てません! あっこれも縁ですし良かったらカラオケとか行きません? 業者:だから43歳独身。 鬼瓦:ああん? 部長なんですか今絶好のワンチャン……えーっと、クビ……? 僕が……? はぁ???????? ちょ????????? えええええええっ??????????????? 僕が何をしたって(ガチャ、ツーツー……) 業者:何だったんだこの時間……何だったんだこのターゲット……全く…… やらしい男ね……/// |
オーバーキャストポラリス/Yes,Big Mountain No,Water Ricefield/div>
最上:「悪いなのび太、この救助ボードは3人用なんだ」 | 「そ、そんなぁ〜」 「ジャイアンとしずかちゃん、……そしてのび太。君達3人がボードに乗るんだ」 「す、スネ夫……!!」 北尾:何この茶番。 あ、どうもオーバーキャストポラリスって言います。 挨拶もしねえで何やってんだお前は。 最上:大山ドラえもんのOPに於けるタケコプターの必然性とバックグラウンドについて考えてたらつい。 北尾:そんなついがあってたまるか。空を自由に飛びたいってそう云う事じゃねえんだよ。 最上:いやでもドラえもんって良いじゃない。何かエモいじゃん。 北尾:長文界隈で一切流行ってねえワードぶっこむなよ。エモいとえもんって微妙に似てるのも何か腹立つ。 最上:ここで一旦話を変えまして、「もしも林家木久扇師匠がポケモンの世界の主人公だったら」 「あぁ〜、モクローさまぁ〜(声を震わしながら)」 「♪イワンコばか〜んうふ〜ん、そこは急所なの、あはん」 「(細い木を見つけて)野郎共!!こんな細い木なんざ叩っ斬ちめえ!!」 「(伝説のポケモンを見つけて)ここで逢うたも何かの縁、遊んでいってくんなまし〜」 「カプカプ・コケコ♪カプカプ・コケコ♪私はアローラの守護神だ♪島中で一番の人気者♪」 話をドラえもんに戻しまーす。 北尾:何この無駄な時間。黄色いのはピカチュウだけで充分だって。 最上:「どこでもドアでしずかちゃんの家に行こうっと(ガチャッ)」 「キャッ!のび太さん!」 北尾:戻したら戻したで放送倫理協会が噛み付きそうなシーンだ。 最上:「しずかー!のび太さんが来てるわよー!」 「ごめんなさい!おばさん!」 北尾:しずかちゃんのママとは思わなかった。まあしずかちゃんが風呂中毒なだけで家族も入るからな。 最上:「奥さん、そろそろ良いですか……、ってのび太!?」 「パ、パパ!?」 北尾:ちょい待てちょい待てちょい待て。何でのび太のパパが友達の母親と浮気してんだ。 最上:ここで再び話を変えまして、「もしもラブライブ!サンシャイン!!の国木田花丸ちゃんの性格が悪かったら」 「ほえ〜、善子ちゃんったらたった一晩寝た位でもう彼女面(ずら)〜?」 話をドラえもんに戻しまーすセカンド。 北尾:はぐらかすの下手くそ過ぎんだろお前。のっぽパン食べて幸せな子がそんなビッチみてえな事言うわけねえだろ。 後、俺は よ し ま る じゃなくて よ う よ し 派だ。 最上:「♪俺はジャイア〜ン、ガキ大将〜」 「ひえー、またジャイアンがリサイタルを開催しようとしてるよ〜!!」 「いい加減自分が音痴だって気付いて欲しいよなぁ〜!」 「 何 だ っ て ! ? 」 「うわ〜、ジャイアンが怒った〜!!」 北尾:結局浮気の真相は明らかにならない、と……。最近のマスメディアに通ずる部分があるな。 最上:「こら!!タケシ!!」 「ひぃ〜、か!かあちゃん!!」 「また乱暴して!!お前の所為で評判悪くなって、ウチの店の売り上げが下がったらどうするんだい!?」 北尾:親も親でもうどうしようもねえな。後今時あんな雑貨屋が生き残れる訳が無い。 最上:やっぱりドラえもんってエモいよなあ。 北尾:エモいっつーかエゴいの間違いだけどな。 お前の中のドラえもんの世界観どうなってんだ。 最初はそれっぽいけど全部架空だしオチはしょうもねえし。 出てくる大人は揃いも揃ってクズだしよ。 25行以内に収めなきゃならんのに途中途中でドラえもんと全く関係ないギャグ挟みやがるし。 そもそも一回も主人公のドラえもんが出てきてないし。 えー……、もういい。大量にツッコんだらすげえ疲れたわ。 最上:「えー、もういい」? 「えー、もうい」 「えもい」 「エ モ い」 ほらねええええーーーーーーー!? 北尾:無理矢理繋げんじゃねえよ。いい加減にしろ。 |