TOPシークレット連盟/桜の季節でやりたい事
|
堂々:はいどーもTOPシークレット連盟です!! 桜の季節ですね!! あみ:卒業シーズンで、お別れの季節でもあるよね。 もし高校生に戻れるなら、桜の木をバックに卒業式で好きな先輩に告白する……みたいな甘酸っぱい経験したかったなー。 堂々:なるほど!! じゃあこの場をお借りしてやってみましょうよ!! 堂々:高校を卒業して10年……よし今日も部活に行こうっと! 後輩の為を思ってビシバシ指導するか〜!! 今でも可愛い後輩たちだからな!! OBとして毎日ちゃんと顔出してやらないとな!! あみ:それ憧れないタイプの先輩だわ。帰れクソ老害。 堂々:ほら後輩声出せや!! ちゃんとゴミ拾わんかい!! もっと自分たちがボランティア部としての誇りを持て!! あみ:マイナーな文化系部活かよ。部活に縋るタイプのOBいないと思うけど。 堂々:これから地域のゴミ拾いもたくさん控えてるんだぞ!? 予行練習だと思ってしっかり拾え! ほらそこにもゴミあるぞ!! 紙パック!! 食べかす!! タバコの吸い殻!! 折れた金属バット!! 卒業式終わりのグランドはこんなにもゴミが溜まってるぞ!! あみ:荒くれ高校の卒業式じゃねーか。 堂々:お前らたるんどるな!! 最初からやり直し!! さっき拾ったゴミを袋から全て出して! せっかくより多くのゴミを拾ってもらうと、こうして俺が実家のゴミを撒き散らしてやってるのによぉー!! あっごめんタバコタイム。スパーッポイ。はいゴミ増えた―!! もっとスキルアップできるなー!! あみ:PSRの老害だな。 堂々:じゃあスタート!! ほら至るところにゴミがあるぞ!! っておい!! 俺を袋にかぶせてどうする! 俺はゴミじゃない! ゴミを拾うんだよ! これじゃあ俺がゴミみたいじゃないか!! あみ:後輩最高かよ。皮肉効き過ぎている。 堂々:俺を袋の中に入れた状態でゴミをどんどん入れるなって!! 学生時代の俺の弁当箱じゃないんだからさぁ!! 服の中に無数のゴミが入ってくるって!! 俺のクラスメイトの弄り方とパターン一緒かよぉ!! あああああああああ吸い殻で根性焼き痛えええええええええええ!! 頭に金属バットがジャストミィーーーーートッッ!!! 10年前あった堂々人間卒業式ドッキリかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!! あみ:悲惨過ぎるお前の学生生活。 堂々:痛いぃ……臭いぃいい……ん? あれ? 皆が笑顔……? ……嬉しいな。周りが笑顔で包まれた環境にいるって。学校生活では決して見る事ができなかった……明日も部活来ようっと。 あみ:何か見る目変わってきたよ。悲しいし気持ち悪いし。 堂々:あっ時間だ。では後輩の皆様、今日も偉そうにさせて頂きありがとうございました。これいつもの10000円です。 あみ:こんな歪んだストーリーだったのかよ。 てか私何見せられてんの? そうだ告白するんだった。マジか私コレが好きなのかよ。粗大ゴミに思いを伝えるのかよ。 堂々:……このように俺は後輩たちと過ごす時間の方が大切なんだ。 あみ:あ? 堂々:だからごめん!! お前とは付き合えない! あみ:いや私告白断れるんかい!! いい加減にしろ!! |
一夜の幻影/毎日はあまりにも さらけ出されていて 街の素顔はこんなにも 悲しみに満ちてる 誰かと交した言葉のひとつひとつが 紛れゆく通り見つめる 僕の心しめつける
|
真中:春爛漫!もうすぐ桜のシーズンって事でやっぱりお花見に行きたいですね。 向井:俺の家では毎年家族、親父・お袋・妹の四人で花見に行くぞ。穴場を知ってるからいつもそこでやるんだ。 真中:あら羨ま。僕も今年行くつもりなので是非とも参考にしたいですね。どちらですか。 向井:川沿いの桜並木が見えるラブホテル。 真中:クソが。 向井:良いスポットがあるんだよ。窓を開けると思いっ切り一面桜と川のコントラストが堪らないんだ。 真中:全開で窓開けられるラブホ。おかしいと思いましょうよ。 向井:お前も一緒にどうだ? 真中:クソが。 向井:結構良い物だぞ。部屋にはカラオケがあるから歌えるし、メシもルームサービスがあるから手ぶらで行けるし、何より眺めが良い!! 真中:やっぱり最後だけはどうにも首を傾げざるを得ないんですよね。 向井:それに親父が言うんだよ。 「此処は思い出深い場所なんだ。初めて母さんの花びらも満開になった場所なんだ」ってね。 真中:「ってね」じゃありませんよ。エロ花咲かジジイじゃないですか。 向井:お袋もお袋で感慨深げに、 「貴方達を作ったのは此処よ。此処掘れワンワンと掘ったらば子宝がザクザク」ってね。 真中:子供に聞かせちゃいけない話を何で平気で語ってんだよ!!何でちょっと僕の発言に寄せてるんだよ!! 向井:俺が幼稚園年少の頃からずっと聞かされてたっけなぁ〜。(感慨深げに見つめる) 真中:性教育がまだなのに要らん情報入れるなよ!!!未就学児をラブホ連れてくなよ!!! 向井:でも明るい内に幼い俺一人が帰らされたんだよな。確かその年の冬に妹が生まれたんだけど。 真中:絶対君そっちのけでヤってたな!!君の両親に良心無いのか!? 向井:最近は帰れって言われない内にそっと二人で帰ったんだけども。 真中:まだヤッてるの!? 向井:尤も妹は妹で別に楽しんでるみたいなんだけども。 真中:成熟ですか……。そりゃ君の両親の背中見てたらそうなりますよね。 向井:で、今度彼女を両親に紹介がてら一緒に行こうと思ってな……。きっと満開だろうなぁ……。 真中:いやもう止めてーーーーっ!!もう結構!!! |
非可逆劇場/桜
|
ピンポーン ピンポーン 岡井:誰だろうこんな時間に? はーい。 平岡:あのー。隣に住んでる者なんですけど、 何か、窓開けたらメチャクチャ桜の花びらが中に入ってくるんですよー。 間違ってたら申し訳ないんですけどー。 この部屋桜育ててます? 岡井:はい。 平岡:あ!! やっぱり!! やっぱり!! 桜育てるの止めてくれません!? メチャクチャ困ってるんですよー!! 窓開けたらこれでもかってくらいに花びら室内に舞ってくるの!! 洗濯物を外に干そうものなら、ビッシリくっついちゃうし!! 岡井:えええ。 平岡:えええじゃねえよ!! すげえ困ってるの!! やたら、ベランダに毛虫落ちてくるし!! 岡井:でもー。桜綺麗じゃないですかー。 平岡:状況によるだろ!! お前はずっと桜見れてるかもしれないけど、隣の俺は花びらと毛虫ばっかりなんだから!! そもそも、何で室内で桜を育てようと思ったのよ!! 岡井:桜って。見たいじゃん。 平岡:外行けよ!! 色んな公園で、無料の桜見放題サービスしてるでしょ!! 岡井:外出ると、虫が。 平岡:室内の毛虫は大丈夫なんかい!! あのさ! お前のところの桜の枝が部屋の壁破ってこっち入って来てるんだよ!! 岡井:桜見れてラッキーじゃん。win-winだね。 平岡:くたばれ!! 自己中花見じじい!! ここ、賃貸アパートだよ!? 大家さんは何か言ってないの!? 岡井:止めてって言ってる。 平岡:じゃあ止めるんだよ!! 大人が止めてって言ったら止めるんだよ!! そして、ここの大家は気が弱いんか!! 桜育てられて止めてしか言わんのか!! あと、ここ3階だよ!? どうやって育ててんだよ!! 岡井:どうやってって。土に植えてに決まってるよ。IQ毛虫なの? 平岡:自己中花見じじいのくせに俺を煽るな!! 下の階の住人はどうなってんのよ!? 岡井: 1階の床ぶち破って桜植えたから、1階は根っこと幹だけで、2階は幹だけ。 平岡:俺より可哀想なやつらがいた!! 幹だけって、桜すら見れないのかよ!! 岡井:でもM-1グランプリだったら、最高すぎるでしょ。 平岡:そのミキじゃねえんだよ!! っていうかミキしか見れないM-1グランプリも嫌だろ!! 下の階の住人は何か言ってないの!? 岡井:止めてって言ってる。 平岡:じゃあ止めるんだよ!! 大人が止めてって言ったら止めるんだよ!! そして、このアパートは気が弱いやつしかいないんか!!!! |